STEP WORLD LL日進駅前教室

ステップワールド英語スクール LL日進駅前教室:講師のブログ

「弱点補強」vs.「良い点を伸ばす」

2009-03-01 21:04:21 | 英語教室

  当教室の中高生の皆さんは、英語が得意です。少なくとも、自分の中では他の科目と比べて、最高点または良い方という生徒が大半です。テストの点の内訳で言えば、リスニングなどの音声面の得点が特に高いです。リーディングも日本語に訳すことなく、英語が英語として頭に入っていく生徒が多いです。要するに、英語を感覚的に理解している生徒が多いです。ただ、文法はそれに比べると少し悪いです。バランスは良くないです。

 私は、これについて悪いこととは思いません。文法が苦手というよりは、プラス発想をすれば、「リスニングやリーディングが得意」なだけです。総合点で考えれば、英語はかなり得意な生徒が多い訳ですから。文法も、平均的な生徒よりもかなり上の生徒が多いです。(当教室では、文法を軽視している訳ではなく、中高生のクラスでは、しっかりと学習しています。文法は必要です。一般的な文法説明?よりも、かなり分かりやすく、効率よく学習していると、私は思っています。)

 実際、過去の生徒も含めて、当教室の生徒のみを見てみると、英語がよく出来る生徒は、「音声面と文法面のバランスが悪い」、つまり、「音声面が非常に良く、文法はそれよりは落ちる(とはいえ、平均よりは良い)」という生徒が多いです。逆に、その両者のバランスがとれている生徒は、どちらかと言えば、そうしたバランスの悪い生徒よりも、総合点から見ると、残念ながら劣ってしまう生徒が多いです。さらに言えば、文法の方が得意な生徒(当教室には少ないですが)は、総合点から見れば、音声面の方が得意な生徒よりも劣っている生徒の方が多いです。(もちろん、中には両方とも極めて高いレベルの生徒もいます。)

 よく「苦手克服」と言われます。確かにそれは必要だと思います。しかし、絶対に忘れてはいけないことがあります。それは、「得意なところをさらに伸ばす」ということです。私は、得意なところをさらに伸ばせば、それが自信につながり、少しずつ苦手な部分も補ってくれると思います。

 「キミはそこが悪いところだから、そこをなおしていこう」ということも、耳の痛い話ではありますが、必要だと思います。しかし、「キミのここが良いところだから、そこは大切にして、もっと伸ばしていこう!」ということは絶対に忘れはいけません。その方がやる気が起こると思います。(少なくとも私が生徒の立場ならばそう思います。)

 「良いところをさらに伸ばす」ということは、忘れがちな、でもとても大切なことだと思います。

水野克哉

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