漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

好楽するも、良士、蹶蹶たり ~「蹶蹶」の音読み~

2018年01月30日 | 書き・読み問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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(漢検2の「勍勍(ケイケイ)」をしらべていたら、たまたま、新漢語林で「蹶蹶(ケイケイ)」と出てたので・・・)
・過去問でも、たしか「汨没(コツボツ)」なんて読みが出されたと記憶している・・・こんなの、漢検2では「「汨(ベキ、コツ)とあって、「汨羅(ベキラ)」しか載ってないのに、“コツ”音の読みで出たからな・・・ま、意味としては“しずむ・・・”とはなってはいたけど・・・初めて見た人はびっくりしたと思う・・・
・調査も脱線、おしゃべりも脱線したけど、この「蹶蹶」・・・どう読むか・・・

・漢検2では、
<蹶:ケツ、ケイ、つまず(く)、お(きる)、た(つ)、たお(れる)、すみ(やか)> *漢検2には“お(きる)”訓の掲載ナシ
意味:①つまずく。たおれる。「蹶失」 ②たおす。くつがえす。 ③はね起きる。とびたつ。「蹶然」 ④すみやか。 *書きかえ③「決」に書きかえられるものがある。
下つき:顚蹶(テンケツ)
「蹶」から始まる言葉 ▲蹶起(ケッキ) ▲蹶然(ケツゼン) ▲蹶れる(たお-れる) ▲蹶く(つまず-く)
となっていて、読みを振っていないのもあるけど、おそらくすべて“ケツ・・・”読み。
(漢検2)
蹶起(ケッキ) :書きかえ:決起
蹶然(ケツゼン):驚いてはね起きるようす。あわただしいさま。「―と兵を挙げる」 *大辞林・広辞苑・新漢語林とも“ケツゼン”のみ。

●蹶蹶の読み
蹶蹶(ケイケイ):(新漢語林)①動作がすばやいさま。②おどろくさま。
         (大字源)(ケイケイ・ケツケツ)①行動が敏速なさま。「良士蹶蹶」(詩経・唐風・蟋蟀) ②びっくりするさま。
 *大字源ベースだと、“ケイケイ”でも“ケツケツ”でも良さそうだけど、過去のまとめでも、“ケツケツ”とも読んでるのは大字源のみ。ここは“ケイケイ”読みのほうが良さそう・・・なお、「蹶然」も大字源では“ケツゼン・ケイゼン”両読みだけど、漢検2では、“ケツゼン”読みのみ。

●冒頭の文章は、ネット上の原典に近いものから引用・・・過去のまとめでは、「楽しみを好むも荒むことなく、良士、蹶蹶たり」(詩経)と訳していたけど、冒頭の文のほうがよさそうかな・・・?

(参考)ー以前のブログでのまとめー
<蹶:ケツ、ケイ、つまず(く)、おき(る)、た(つ)、たお(れる)、すみ(やか)>*ケツ・ケイとも漢音 

・つまず(く):蹶失(ケツシツ)、顚蹶(テンケツ)、蹶躓(ケツチ)=つまずく、つまずきたおれる、蹶顚(ケツテン)=つまずきころぶ、蹶倒=つまずきたおれる
・おき(る)、た(つ):蹶然=驚いて飛び立つさま、奮い立つさま *大字源は「ケツゼン・ケイゼン」両読み。蹶起(ケッキ)=奮起、蹶跳(ケッチョウ)=はねあがる
・たお(れる):僵蹶(キョウケツ)
・すみ(やか):蹶蹶(ケイケイ)=動作が敏捷なさま、また、驚くさま(大漢和)*大字源は「ケイケイ・ケツケツ」両読み。「楽しみを好むも荒むことなく、良士、蹶蹶たり」(詩経)
・その他:蹶角(ケッカク)=額の先で地をたたく=“厥角”稽首(*漢検四字熟語辞典)
*漢検2にも「意味③はねおきる、とびたつ」あり。
*「ケイ」音の場合、「あわてる、あわてていく、はしる、うごく、うごかす」意のときの読み方のようである。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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心、鞏鞏として夷らかならず

