活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

ドキュメンタリー映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」

2009-08-22 03:54:57 | 映像の海
■ドキュメンタリー 100分  ■完成 2007年2月11日
■監督 入江富美子
■主な出演者 山元加津子、阪根博、村上和雄、昇幹夫
■制作 ひとさじの砂糖ムーブメント/E・Eプロジェクト   


※ 諸元データは、「1/4の奇跡~本当のことだから~」公式サイト
  「ハートオブミラクル」
より。



人は、完全で無ければならないのだろうか。

もし人が、人として完全で有り得ないのであれば。
なぜ、人はこの世に生を得たのか?

そも。
完全な人とは、一体何なのだろう。

心の充足?
体の充足?
経済的な充足?

それとも。
それら、全て?

では、どれかが欠けている人は、それだけで人として欠落している
というのだろうか。


足が速い人がいる。
目の不自由な人がいる。
頭のいい人がいる。
耳が聞こえない人がいる。
体の丈夫な人がいる。
病弱な人もいる。

いろんな人がいるからこそ。
それぞれの生に、意味があると思いたい…。



観念では判っていても。
実践することは難しいものはいくらでもある。

人は、誰も自分を基準にして物事を推し量る。

だから。

自分より優秀な(と思う)存在に対しては卑屈になりがちだし、
自分より劣っている(と思う)存在に対しては、傲慢になる。

それが、嫌な。醜い行為と知りつつも。
あるときは意識的に。
また、あるときは無意識に。

人は、自分という物差しで周りを見つめて、レッテルを貼っていく。


それでも。
そうした心の拘りを持たず、全ての命とフラットに接することの
出来る稀有な魂を持った人も、確かに存在する。

主人公である、山元加津子さんも。
MS(多発性硬化症)という難病を患っていた雪絵ちゃんも。
その他、多くの。
このドキュメンタリーに登場する殆どの人が、そうした魂を持っていた。


このドキュメンタリーの中で語られた、様々な台詞。
その、一言一言が。
きらきらと輝くスノウダストのように、心にふうわりと溶け込んでくる。


僕の知己の中にも。
心に、体に、様々な悩みや痛みを抱えている人たちがいる。

その人たちの辛さを、判るなんて軽々しく言えない。

でも。
少しでも、心にフィルターを掛けないで。
僕も、フラットな視線を持てるようになりたい。

そう、思った。



この映画の存在さえも知らなかった僕が。
様々な偶然によって、観ることが出来たそのことに感謝を。


そして。
今まで出会ってくれた人に。
これから出会うであろう人に。

今、共に生きてくれている全ての人に。

ありがとう。


4分の1の奇跡 ~本当の事だから~ 前編


4分の1の奇跡 ~本当の事だから~ 後編



(この稿、了)


(付記)
この映画は、ロードショーでも上映されましたが、基本的には自主上映
です。

文字通り、草の根的な広がりを見せて、全国様々な場所で上映会が開催
されています。

もし興味を持っていただいた方は、是非お近くで上映する機会があれば、
ごらんになって下さい。

100分という時間。
それは、人が変わることが出来るのに十分なものだと。
きっと、実感していただけると思います。

※ 上映スケジュールについては、こちらをご参照ください




なぜ、映画監督はおろか、映画そのものについてのド素人だった主婦が、
この映画を作ろうと思い立ったのか。
そして、それが如何なる驚異的な数々のムーブメントによって、達成
されていったのか。
この本には、そんなもう一つの奇跡が詰められています。
1/4の奇跡―もう一つの、本当のこと
入江 富美子
三五館

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このドキュメンタリーの主人公。山元加津子氏の著作。
この映画の中でも、他の登場人物に絶賛されています。
未読ですが、もう注文しました♪
魔女・モナの物語 新装版 (1) (The Story of Witch MONA 1)
山元 加津子
三五館

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