落書きと絵画の違いさえ解らぬ愚か者に美術批評などできるわけがない。他でもなく永瀬恭一氏のことである。永瀬氏が10月6日に発表した声明文を読んで、思わず唖然とする。こんな「小学生」をこれまで相手にしてきたのかと思うと、悔しいやら悲しいやらで涙が出てくるほどだ。永瀬氏はそこで「あまり話しを難しくする必要はないかもしれません」などと言っているが、あたりまえだ。まともな画家なら誰だって解っていることだが、そこで「落書き」というのは絵の「内容」のことであり、「絵画」というのは絵の「形式」のことである。ただそれだけの話だろう。もし反論があるなら遠慮なくやっていただきたい。ただし「小学生」な話はもうたくさんだ。