旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

シャーロック・ホームズ全集第6巻

2024-04-11 17:01:00 | 図書館はどこですか




ホームズ読書シリーズ第六弾、「シャーロック・ホームズ全集6・シャーロック
・ホームズの帰還/アーサー・コナン・ドイル著」を読みました。短編が13作
収録され、注釈、解説などと合わせると、そうとうボリューミーな一冊です
(およそ700ページ)。この全集の特徴は、原則発表順、シリーズごとに
一冊にまとめられていて、それぞれの分量にかなりばらつきがあることですね。
そのくせ、その割には各巻ごとの価格差は小さく、CPだけみると増量版が断然
お得なので、優先して分厚いのを買い求めたいものの、そんな選び方するような
品でないしね。シャーロキアンなら、関係なしに当然全巻買い揃えるでしょう。

初っ端の『空き家の冒険』でいきなりホームズが復活します。やはり「実は
ホームズは生きていた!」だったようで、すでにこの頃ホームズ人気は高く、
ドイルの経済的事情などもあり、なし崩し的復活劇だったようです。片や、
仇敵モリアーティは行方不明のままなのでしょうか? 最近のアニメでは
二人はたいてい連れ立って登場し、中にはモリアーティが美化され、正義の側で
描かれている作品も見受けられます。本家本元では、「悪の親玉」扱いの割に、
活躍の場をほとんど与えられず、一作のみで消え去ります。彼も無事?復活を
遂げ、このあと再びホームズと相まみえる機会を得るのでしょうか。

ホームズもの短編では、「シャーロック・ホームズの冒険」が一番人気だと
聞き及んでいるのですが、私個人としては、こちら「帰還」のほうが面白く
読めました。ドイルの職業作家としての手腕がさらに磨かれ、筋書きやドラマ性、
トリックなどの精度が増し、より昇華されたように感じるのです。私自身、
ホームズの世界観にどっぷりハマり、馴染んだこともあるのでしょう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする