すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

山口県参議院補選の寂寞

2013-04-10 23:23:08 | Weblog
山口県でA総理の祖先のK氏の血筋のKさんが参議院から山口二区の衆議院議員に鞍替え。その結果、山口県では参議院議員補選が行われることになり、明日告示、4月28日投票という。そしてその渦中にいるのが、民主党きってのリベラル派である平岡秀夫前衆議院議員だ。長年、新しい民主主義をつくろうと一緒に活動してきた同志でもある。自民党鉄壁といわれた山口県で長年、山口二区の衆議院議員としてのポストを維持してきたが、さすがに彼でもあの自民党・産業界・マスコミ三者連合の怒涛のような選挙キャンペーンには抗しきれなかったのだろう。客観的にいうと、まだアベノミクスの虚像が崩れていない政治環境で、参院補選に手をあげるのは英断だと思う。衆議院選の民主党総崩れの中であえて立ち上がったのは、これ以上、自民党の暴走を許さないという意思の表れだろう。
明日が公示ということで、政見放送の録画撮りを終えて出てきた平岡氏と情勢について意見交換。山口全県を走り回って、スポット演説を繰り返してきたそうだ。なんか永田町にいたときよりずっとエネルギッシュで若返った感じ。この勢いで明日からの厳しい選挙戦を勝ち抜いてほしい。
厳しいというのは、相手候補の選挙キャンペーンが激しいというのではない。現実はまったく逆で、ほんとに明日から選挙なんかなと思うほど商店街も駅前も静かだった。その一方、山口の親戚の話では、すでに上から署名リストがおりてきて、自民党候補応援の署名を迫られているそうだ。こういう状況が日本の民主主義にとって最悪の状況だと思う。激しい政策論戦もなく、候補者の実像も実績も明らかにならないまま、いつの間にか潜在的な票が積み重なっていく...
平岡氏はこれからのTPP反対運動や原発ゼロ活動のためにもなくてはならない人材だ。こんな荒野の寒々とした寂寞の状況の選挙でも、自ら嵐を巻き起こし、民主主義の砂漠を緑に変えてほしい。駅の売店で、山口県名産の蒲鉾を押しのけるように、安倍ちゃんブランドの菓子が並べられているのを見ながら、平岡氏の義挙が日本の民主主義復活の最初のきっかけとなることを期待したい。