教授回診というとみなさんどんなイメージを持たれるでしょう?
白衣に身を包んだ医師たちが列をなして病棟を闊歩する……
某ドラマのせいで「威圧的」とか「権威の振りかざし」とかいったような言葉が思い浮かぶ方もいらっしゃるかと思います。
また、ささっと診察をされ幾つかの言葉を交わすだけで終わってしまいますから本当に診てくれているのかどうか不安に感じる方もいらっしゃるかも。
患者さんサイドからすると、病棟を練り歩く様子とこの数分のやりとりしか見えていないわけですが
(そういえば、教授回診を動画に撮って友達に送っちゃった~☆なんて患者さんもいたけれど
そのご友人は非常にがっかりしたことでしょう。だって厳かな雰囲気なんて微塵もなかったですもん笑)
実際には、回診の前にじっくり時間をかけてカンファレンスが行われています。
長い時には3~4時間にもおよぶカンファで、教授を含めた医師たちが情報を共有しみなで相談して今後の方針を決めていくのです。
教授が繰り出す鋭い指摘は専門分野外にもおよび、その知識の広さ深さに圧倒されます。
学生にとっては話が高度すぎてついていけなくなることもあり(というか声が小さくて聞こえないことが多々あり)、人によっては睡魔との戦いとなることも。
私はほぼいつも起きていますが、薄暗い部屋で英語が飛び交った時はさすがに意識がとんでった。
そのときは午後一だったのでなおさら……
と、話が逸れましたが教授回診に戻りまして
某ドラマのように列をなして回診することもありますがチームごとに回ったり極少人数で回ったりすることもしばしばあり、科によってかなりスタイルが異なります。
どのスタイルが(学生にとって)よりよいかといえば、断然少人数(教授+ポリクリの学生)タイプだと思う。
普通の回診だと患者さんの経過を診るのが中心ですが、このタイプは学生の教育にも重きを置いています。
それぞれの疾患について質問を交えながら詳しくレクチャーしてくださるので理解も深まりますし、その場で軽く試問する感じですから何より定着しやすい。
※ちなみに、これらは病室の外で行います。患者さんの前で延々やっていたら申し訳ないですからね。
そしてそして、面白いのが患者さん自身が訪れるタイプの回診。
これは回診と呼んでもいいのか疑問ではありますが、耳鼻科や皮膚科など入院してはいるものの元気に動ける患者さんの多い科で行われています。
教授を筆頭に医師らがひとつの部屋に集結し、患者さんを一人ずつ呼び入れて診察していきます。
初めてこのスタイルの回診を見たときは衝撃的でしたが、たとえば耳鼻科なら内視鏡を使って診察をしますから機器を動かすのは一苦労ですし確かに効率がよさそう。
まとめると、ドラマで描かれるような教授回診は少なくとも自大学ではそうそうないんじゃないかなという感じ。
回診の最中でも患者さんが歩いて来れば当然道を空けますし、すれ違った患者さんに気さくに声をかける先生も多いです。
ベッドサイドでも、そんな短かい間にどうやって信頼関係を築いているの?という感じですが
患者さんと教授の間ではきちんとコミュニケーションが取れているのか、にこやかにやりとりしているように見えるんですよね。
そうはいっても、患者さんはベッド上にいますからどうしても医師に見下ろされるような構図になってしまうのもまた事実。
どうしても「回っている側」の視線になってしまうので評価が甘くなっているかもしれません。
さて、実際に回診にくっついていって一番感心したのは、ある外科の教授がびっくりするくらい身軽だったこと。
5階分くらい平気で駆け下りて息も乱さず颯爽と診察なさる様子は惚れかけました。
心の中でエレベーターを使ってばかりの己を恥じたのは言うまでもありません。
それからはなるべく階段を使うようにしています。といっても3~4階分が限度だけども笑
オペの見学の際にすぐに腰が痛くなるので、すこーしずつ足腰鍛えていかないとなと思う今日この頃です。
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こちらもどちらかぽちっと…
さてさて。オフ会に参加表明したわけですが過去最多の参加人数ということでコミュ症としてはかなりどきどきです。
1対1なら自分も話さないとどうにもならないので必死に頑張りますが、3~4人を超えてくるとほとんど喋れなくなる人種なんだけど大丈夫かな。笑
そんなわけでちょっと心配ですが、みなさんにお会いできること心より楽しみにしております☆