昔のバイト

　先日、プレスリーの話をしたが、クィーン？QEEN？も、嫌いではない。

　是も学生時代の話で在る。
　其の頃の音楽雑誌にミュージックライフというのがあったのだが、クィーンライフなどと言われるくらい、毎号の記事になっていた。

　そのクィーンの曲で「フラッシュ」というのがある。
　この曲は、映画「フラッシュゴードン」のテーマ曲である。

　ダンダンダンダンダンダンダンダン！フラッシュ！ア～ア～！

　と言うアレである。

　が、話は其の映画ではなく、「フレッシュゴードン」である。
　
　まあ、フラッシュ、フレッシュでお分かりのように、パロディーである。
　しかも、エロティック系の！

　で、ソレを観たという話でもない。

　バイトである。宣伝の。
　とある番組でのタイアップ企画である。（独占！・・・の時間）

　怪獣の着ぐるみ着て、宣伝ビラ配りである。
　しかも、銀座のど真ん中で！である。
　冬の寒い中である。それまでは、着ぐるみといっても、全身タイツの戦闘員ばかりやっていて、寒さが沁みていたのである。
　蒸れて暑くなるのは解ってはいたので在るが、ロケ時間も短いし～と、軽い気持ちでセーターを着たまま入ってしまった。

　最初のうちこそ快適であったものが、新品の怪獣の接着剤と熱さで、動きも鈍くなり、ビラを持つ手も下がりっぱなし。
　フラフラしだした頃に漸く開放されたが、チャックを開けた途端に立ち上る湯気！笑われるわ、慰められるわ。悲惨ではあった。

　ロケは其の後場所を変え、キャバレーである。ソレを知っていたればこそ！
　頑張れたのである。

　　　　　　　　　今日の箴言
＜それなりのご褒美が待っていると成れば、大概の事は頑張れるものだ。ましてや身体的な苦痛など、大いなる歓喜の前には、楽しみを倍増させるスパイスでしかない。＞