5月29日(火) くもり時々小雨
〈牧ノ戸峠から扇ヶ鼻・日帰り往復〉
悪天候の予報が続き、明日以降もすぐに回復する気配もなく、決してこの日の予報が良かったわけでも
ないのだが、撃沈覚悟で扇ヶ鼻ま下見にで行ってみることにした。ミヤマキリシマの状況を自分の目で
確認しておきたかったのだ。
周囲が明るくなってから出発。上の写真は、沓掛山到着時に写したもの。この時点ではまだ、扇ヶ鼻など
山頂部はガスで覆われていた。
東の空の雲は薄く、日の出時刻には少し明るくもなった。しかし周囲には雲が多く、いつ雨が降ってきても
おかしくない状況ではあった。
扇ヶ鼻の東端に到着。ブログ6月号の表紙写真と同じ場所での撮影。花付きは昨年と同じくらいか、
あるいはさらに若干少ないような気もする。虫害はほぼ皆無のようだが、星生山への谷筋付近の
キリシマが遠目に枯れて見えるのは、ひょっとしたら虫が発生しているかもしれない。
開花状況は全般には5部咲き程度か。株によってマチマチで、つぼみもまだ多数あるが、これが
咲く頃には、先に咲いたのは萎れているかもしれず、咲きそろうかは微妙なところ。
このあとわずかに薄日が差して、下見の割にはシャッターを切れたので、今日のところは出来すぎと
しておきたい。
こうなると人間欲が出るもので、こんな撮影に不向きな天候時に、星生山への初登頂を果たして
おこうかとも考えた。ピークハントに強い意欲はない私でも、登頂履歴を残しておきたい気持ちは
人並みにあるのだ。
しかしその欲望をあっさり見限って、すぐさま下山にかかった。晴天時の休日ならすれ違いに
難儀する人気の登山ルートも、さすがにキリシマのピークにはまだ早く、しかも平日の悪天候、
登山客はこのルートにしてはまばらであった。
沓掛山手前付近から霧雨のような弱雨が降り出したので、念のためザックカバーだけ装着して
下山を続けた。車到着目前で雨脚が少し強まり、あわてて車内へ駆け込んだ。しばらくすると
さらに強まって本降りに近いような雨に変わったので、先ほどの判断は結果オーライだったと
しておこう。
その後下界では弱い雨が断続的に降る程度であったが、山はどうだったのだろうか。