土くれ(第2首) 解説
十月の末つかたなりけむ喜多武四郎予が胸像を作り持ち来りて示すを見るに頗る予が意を獲たり乃ち喜多が携へたる鉄の箆をとりてその背に秋艸道人の四字を刻す
つつみ きて ひらけば しろき つちくれ の
われ に にる こそ かなし かり けれ
(包み来て開けば白き土くれの我に似るこそかなしかりけれ)
十月の末つかたなりけむ喜多武四郎予が胸像を作り持ち来りて示すを見るに頗る予が意を獲たり乃ち喜多が携へたる鉄の箆をとりてその背に秋艸道人の四字を刻す
つつみ きて ひらけば しろき つちくれ の
われ に にる こそ かなし かり けれ
(包み来て開けば白き土くれの我に似るこそかなしかりけれ)