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中日新聞コラムから

2010年05月05日 | Weblog

 首相は命がけの行動を

中日春秋

2010年5月4日

 沖縄では、二十四節気の清明の時期に、親族が集まり先祖の霊を悼む伝統行事シーミー(清明祭)が営まれる。大きな墓の前に大勢の人が集まり、食事を楽しみピクニックのようなにぎやかな時間を過ごす

▼宜野湾市の四分の一を占める広大な米軍の普天間飛行場の中にも、数多くの墓がある。年一度の「特例」として、先月十八日に約五百人の住民が、シーミーのために基地内に入ることを許可された

▼米軍の許可がなければ、自由に墓参りができない多くの住民が存在する沖縄を、鳩山由紀夫首相はきょう、就任後初めて訪問する。現行計画を修正する案があるキャンプ・シュワブ沿岸の名護市辺野古も視察する予定だ

▼沖縄の重い負担を減らしたいという鳩山首相の率直な思いには共感する。だが、どこでボタンを掛け違えてしまったのだろう。これまでの政府の動きは拙劣というほかない。沖縄県民にすれば、期待させておいて最後にはしごを外すのかという思いではないか

沖縄にいる米海兵隊は、かつて岐阜県と山梨県から移駐してきた。戦後、本土で展開された激しい反対基地闘争の結果、復帰前の沖縄に移っていった経緯は忘れてはならない歴史だろう

▼首相の訪問で、こじれにこじれた局面が劇的に動くとは考えにくいが、国会で首相が明言した「命がけ」の行動を沖縄だけでなく、全国民が注視している。


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