FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊たちへ愛を込めて

暴力が普通だった時代に、ノスタルジーは感じない。

2019-11-15 05:58:44 | 小説等感想
S・キング「スタンド・バイ・ミー」


誤解された小説。


曲解された物語。

この男子にしか分からない中編小説は、


決して郷愁を呼ぶものじゃない。




男は、とくに5歳から13歳までの生き物は




命の重さを計り間違える。




ノスタルジーの小説ではないのだよ。




いかに暴力が蔓延していて。生き残ることが難しかった時代の話しだ。





コンプライアンスも衛生管理も行き届かない野性に近い時代の話し。




「おまえは、俺の傍にいてくれよ。」




「おまえは、卑怯者にならないでいてくれよ。」




これがいとも簡単に命のやり取りをする子供特に男子のすることなんだ。




今は違う。



でも本質は同じ。





時代は変わった。人は変わらない。




「スタンド・バイ・ミー」は





男の子が、男に脱皮するかもしれない観察日記なんだよ。





これは男しか分からない。




脱皮は女は出来ない。




脱皮なのだから男しかできないのだよ。
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