脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

奇跡!

2012年11月28日 | 報道・出版関係
今回の朝日新聞の記事はtPA静注療法の適応時間が延長したことと急性期脳梗塞に対する血管内治療の紹介でした。私が取材に協力した血管内治療については図解で分かりやすく解説されていました。

ところで実は昨日夕方、ちょうど同じ状態の患者さんが緊急搬入されました。
朝日新聞の記事を朝、夫婦で読まれて、自分たちも何かあったらすぐに病院に行こうと言っていた矢先だったそうです。他の病気で当院通院中でもあったため奥様が当院への搬送を強く希望され、救急車で直接運ばれてきました。
患者さんは重症でしたが、血管内治療で血栓が大量に回収でき、わずか25分で完全再開通させることができました。
患者さんは治療室ですでに麻痺が戻りはじめ、奇跡的な回復をみせています。
記事にしてもらったおかげで、自分たちの目の前で一人の命が救われました。
こんなことがあるんですね!
取材して頂いた朝日新聞社の大岩ゆりさんに感謝致します。

また、この記事を読んだNHKの番組「あさイチ」から取材依頼が来ました。
日本中の人に脳梗塞に対する血管内治療の存在を知って頂き、いつしかtPAと同じぐらい知名度が上がれば、もっと救われる人が増えるものと期待しています。

来週火曜日に放送とのことです。
みなさん、お仕事中だと思いますけど、時間が合えば是非ご覧下さいね!
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朝日新聞

2012年11月27日 | 報道・出版関係
本日の朝日新聞に脳梗塞の記事が掲載されたようです。
私も血管内治療に関して取材を受けましたので、もし良かったら是非ご覧下さい。
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心原性脳塞栓症の予防薬:その3 新規抗凝固薬 ダビガトラン2

2012年11月25日 | 脳梗塞
その結果、ダビガトラン高用量(150mgx2/日)が最も良く発作を減らしていました。
またダビガトランは低用量でもワルファリンとほぼ同等の予防効果を有していることが証明されました。

それでは副作用の方はどうでしょうか?
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心原性脳塞栓症の予防薬:その3 新規抗凝固薬 ダビガトラン

2012年11月25日 | 脳梗塞
心原性脳塞栓症の予防薬として新薬が承認されました。
最初に認可されたのは、ダビガトラン(商品名プラザキサ)です。
この薬は多くの患者さんを対象とした臨床試験で、それまでの標準薬であるワルファリンとの比較が行われています(上図)。

ダビガトランは2つの用量(150mg 1日2回、または110mg 1日2回)が試されています。
一方、ワルファリンはINR 2.0-3.0という最も良いコントロールを目指して調節されています。
つまりこの試験では、ダビガトラン高用量、低用量、ワルファリンの3群にランダムに患者さんを割り付け、2年間、脳卒中または全身塞栓症の有無を観察しました。

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Stroke Hope & Vision Conference in 福岡

2012年11月23日 | 学会/研究会
昨日は九州医療センターの岡田 靖先生のお招きで、福岡にて講演をさせて頂きました。
飛行機トラブルで遅れてしまいご迷惑をおかけ致しましたが、先生のお計らいで何とか講演を終えることが出来ました。
懇親会では会場の皆さんに多くの質問を頂き、福岡地区の急性期脳梗塞への関心の高まりを感じました。
会の後も岡田先生とじっくりお話しすることができ、非常に多くのことを教えて頂きました。脳卒中診療に携わるものとして、先生は憧れの存在でしたので、本当に嬉しい一日でした。
岡田先生をはじめ、本会の関係者の方々に心から御礼申し上げます。
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御座候(ござそうろう)

2012年11月22日 | グルメ
昨日、差し入れしたのは御座候(ござそうろう)。
自分も一つ食べましたが、とても美味しかったです。

さて、岐阜では高島屋の地下で売っているのが有名で、「御座候」と言いますが、これは姫路の企業の名前のようで、一般的には回転焼きとか大判焼きなどと呼ばれています。

facebookで話題にしたところ、各地方で呼び方が違うことが分かりました。
関東では今川焼き
関西では回転焼き、御座候
九州では回転焼き(熊本は蜂楽饅頭というお店の名前で呼ばれる)

どんどん焼き、黄金焼きなどとも呼ばれるのだそうです。
面白いですね!
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みちのくのあぜ道

2012年11月18日 | 報道・出版関係
今回は会長の江面正幸先生の工夫が随所で光る会でした。
先生の本、みちのくのあぜ道を頂きました。
帰り道、読んでみます。
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頚動脈ステント留置術における近位閉塞法

2012年11月17日 | 学会/研究会
当科の渡会(わたらい)先生が頚動脈ステント留置術における近位閉塞法の効果について発表してくれました。
当科での連続200例の検討で、術後の脳梗塞(MRI拡散強調画像における高信号)が近位閉塞法で減少する傾向にあり、Wallstent使用例では近位閉塞で有意に減少するという結果でした。
多忙な中、頑張って解析してくれ、発表も見事でした。
新しくMOMAが日本で認可され、これから近位閉塞法がますます増加しそうです。
全国の頚動脈ステント留置術の成績が向上してくることを期待しています。
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JSNET 2012 in Sendai

2012年11月16日 | 学会/研究会
日本脳神経血管内治療学会総会で仙台に来ています。
うちのスタッフの発表もうまく行っています。
当科の山田清文先生が留学しているワシントン大学のYuan教授が来日され、ランチョンセミナーで一緒に講演をさせて頂きました。
MRIによる頚動脈のプラーク診断に早くから取り組まれ、世界の最先端を行くラボの教授です。
現在、3次元でプラーク内の成分を表示し、その容積まで計算できるようになっています。
会の後も新しい臨床研究のテーマで盛り上がりました。
アメリカから同行した山田先生も良い発表をしていました。
この領域の発展により、さらに安全な治療が可能となることを祈っています。
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神戸頭部研究会

2012年11月10日 | 学会/研究会
本日は神戸頭部研究会で講演をさせて頂きました。
この会は神戸市の病院に勤務する放射線技師さんたちが主催する会です。
ご希望にて、本ブログの題名「脳卒中をやっつけろ!」をテーマにして講演させて頂きましたが、私の講演はさておき、その後の懇親会の楽しいこと。
やはりここは関西。会を盛り上げる「ノリツッコミ」に満ちあふれていました。
お誘い頂いた森 勇樹先生をはじめ、技師の皆さん、サポート頂いたエーザイの皆さんに感謝いたします。
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