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足がしびれない正座の仕方

2011-02-16 21:57:59 | 東洋 健康法
日本人は、畳の上での生活。欧米人は椅子にベットの生活。

本来、日本人は「正座」が得意なはずだ。
しかし、最近の西洋式の生活を取り入れた、ベットに椅子の生活。

だんだんと、正座をする習慣がなくなっている。

足も西洋人のように、長く、まっすぐになってきた。スタイルが良い。

マンションでも住宅でも、畳のない家が増えているとか。

ますます、正座をする習慣がなくなっている。

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能楽師に聞く! 「足がしびれない正座の仕方」

ピリッ……キター! 正座中、足がしびれたと同時に全身がフリーズ。自宅にいるときならまだいいけれど、目上の人が同席する飲み会や、恋人の実家にお邪魔したときは「し、しびれた~」なんてなかなか言えません。いざというときに足のしびれを回避する方法はないのでしょうか? 誰か教えて!

今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、日本の伝統芸能・能楽を演じる観世流シテ方の能楽師・西村高夫先生。公演の際に、舞台上で2時間以上正座することもあるという西村先生に、「しびれない正座の仕方」について聞いてみました。


正座中、足のしびれを避けるために何かポイントはありますか?


「そもそも、正座したときにしびれが起きる理由は、足を畳んで圧迫することで血の流れが滞るから。これを避けるため、足先(足首よりも先)の血流を常に良くする工夫が大事です。そのための方法をいくつか教えましょう」(登場するやいなや、さっと正座をする先生)。


よろしくお願いします!(思わず正座)。


■(1)正座の姿勢

「まず、姿勢のポイントは、

1、腰を入れる(腰を返す)

※お尻はやや後方へ突き上げるように。いわゆる「ヒップアップ」。

2、背中はすっと伸ばす

以上の2点です。このように体の重心を少し前、膝の方へ置くことで足首にかかる体重を少し軽減できるのです」

この姿勢だと、足が楽になるだけでなく、なんだか気持ちが引き締まりますね。

■(2)足の甲は重ねて

「足の甲を両方床にベタッと付けて座ると、足首が一番伸びた状態になる訳なので、両足先がしびれやすくなります。向き不向きはありますが、片方の足の甲をもう片方の足裏に重ねて座るとよいでしょう。重ね方の深い・浅いは各自の具合いの良さで調整を。そして、ときどきは上下を入れ替えることで、足にかかる負担を片足ずつ分散させましょう。

足を入れ替えるときは、そ~っとわずかに腰を浮かせて、さっと組み替えます。さらに、目立たないように足先を動かしたりして、足先の血流が滞ることのないようにしていればしびれは防げます。実は私たち能楽師も、舞台上で長時間正座しているときはこうして足を組み替えたりしているんですよ」

公演中、舞台上のみなさんはぴくりとも動いていないように見えますが、実はこんな工夫をしていたんですね!

■(3)体の重心をときどき移動させる

「正座した状態だと、当然の事ながら主に足首周辺に体重がかかります。足首の方へずっと体重がかかったままだとすぐにしびれてくるので、座ったままときどき重心の移動をしてみましょう。足首の方とひざの方と、交互に重心を移動すると効果的です」

こちらも、ゆっくりと動かせば周囲にばれずに済みそうです。

■(4)それでも足がしびれたときのために

ところで、先生は公演中に正座をしていて、いざ立ち上がる瞬間に足がしびれて立てなかったことはないのですか?

「ありますよ。それでも立ち上がらなくてはいけないので工夫しています。そもそも足がしびれると、しびれたときの形のまま足が固まってしまいますよね。足首が伸びたまま元に戻らなくなって、立ったときに足の裏が床に付けられなくなります。

そんなときは、立つ直前に、足の重ね方を深く(足首近くまで)するなどして、少しでも足先を可動状態において血流を復活させる努力をするのです。とにかく立ったときに足の裏が床に付けば、なんとか歩くことができます」

能楽師の方も、足がしびれても立ち上がって歩くために、足首が伸びきったままにならないように工夫して正座しているんですね。

■ひとことアドバイス

「しびれないためには、普段から正座の習慣に慣れておくのが一番です。まずは5分から始めて、10分、15分……と慣らして30分頑張れるようになれば、たいがいの場合に対応できるでしょう。

また、書き物や覚え物など何かに集中したいときは、正座をして行うと効率が上がりますよ。体の姿勢は心の姿勢と直結していますから、背筋を伸ばすと頭がはっきりしてくるし、適度な緊張感を保てます」

取材中、正座のままお話をしてくれた西村先生。ピシッと背中をのばし、ハキハキとお話されている印象でした。先生の人柄もさることながら、これも正座効果でしょうか?







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