2018年01月30日 | 故事成語類
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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(本記事とは関係はほとんどありませんが・・・前回の文章題の事を考えると、吉田松陰とか佐久間象山とか蒲生君平とか、江戸から明治初期にかけての文章も読まないといけないのかな、ははは・・・とてもそこまでやれないし、そういう文献はなかなか入手できないだろうけど・・・)

●漢検2掲載の「鞏鞏」・・・いろいろとしらべたけど、

心、鞏鞏(キョウキョウ)として夷らかならず」 (出典:楚辞•劉向<九嘆·怨思>)

ぐらいしか、使われている例は見当たらないようだ・・・

(大字源)
鞏鞏(きょうきょう):かがまるさま、物にしばられたように伸びないさま。(その他辞典)物事にこだわるさま、拘攣。
(漢検2)
鞏:意味②つかねる。かたくしばる。かためる。「鞏鞏」

(ブログ既出)
<鞏:キョウ、つか(ねる)、かた(める)、かた(い)>
つか(ねる):なめし皮で堅くくくる、束ねる意・・・なし(音熟語見当たらす)
かた(める):・・・なし(音熟語見当たらず)
かた(い):鞏鞏:物事にこだわるさま、拘攣 「心、鞏鞏として夷らかならず」、鞏固:堅固で動かない、確かでかたいこと、=強固、牢固、確固
その他:鞏膜:目の白膜   *他に「いる・あぶる」「おそれる」等の読みあり(大)

●こんな文章(詩の一節)は、出ないとは思うけど、一応、ネットでみると、向こうの辞典の<漢語大詞典>とか<漢語辞海>とかでは、“成語”扱いのようではあるので、一応、記事にしておく・・・。
なお、それらの辞典では、
 鞏鞏:「鬱結貌」とか、王逸註:「鞏鞏:拘攣貌也」とか書かれていた・・・。
 「鞏鞏」は、“鬱結している状態”とか“拘攣している”状態とかの意味のようだから、まあ大体、大字源の解釈で良いようだ・・・。

●余談:跫:キョウ、あしおと
・“あしおと(足音)”のほうの「跫」は、「跫音」とか「跫然」とか文例が幾つかあり・・・。
・同音異義の「跫跫(キョウキョウ)」という熟語もあるけど、こちらも、

 跫跫(キョウキョウ):(大字源)地を踏む音のさま。「跫跫として深径に馬蹄響」(蘇軾)

 ぐらいの文例しかナシ・・・でもこちらは足音の意味だから“キョウキョウ”で出ても書けそうではある・・・
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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<29-3向け>語選択問題㉘

2018年01月30日 | 語選択
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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👍👍👍今季の問題記事は(おそらく)これが最終です。みなさまの<29-3>受検のご健闘と好首尾をお祈りしております👍👍👍
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●復習しながらの“おさらい”の意味での整理です・・・ほとんど広辞苑と漢検2掲載熟語なので為にはなるかも・・・なお、すべて当ブログ既出熟語です・・・たぶん。
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<付録問題>・・・解答は末尾・・・
●熟語・一字訓読
覿武 ー 覿す 
慫兢 ー 慫く

<語選択問題(その51)>
1.全力を挙げて運否を試みること。
2.才能のないこと。また、そのさま。
3.病気、やまい。
4.おそれいましめて、慎むさま。
5.権力などにより財産・利益の独占をはかる

<語群>
( けんこん、きょうぎょう、こちゅう、ぎょうぎょう、ふねい、こかく、ねいしゃ、しれい )

<語選択問題(その52)>
1.す(酢)のこと 
2.こけ、地衣(こけの類のこと)
3.体をきりさく。また、その刑罰。
4.目的を達成するための手段 
5.安らかなさま。安心して落ち着いているさま。

<語群>
( まいかい、ばいたい、あんじょ、そゆ、けいしょう、こたく、ていせん、たっけい )
👍👍👍 🐕 👍👍👍

=解答=
<語選択問題(その51)>
1.孤注(コチュウ):(広辞苑)博奕で、負け続けた者が最後に所有金のすべてをかけて勝負を決すること。転じて、全力を挙げて運否を試みること。「・・・一擲」
(漢検2)孤注一擲(コチュウイッテキ):運命をかけてのるかそるかの大勝負をすること。「孤注」は、ばくちで有り金を全部かけて勝負する、「一擲」は、一度さいころを投げる意。類)乾坤一擲(ケンコンイッテキ)
2.不佞(フネイ):才能のないこと。また、そのさま。*漢検2下付き熟語
3.疵厲(シレイ):病気、やまい。(漢検2)「・・・②やまい。病気。「疵厲(シレイ)」
4.兢業(キョウギョウ):(漢検2)「兢兢業業」の略。おそれいましめて、慎むさま。
5.辜較(ココウ・コカク):(漢検2熟語アリ。読みはナシ。辞書によって“ココウ”“コカク”読みアリ・・・以下参照・・・)
   (漢検2)「④ひとりじめにする。「辜較」」
   (大字源)“コカク”読みなら、「権力などにより財産・利益の独占をはかる」“ココウ”読みなら、「あらまし。大略。梗概。」
         *「辜較」には、「①ひとりじめ」のほかに、「②あらまし、大略・・・」の意味もアリ。 
   <「辜較」のよみと意味>
  <大字源>「コカク」=権力などにより財貨・利益の独占をはかる 「ココウ」=あらまし、大略、概況。
  <漢字源>「ココウ」=①一手ににぎって取引する。独り占めにする。②全体をまとめること、あらまし、だいたい。

<語選択問題(その52)>
1.醯醬(けいしょう):す(酢)のこと *「醯漿(けいしょう)」は“しおから、ししびしお”(大字源)
(漢検2)意味:①す(酢)。すづけ。「醯醬(ケイショウ)」
2.苺苔(ばいたい):こけ、 蘚苔、地衣(こけの類のこと)  (漢検2)「苺」:②こけ。「苺苔(バイタイ)」
3.刳磔(コタク):体をきりさく。また、その刑罰。
 (漢検2)①はりつけ。柱にしばりつけ、槍(やり)で突き殺す刑。「磔刑」 ②さく。体を引き裂く刑罰。
  下つき:刳磔(コタク)・車磔(シャタク)
  (注)似たような熟語に「辜磔(コタク)」がある・・・漢検2ではこの熟語は掲載されていないので出ないとは思うが、念のため、両熟語の違いを書いておく・・・でもわかりづらいと思う・・・
 辜磔(コタク):罪人を八つ裂きの刑に処する、体を八つ裂きにする刑罰(大字源)、はりつけにする(漢字源)

4.蹄筌(ていせん):目的を達成するための手段 *漢検2下つき掲載熟語 *「筌蹄」も掲載アリ(大見出し)
5.晏如(アンジョ):(漢検2大見出し)安らかなさま。安心して落ち着いているさま。*「“安”如」て熟語はどうも無いようだ・・・

<付録問題> =解答=
覿武 ー 覿す てきぶ -しめ(す)     *漢検2熟語「②しめす。見せる。「覿武」」覿武(てきぶ) :武徳を他に示すこと。
慫兢 ー 慫く しょうきょう ーおどろ(く) *漢検2熟語「②おどろく。「慫兢(ショウキョウ)」
*辞典によって「慫兢」の意味が以下のように微妙に異なっている
 「字 通」・・・あわてる。  「大字源」・・・おどろき、おそれる。  「大漢和」・・・おそれて安んじないこと(おどろく・おそれる意)。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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