町田の夜

いっときの狂乱はどこへ行ってしまったのか？

きょうも町田駅前の飲み屋界隈は大人しい。

多分、金がなくなったのだな。財布のひもが閉まったのだな。

あの、緊急事態宣言延長の時の狂乱の夜が見受けられない。

オトナシイ。

いいじゃないか。

まともだよ。

オレの一人酒が最高に美味しいよ。

他人が沈んだ時にオレの酒が吼えるのだ。

朧月夜に。

月に吼えるのだ。

若いやつらが凹んでいるときに、鳴き声が木霊するときに。

町田はいいな。

スキだよ。

新宿みたいに繁華街感もないし、横浜みたいに波音もしないし。

でも、どっちも25分で行ける。

なんだそれ？

いいじゃないか。でも、いつまでこの町にいるだろうか。

愛着があるとかないとかじゃない。

でもここは自分の死に場所じゃないなとも思う。

辻堂の先輩社長に訓えられたことも今は思い出せない。

自分自身を見つけることが一番難しいよ。

かまうなちょっかい出すな

親もそうだ、子離れできない卒業できない。

夫婦もそうだ。

職場のなかでもそうだ。

暇な人間はそれをやり始める。

自分の人生時間を満喫冒険しているとそんな暇がない。

食物連鎖ダイレクトの時代の人間は餌だ。

そんなときは他人にかまっていられない。

今が幸せすぎる時代なんだな。

死と背中合わせなんて。

金と土地と投資と格差の時代。

一握りの誰かのモノの時代。

数人の持てる者と膨大な持たざる者たちの時代。

ああ、くだらない。アサマシイ。

でもこう書いていて楽しんでる俺がいる。

勝手にシンドバッドだよ。

朧月夜でいいんだ

はっきりくっきりしていなくていいんだな…・・

お月様も人間も白黒はっきりよりも少しボンヤリが丁度いい。

酒も飯も食べ始めの時が一番いい。

ベロベロになった満腹になった時より途中が良い。

でも…・・そんな途中で切り上げられないのが資質。

月も富士山も遠目に見るから美しい。

人間もそうだ。

ほろ酔いでいい朧げでいい。

断捨離じゃない、手放しただけ

ことばの響きが強いから一時の流行りだ。

いきなり濁音だから重いしインパクトはある。

でもオレはやっぱり後者の方がいい。

手放すなんて諦め感も伝わって自分に合っている。

身を引きちぎって気合で捨てる感じが嫌だ。

手放したものは手から離れたもの。だから、他の人に渡っても良いし。

捨てたものは拾え、なんて傲慢な感じがしてそいつとは友達になれない。

何言ってるか分かんなくなった。

とにかく、明日の夜は酒日（ドリンクデイ）にするのかしないのか迷っている。

一週間、素面で仕事している自分にはご褒美デイでい。

どうすか迷ってるんでい。

人間関係は化学反応

そうとしか言いようがない。

職場、なんとか会、家族、行きつけのお店、等々……

どこでも顔ぶれが変わったり、減ったり、増えたりして

その場の空気が変わる。力関係が変わる。離れる、くっ付く。

個体と個体。個々の集まりじゃなく液体のようだ。

だから！元の色には戻れない。

くっ付いて離れてを繰り返しても自分の相手も元の色には戻れない。

何色の人生でもいい。何種類の色があっても良いのだ。

これをある人は、この色が正しいのだとか言うから

オカシナ事態に陥るのだ。