高木陽介「奔馳不息(ほんちふそく)」

衆議院議員 高木陽介のブログ

脳トレを やるなら先に 脂肪トレ

2007-05-21 22:43:23 | 活動徒然
 「はい、おなかを引っ込めないように!」
 メジャーを持った看護士さんにピシッと言われた。GW明けに衆議院の診療所で行われた健康診断の一コマ。今年からメタボリック症候群の検査の一環で、ウエスト周りを計測するようになった。「誰が85センチなんて基準を考えたんだ」と心の中でつぶやきながら、言われたとおりおなかの力を抜いた。
 第一生命保険が毎年行っている「サラリーマン川柳コンクール」。先日発表されたベスト10の中にも〝メタボ〟関係が入っていた。
 「脳トレを やるなら先に 脂肪トレ」
 「たまったなぁ お金じゃなくて 体脂肪」
 私も20歳代、30歳代の頃はウエストなんて気にしなかった。しかし、40歳代に突入してからは、おなかの周りに肉が付くわ、付くわ。「これじゃいかん」と決意するが、気持ちとはウラ腹に脂肪がついてくる。サラリーマン諸氏も気にしている人も多いのではないか。
 「身体に服を合わせるのではなくて、服に身体を合わせないとね」と、妻が私に向かってよく言う。太った身体に合わせて服を買い替えるのは不経済。健康面からみても、身体のためには服に合わせてダイエットした方がよい。
 わが国の財政も、この「服」と「身体」の関係に似ている。行政が肥大し、財政赤字がふくらんでいる。だが、太ってしまった行政に合わせて、財政支出を増やしてきたのが今までの政治だった。
 昨年、閣議決定された「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(いわゆる「骨太の方針2006」)で、11年度までにプライマリーバランスの黒字化を宣言した。そのために、11・4兆~14・3兆の歳出削減をすることになった。民間の企業はどこも支出の削減に挑戦している。
 メタボリック症候群は放置していると、動脈硬化が進行し、脳こうそくや心筋こうそくの危険度が増すという。だが、多くの〝メタボ系〟の人たちは「自分だけは大丈夫」と思いがちだ。
日本という国も、病に倒れないようにするために〝ダイエット〟が必要だ。人間のダイエットも中年の身体には辛いが、そこは乗り越えなければならないハードルだと思う。
 私のウエストの結果は、〝メタボ〟判定基準の85センチを超えていた。国の歳出削減の前に、わが身の脂肪〝歳出削減〟しないと…。