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旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

サルスベリの少女~日本一の古木・縄文杉に出会う【第三回】

2007-05-18 22:04:19 | 旅鴉の唄
 終着点は広場になっていて、トロッコ発着の小屋があり、使っていないだろうとバイクをその中へ入れておく注③。トロッコは杉の運搬に使われていたもので、(実際は今もまだ使用しているのが後でわかったが…)、そのレールが山中へ延びていて、縄文杉へはこのレールの上を歩いていく(安房歩道)。先のおばさん達は朝食の弁当を食べ出発の準備をしている。すっかり用意のできている二人に先に行ってもらい、ほどなく追いかけたがなかなか追いつけない。かなりの速さなのにさっそく道を間違えたのかな(しかし分岐あったかな?)と不安を覚えながらそれでも進み、やっとトイレ休憩で立ち止まっていた彼らに追いついた。予想以上に二人の足は速いのだ。雨はどうやら上がったようで、傘をしまう。
 女性はYさん。元NHKのディレクターと聞きびっくり! 小柄で童顔の彼女、とてもそんな厳しい職務をしていたようには見えないのだ。25歳だそうだが、ずっと若く見えるし。現在は学校に戻り、今までとは畑違いの植物学?を専攻しているとかで、マムシグサ等珍しい草花を見つけては、いろいろ私に説明してくれるのだった。尾之間のペンション泊だが、そこのオーナーの紹介で山の案内(付き添い)を引き受けついてきたのがTさん。地元で食品関係の会社を経営する人だ(35歳くらい)。
 深く切れ込んだ谷に清流が走り、それに沿ってレールは続く。アップダウンは少ないが、枕木があり、それが歩幅に合わず歩きにくい注④。谷にかかる鉄橋(手すりもなく、下が丸見え、スリル満点恐い)を渡ったりしながら、レールはさらに山深く入っていく。昔はこんな山奥まで人が住み、村が出来ていたようだが、杉の切り出しの衰退とともに人は去り村はさびれ廃村となった。民家や校舎の跡が今は寂しく残っている。この進路上、3名ほどとすれ違ったが、その内の一人は島(山)を縦走してきたそうで大きな荷物を背負っていた。なおもなだらかな登りを淡々と進み、宮之浦方面からの道(楠川歩道)と合流してしばらくするとトロッコ道と分かれ、いよいよ本格的な山道へ入る。


注③ 1996年立派なトイレが出来ていた。
    トロッコの小屋はすっかりなくなっていた(ような気がする、どうだったかな?)

注④ 同年、中央に板が敷かれ、ずいぶん歩きやすくなっていた
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その時歴史が動いた~日本ミステリー誕生

2007-05-18 18:26:41 | NHKに捧げる歌
2003年8月から毎月刊行された江戸川乱歩全集を読み続けてきたので、
番組の内容は大体知っているものでした。
ただ、乱歩の映像(動いている姿)や肉声が聞けたのは良かったです。

その全集ですが、ほぼ読み終わり、最終コーナーにさしかかっています。
少年物(少年探偵団シリーズ)が続く頃からペースが落ち始め、
随筆や評論物はさらに辛く、拾い読み、とばし読みを続けた結果、
ようやく最終巻なのです(ただし、刊行№の最終巻ではない)。
正直今は、初期~中期の作品をもう一度読み返したい気持ちで
いっぱいなのですが、やや堅苦しい随筆等を読んだおかげで、
より大きい乱歩像をつかむことが出来たのは確かです。
(この番組で紹介されていたような事柄を含めて)

全30巻とかなりのボリュームで当初買うのをためらいましたが、
文庫本であったことが背中を後押ししました。
そのくせ、カバーの装飾などはなかなかの懲りようで、
コレクター的な魅力をそそるものもあります。
できたら、横溝正史も同じような形での全集化を望むところですが、
それなりの蔵書を持つ私は多くをかぶってしまうのが辛いところですね。

乱歩については、機会あらばおいおい書いてみたいと思います。


*天気予報がはずれ? 一日雲の多いすっきりしない一日でした。
  昨日掲載した白い花、今日見てみたらズタボロ…
  ほとんど原型をとどめていない。
  真っ黒な芋虫(蛾ではなく、蝶の幼虫に思えたが)と王蟲(まるむし)の
  総攻撃を受けたらしい。
  さっそく母に知らせるとその逆鱗に触れ、全滅と相成った。
  (毎日家にいるんだから、もうちょっとマメに点検したらいいのに)
  あそこまで大きく育ったのだから、成虫にさせてやったら…
  と思った私はちょっと人ごとだったかな。
 
 
 


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