脳卒中をやっつけろ!

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トピックス 脳梗塞の再生医療:Muse細胞

2020年08月17日 | 脳梗塞
「脳梗塞が点滴で治る?」というタイトルで始まる週刊朝日の医療コラムを紹介します。
東北大学で開発され、臨床応用が期待されているMuse(ミューズ)細胞に関する最新情報です。
医学系情報に詳しい山内リカさんが執筆されており、私も協力させていただきました。
ぜひお読みください。

https://dot.asahi.com/wa/2020080700028.html?page=1
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脳動脈瘤 その15 脳動脈瘤治療の種類

2020年08月13日 | 病院
脳動脈瘤に対する治療には以下のようなものがあります。
 註:我が国に近日中に導入されるものも含まれています。

1)外科手術
 1-1. クリッピング術
 1-2. 被包術(ラッピング術、コーティング術)
 1-3. 母血管閉塞術(流入血管クリッピング術)
 1-4. バイパス手術

2)脳血管内手術
 2-1. コイル塞栓術
 2-2. コイル塞栓術:ステント併用
 2-3. コイル塞栓術:パルスライダー併用
 2-4. Web留置術
 2-5. フローダイバーター留置術

上記について、順に説明していきます。


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脳動脈瘤 コラム 脳動脈瘤治療 最新機器 パルスライダー

2020年08月04日 | 動脈瘤
血管の分かれ目にできた脳動脈瘤はフローダイバーターなどが適応しにくいことが知られています。
またステント併用コイル塞栓術も、T字型、Y字型にステントを留置する必要があって、治療後の内服を中止しにくくなります。
このため、新しい治療機器の開発が望まれてきました。
血管分岐部デバイスはこのような背景で開発されました。

上の図に示すように、その形は台座のような、あるいはクラゲのような変な形です。
しかしこれは実は非常にうまく作られていて、台座となる部分以外は全て血管の壁に接するようにできており、血管内に浮いた部分はありません。
このため短期間で内皮(血管の膜)に覆われて、内服薬を中止することができるのです。

当院では、このパルスライダーが近日中に使用可能となります。
これまでよりもさらに安全な治療ができるよう、取り組んでいきたいと思います。
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