脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

「患者の心がけ」の書評を書かせていただきました

2018年04月28日 | 人物紹介
患者の心がけ、素晴らしいですよ!
書評を書かせて頂きました。

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 本書は「攻めのリハビリ」で有名なリハビリテーション医、酒向正春先生の著書です。先生はもともと脳神経外科医として第一線で活躍された後、リハビリテーション医に転向された方です。それにしても「早く治る人は何が違う?」とは刺激的なタイトルです。どのような内容なのでしょうか?
 この本は6つの章に分かれており、とても魅力的なタイトルが付いています。そこで、この章立てに沿って紹介して行こうと思います。
 [第1章:病後の人生はリハビリで決まる] 私たち脳神経外科で治療を受けた患者さんの何割かはリハビリテーションを受けることになりますが、その後の回復度には大きな個人差があります。そこで先生が最も強調されているのは、患者さんと家族に明確な目標を示し、それに向かって科学的なリハビリを行っていくことの重要性です。「画像を読むことで患者さんの回復の見通しを立てる」ことができれば、患者さんだけでなく、セラピストや家族のモチベーション維持に大きく寄与するからです。これは全てのリハビリ病院が実践できるよう目標とすべきことだと思います。
 [第2章:私の医師人生] 若い頃に交通事故後の辛いリハビリテーションを経験したことが、先生のリハビリテーション医としての情熱に繋がっていることを知りました。また、脳神経外科専門医として急性期治療に当たったのちに、自身の天職に出会った感激、そしてそれにすぐに前向きに取り組む姿勢に感動を覚えました。
 [第3章:病院は選ぶ時代に] 私たち同業者が、ちょっとドキッとするタイトルです。「世界一の医療レベル」と言われる我が国ではありますが、病院によって取り組み方やレベルは様々です。また、病院にはいろいろな患者さんがやって来ます。このため病院の運営には多くの苦労があることが紹介されています。また、ここでは「医療の質」の一歩先にある「医療のホスピタリティ」についても言及されています。
 [第4章:リハビリ病院は医療の航空母艦] ここでは実際にリハビリに関わるチームの皆さんの言葉が記されています。私も日々、患者さんの診療に取り組んでいますが、スタッフの皆さんの医療に対する考え方を詳細に聞く機会は多くありません。このため、読んでいてハッとするような言葉もありました。この病院では皆が患者さんだけでなく、周囲スタッフのことを気遣いながら連携していることが分かります。
 [第5章:リハビリで人生を取り戻した患者さんたち] ここでは先生が診療された3名の患者さんが紹介されています。リハビリはこれほど病院によって違うのか、それによって患者さんがこんなに良くなるのかということを、驚きをもって拝読しました。
 [第6章:立派に生きて死ぬということ] ここでは高齢や病気によって障害を抱えても、充実した人生が送れるような街を作ろう、という先生の最終目標が紹介されています。なんとも素晴らしい計画ではありませんか?もちろん壮大な計画ではありますが、先生の発案で、すでに初台ヘルシーロードというものが作られ、いくつかの自治体が、病院を核とした新しいコミュニティについて取り組みを始めているとのことです。世界一の超高齢社会である我が国はそのロールモデルとなれる可能性があります。多くの方の支援を得るために奔走する先生の姿が目に浮かびます。
 [あとがき] 最後に、大リーグから電撃移籍した黒田博樹選手を例にあげて、メンバー全員が一流チームを目指すことの重要性が示されています。私も本書を読んで大いに勇気付けられました。先生の取り組みが世界に広がり、医療とそれを取り巻く社会が変わっていくことを心から願っています。
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RESCUE-Japan Registry2の論文が掲載されました!

2018年04月25日 | 脳梗塞
我が国の脳主幹動脈閉塞症(脳の太い血管が詰まった状態)の治療実態調査であるRESCUE-Japan Registry2の論文が米国心臓協会の医学雑誌、JAHA (Impact Factor: 5.117)に掲載されました!
http://jaha.ahajournals.org/content/7/9/e008796
この研究では、発症後24時間以内の脳主幹動脈症患者さんが受けた治療法と、その結果(血管の再開通、症状の改善度など)を解析して、血管内治療の有効性を幅広い患者について分析しました。その結果、血管内治療を実施すると発症3ヵ月後に介助なしに自立した生活ができる患者の割合が44%高くなり、死亡率も25%低くなる結果が得られました。
また、軽症患者や脳梗塞が広い患者に対しても血管内治療で、予後が改善することが示唆されました。
このように本研究においては、これまでにない新しい情報が多く含まれていました。今後はこの結果をもとにさらに研究を加速させていきたいと思います。
本研究にご協力いただいた皆様に心から御礼申し上げます。


