SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

『エフエム芸術道場』は存在しない

2005年11月06日 | Weblog
 番組開始3周年を記念する5日の『エフエム芸術道場』は、無意味に上機嫌な村上隆が、そのコンビニで買ってきたジャンクアニメを観ながら「ガハハハ!ガハハハ!ガハハハ!」とただ笑い転げているだけの内容であった。そのジャンクアニメがどんなに面白くとも、リスナーはそれを見ることができない。ここでは既にリスナーの存在は忘れ去られているのだ。しかも生放送ならばまだしも、これは録音放送である。こうした生活音垂れ流しの番組にスポンサーが付かないのは当然だろう。たぶんもう私たちのほかにリスナーなど一人もいないのだ。すでに誰も聴いていないこの深夜放送は、量子力学でいう「波動関数の収縮」が起こり始めており、その存在自体が消失しかけている。もはやこの『エフエム芸術道場』は「確率的」にしか存在していないだ。私たちが聴くのを止めたとき、この番組は完全に消失するだろう。