Rock You!なグラフィックマイスター

　今日はプログレッシブなUKロックファンなら誰もがよく知っている三人の偉大なグラフィックデザイナーの公式サイトを紹介しよう。あたりまえだが魅力的なアートワークとはつねに優れて音楽的である。音楽に関心のない絵や、絵に関心のない音楽ほど貧相なものはない。私たちをアートの世界へと導いた彼らの仕事にあらためて敬意を表したい。

【ストーム・ソーガスン】言わずと知れたデザイングループ「ヒプノシス」は彼の才能の別称である。このストーム“マグリット”ソーガスンの手によるピンクフロイドやレッド・ツェッペリンのジャケットデザインに惹かれ、いつのまにか絵筆を手に取るアートロック小僧は今も後をたたない。文句なしに「殿堂入り」である。
【ジェイミー・リード】かのセックス・ピストルズのアートワークを担当したパンク・コラージュデザインの創始者。ジェイミーのデザインしたクイーン・エリザベスのスクリーンプリント作品は、アンディ・ウォーホルのマリリン・モンローに匹敵するほどの歴史的名作である。キング・オブ・パンクアート。
【ピーター・サヴィル】ファクトリー・レコード所属のアーティストだった彼の代表作といえば、やはりあのジョイ・ディヴィジョンのニューゴシックなジャケットワークを挙げるしかない。画家のジュリアン・シュナーベルはイアン・カーティスへの哀悼を、ピーターのデザインしたアルバム「クローサー」のジャケットを模写することで表した。タイトルは「ベルベット・クローサー・ペインティング」だった。ちなみに公式サイトではそのジョイ・ディヴィジョンやニューオーダーのアルバムで使用されたピーターのオリジナル・フォントをダウンロードすることができる。この美しいフォントを使わない手はないだろう。