いわゆる「有名な夜景」ってのは、これまで何箇所かで見てきましたが、
三脚を立て、それなりに一生懸命写真を撮りだしてからは、機会がありませんでした。
今回の旅は「写真」を目的にはしなかったので、フィルムカメラはお休み、
デジ一のみ持っていきましたが、訪れる場所柄、夜景を撮る可能性があるかもと、
重いけど三脚は装備していました。
今回撮った有名な函館山山頂ほか、元寺町界隈もライトアップされていましたし、
小樽運河周辺もそうだったらしいんですが、天気が悪いとか、寒いとか、
色々難癖つけて、結局ほかではカメラは出さず終いでした。(ホント面倒くさがり…)
夜景なんか撮ったことないので、テキトーに撮ってみます。
この点デジ一は便利、その場で、見にくいとはいうもののモニターで
確認しながら撮れますから。
レリーズ(リモコン)のロックがうまくいかず、何度かすぐにシャッターを
きってしまいましたが、即消せますしね。
面倒なので、最初はPLフィルターも付けたまま撮ってました…(あんたねえ)
上記の写真は暗くなり始めた17:30頃ですね。
マニュアル(バルブ)で絞り8.0、 5秒開放です。
撮影記録が残るのもデジカメならではですね。
基本的になにもかも当てずっぽうですから、フィルムだとどんな設定で撮ったのか、
まず覚えていませんもの。
珍しい写真ではないけれど、初めて撮った夜景写真、計三枚掲載します。
一日乗車券を買って市電に乗り、まず向かったのが
十字街近くの「ペンション・はこだて村」。
目的は「とらべるまんの北海道」を購入すること。
この当時、YHで出会う北の旅人の多くがこの本を持っていた。
北海道を旅するための手作り風ガイドブックで、普通のガイドでは取り上げない
穴場、野山歩きなどを網羅して紹介、その文章にもとても味がある。
YH、安いユース風民宿(のち、とほ宿となるような)の解説付き。
(かなり後で、YHがらみで出版された「北の大地へ」は、
「ブルーガイド版・とらべるまん」って感じだった)
あまりに皆がこの本を持っているので私も興味を持ったし、旅で知り合った
茨城のAさん(最新版は持っていない)に「俺の分も買っておいてくれ!」と
頼まれたこともあって、ここに至るまでに売っているらしいところを
数軒あたってみたのだが、残念ながらすべて売切れてしまっていたのだ。
それで最後の頼みとばかり、P・はこだて村を訪れたのだが、受付に5、6冊
積まれていて、小躍りしてこれを購入、その後市内を観光する私の手には
とらべるまんが二冊入った紙袋がしっかり握り締められていた。
この時、村長K氏に「わざわざこれ買うためだけに寄ったの? でもこの本、
もうすぐ新しいの(三回目の改訂版)が出るみたいだよ」と言われるが、
この時点で二回目の改訂版だったとらべるまんは
その後再び出版されることはなく、以降「幻・伝説の名ガイドブック」となったのだ。
この本を読み、北海道行きの想いが募らなければ、その後の「無職の旅」は
なかったのかもしれない。
いや、この本を買った時点で「無職の旅」は始まっていたのだ。(つづく)
*今回、久しぶりにP・はこだて村を訪れた。
B&B形式になってはいたが、健在だった。
あの時村長に「いつかまた函館に来ることがあったら、その時は泊まります」
と言ったような記憶があるが、その口約束は果たせていない。
とらべるまんに付いている割引券はまだ有効なんだろうか?
(村長K氏はとらべるまん初代作成者のひとりだったと思う)