🌸世阿弥の創造性1
☆「秘すれば花」という世阿弥の言葉
*世阿弥にとって新しさ、珍しさは、能にとって必須のものだ
☆世阿弥の面白さは、「新しさ。珍しさ」を言いながら
☆世阿弥の面白さは、「新しさ。珍しさ」を言いながら
*世阿弥オリジナルな物語を作らなかった
*能のなかの物語は、過去に語られ、多くは誰もが知っている
*誰もが知っていることが大事だった
☆「読む」行為から「観る」行為への転換がある
☆「読む」行為から「観る」行為への転換がある
*視覚化された身体芸術への変化である
⛳「その名は我と」(「驚き」を発見させる)
☆世阿弥は、原物語を直接語り直すのではなく
*物語の枠組を解体して、物語の外に主人公を引き出し
*自分について語らせる
*そこに世阿弥の新しさがあった
*物語の外に出た「私」を、世阿弥は発見した
☆観客は、よく知っている物語を
☆観客は、よく知っている物語を
*視覚的に再現されているのを見ているのではない
*物語の外に出て、物語を越えてしまった「私」と出会うのだ
*そのことによって、観客は「物語」に裸で向き合うことになる
☆それは、物語の「焦点化」でもあった
☆それは、物語の「焦点化」でもあった
*絵巻は場面のなかに人物を配して「多焦点」に構図を作っている
*能は、 一人の主人公に焦点をあわせて
*ドラマの沸騰点をたかめている
☆観客は、そこで、物語とはなんであったのかの問いにぶつかる
☆観客は、そこで、物語とはなんであったのかの問いにぶつかる
*主人公とともに物語について語ることができる
*物語の時間軸が、物語の集結に向かっていくのではなく
*主人公の感情と精神へと内面化していく
☆書かれた物語が、 一本の線で示されるリニアなものなら
*世阿弥のなかで物語は、主人公の内面へと引き寄せられる
*即ちリニアな線による時間軸から外れていくのだ
*それが世阿弥の「近代主義」である
☆そこに残り続ける永遠の今にいる「私」
*循環し蘇る「私」で、この、個個こそ「驚き」であった
*多くの作品で、主人公は物語の中の人物こそ
*「私」であると言って消えていく
☆能は伝統芸術と言われて、まるで標本のように思われているが
☆能は伝統芸術と言われて、まるで標本のように思われているが
*同じ作品であっても能役者によって世界は異なる
*その異なる世界に出会うには多くの能を見る必要がある
*そうした異なる世界の現れを可能にするためのさまざまな仕掛けを
*用意して「驚き」の場所である
☆イベントは「出来事」である
☆イベントは「出来事」である
*なにかが登場し、新しさがある
*新しい仕掛けを作るのかが間われている
*誰もやらなかったことをやってみる
*その精神がなければ、現実を動かしていくことはできない
*世阿弥はそのことをよく知っていた
*世阿弥はそのことをよく知っていた
*だから、新しさこそ花である、と言ったのだ
⛳「時雨降る旅衣」(旅への誘惑)
⛳「時雨降る旅衣」(旅への誘惑)
☆直訳(時雨が降っている時の旅の装い)
☆「旅」は、物語の世界に入っていくための媒体であり
*旅の僧はメディェーターである
*世阿弥はこの「旅」による物語世界の展開を
*彼の作品の共通の要素にした
☆旅は共通の要素であっても、物語と場所が違う
*巧妙なことに、この仕掛けには、観光案内の要素も含まれていた
☆世阿弥以外の能の作者も、この「旅」を作品の要素に使った
*現在の能の劇場構造だけでなく
*能の空間は、やはり、彼方から誰かがやってくるものとして作られた
*観客たちも、この彼方からやってくる者を迎える形でそこに座ってい
☆能は、「旅」という仕掛けによって
*作品の中の「旅」の歩行の動きと能の空間とが
*同じベクトルに向かって行くように作られている
☆世阿弥は「旅」と「旅の僧」を作品の中心にたてることによって
☆世阿弥は「旅」と「旅の僧」を作品の中心にたてることによって
*あらゆる「物語」、あらゆる地方の「物語」を
*能の中に取り込むシステムを作った
*能の多産な作品群はこのことによって可能になった
*それは、能を通して人々をあらゆる場所へと誘ったのだ
*能の魅力はそこに生まれた
*世阿弥は旅のコーディネーターである
⛳「時雨降る旅衣」の比喩
☆変化と流動性
*時雨は、ぱらぱらと降ったり止んだりする不安定な天候を象徴します
*人間の感情や状況も常に変化し、流動的であることを表す
☆孤独と旅の情景
*旅の装いは、孤独な旅人を連想させる
*能楽の演者が演じる役柄が、孤独や悲しみを抱えていることを暗示する
☆無常観
*時雨は、自然の無常さを象徴します
*人間の生老病死も無常であり
*この世のすべてのものは変化し続ける仏教的な思想を反映する
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
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⛳出典、『世阿弥の言葉』
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「秘すれば花」「その名は我と」「時雨降る旅衣」
(ネットより画像引用)
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