すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

乱立新党の原発ゼロ政策に仰天

2012-11-30 21:16:31 | Weblog
少数というかニ~三人というか、ミニ政党が乱立したと思ったら、あっという間に、つぎつぎと党名変更...と思ったら今度は融合して新党だそうだ。「たちあがれ」と「太陽」と「維新」とは何かごろ合わせがわるく、一緒に合わせれば食あたりしそうだ。「生活」と「みどりの風」と「未来」も何か一つ一つなら心地よいものを、三つばらばらなまま、一緒の棚に並べた感じ。特に「生活」は「国民の生活が第一」を政党の基本理念としていたのじゃないか?せっかくのネーミングを捨てるのも惜しいと思わないのだろうか?乱立新党は本当に融合して政党の態を成すのだろうか?
それより驚かされるのは各新党の原発政策だ。新党に流れこんだ元民主党議員には、原発政策にまったく関心を持たなかった者もいたし、多くは原発事故収束PTで荒井座長や小生などが、説得して原発問題に関心をもってもらった人が多い。それが、民主党の2030年は遅すぎる、2020年までにとすべきだとか、即刻すべてゼロにすべきだ...なんて荒っぽい主張を繰り返している。「戦争と選挙は何でもアリ」とはよく言うが、ちょっとひどすぎるんじゃないか?原発を即時止めることは簡単だが、その瞬間から崩壊熱や冷却の問題も含め、すさまじい電力とコストがかかる。そこが自動車のスイッチを切って止めるとのはちがう。浜岡でも、もんじゅでも、いったいなんでこんなに作業員が働いているのかと驚かされるし、発電した電力を送り出す送電線と同時に、原子力発電所を運営・維持するための電力供給線の意味もわかってくる。廃炉まで考えるなら、まず廃炉のための技術者を10年計画で作り出していかなければならないだろう。それにしても、一生懸命説得して原発事故収束のチームに入ってもらったような人が、選挙直前に離党して、まるで原子力の専門家のように発言しているのを見て、何か心がさびしい...
こういう形で原発ゼロ政策がゆがんだ形で取り上げられ、選挙が終われば、その政策自体が何か政治的で怪しげなスローガンのように感じられるようになるのではと心配だ。
なに?そんなことはどうでもよくて、要は選挙に勝つことだ!?なるほどね。それもこの業界では正論なのかね?