「丸亀プロヴォーク派」を代表する「世界の松田征明」氏は、11月22日付の声明文「NYがアートの中心? 笑っちゃうぜ!」において、これまで以上に奇妙奇天烈摩訶不思議な意見陳述を試みている。ここで松田氏は「NYはアートの中心地である」という私たちの歴史的認識に基づく客観的事実に抗し、いきなり「ど田舎」であるという斬新な視点を導入して常識人を驚かしている。だがいかんせん、その理由がたんに「飯が不味いから」あるいは「毛唐礼賛は嫌だ」という極めて「わがまま」な感情による主観的理由によるものであるからして、もう文の冒頭から一貫して意識混沌を極めている。いきおい松田氏は、それこそ「世界の中心で愛を叫ぶ」ようにして「世界の中心は人の数だけあっていいんじゃないか」と意見するが、そこではすでに「世界」と「セカイ」との区別は付いていないのである。だいたい本当に「ニューヨークなんて世界の文化の中ではど田舎」なのだとしたら、香川の丸亀はどうなるのか? もはや「魔大陸」では済まされまい。