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脳動脈瘤 その25 外科手術が難しい動脈瘤:大型・巨大動脈瘤

2021年02月24日 | 動脈瘤
今回は外科手術が難しい動脈瘤として大型・巨大動脈瘤について紹介します。
一般に脳動脈瘤が大きいと手術が難しくなります。
それは、動脈瘤が大きいと
 1)クリップがかけにくい
 2)動脈瘤が大きすぎて奥や周辺が見れない
 3)周辺の組織と癒着する
 4)術中に破裂しやすい
 5)操作時間が長くなりやすい
などのためです。
動脈瘤が大きいというだけで、こんなにも不利な点があるのです。

上の図をご覧ください。
左の画像の動脈瘤を実際に手術中にみるとこんな感じです。
動脈瘤の向こう側や周囲は全く見えません。この状態のままクリップをかけることはできないのです。

したがって大型・巨大動脈瘤の外科的治療では、通常の手術に比べて様々な工夫がいります。
次回からその工夫について紹介していきますね。



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