The paper of RESCUE-Japan Registry2, a prospective registry at 46 centers, was published in JAHA (Impact Factor: 5.117)!
http://jaha.ahajournals.org/content/7/9/e008796
In this registry, eligible patients were those who were aged 20 years or older, with acute cerebral large-vessel occlusion, and who were hospitalized within 24 hours of the onset.
Our registry of real-world patients demonstrated that EVT reduced the disability measured at 90 days in patients with acute LVO (44%), and mortality (25%). Also, EVT was effective in patients with low NIHSS score and with low ASPECTS.
Thus, the report included many new information. Based on these results, we would like to accelerate our next study.
We deeply thank to all Investigators of the RESCUE-Japan study.


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大連

2018年04月24日 | その他
昨日は大連医科大学の皆さんに講演をさせて頂きました。
元々は大連医科大学からの留学生だった趙先生からの紹介だったのですが、皆さんととても良い時間が持てました。特に、Dr. Jinには会の後にもよくしてもらいました。
Dr. Jin そして皆さん、ありがとうございました!

Yesterday, I made lectures to the members of Dalien medical university.
I was invited by introduction of Dr. Yutong Zhao. I had a fruitful time with them. Especially, Dr. Jin took me in the city after dinner..Thank you, Dr Jin and everyone!
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春の富士

2018年04月22日 | 閑話休題
横浜、東京へ向かう途中で綺麗に富士山が見えました。
春霞の中の富士も綺麗ですね!

Mt. Fuji was seen on the flight to Yokohama & Tokyo.
It was beautiful in the spring haze!
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済生会福岡総合病院での講演

2018年04月22日 | 学会/研究会
今週、もう一度、福岡で講演をさせていただきました。
済生会福岡総合病院では積極的に脳梗塞に対する血管内治療を行っているとのことで、救急隊の方を中心とした関係者の方への講演でした。
血管内治療のエキスパートを目指す皆さんとも交流できました。
皆さんありがとうございました。

This week, I made one more lecture at Fukuoka.
Saiseikai Fukuoka Hospital is doing acute stroke intervention actively, so I made a lecture to ambulance services and related people.
I had wonderful discussions with young doctors to be experts in endovascular therapy.
Thank you everybody!
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福岡での講演

2018年04月20日 | 学会/研究会
今週は福岡で講演をさせていただきました。
九州医療センターの岡田 靖先生は脳卒中領域のトップリーダーで、私たちの憧れの存在です。
いつも脳卒中内科医として明快なコメントをされていて、勉強になります。
そんな先生にお招きいただき、とても感激いたしました。
岡田先生と関係者の皆様に心から御礼申し上げます。
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Yahoo!ニュース

2018年04月15日 | 報道・出版関係
神戸新聞のNET版に掲載されて、Yahoo!ニュースにも取り上げてもらってます。

Yahoo!ニュース
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神戸新聞に掲載されました!

2018年04月14日 | 報道・出版関係
脳卒中をやっつけろ!の本が神戸新聞で紹介されました。
三輪書店の森山さん、野沢さんと2年以上かけて作った自信作です。
ぜひよろしく御願いします!

Amazon 「脳卒中をやっつけろ!」
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診察のご希望について

2018年04月11日 | その他
昨日の報道後、多くの連絡を頂いております。
できれば下記までご連絡いただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

E-mail: s-yoshi@hyo-med.ac.jp
TEL: 0798-45-6455
FAX: 0798-45-6457

吉村 紳一
兵庫医科大学脳神経外科学講座
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1 
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Kittipong先生、降臨!

2018年04月10日 | 人物紹介
昨日は東海大学のKittipong先生が当院での血管内治療を見学に来てくれました。
先生はタイ出身で、なんと日本で1年、日本語を勉強しただけで、東京医科歯科大学に入学したという凄い人です。
日本語だけでなく、英語、フランス語も堪能とのこと。どんな頭脳?
というスーパーな先生ですが、とっても気さく(^^)。
せっかくなので講演もお願いしてしまいました。
Kittipong先生、素晴らしい講演を有難う!
関係者のみなさまに感謝申し上げます。
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