STEP WORLD LL日進駅前教室

ステップワールド英語スクール LL日進駅前教室:講師のブログ

2016年度スピーチコンテスト全国大会

2017-02-18 02:43:39 | 英語教室

 2017年2月5日、千代田区立内幸町ホール(東京)でスピーチコンテスト全国大会が実施されました。当教室から参加した3人の結果は、以下のようです。

                              2人入賞です

                    中1男子くん 中学生の部  入賞=優秀賞

                    中2女子さん 中学生の部  入賞=優秀賞
                                      
                        小6男子くん 小学生の部  優良賞
                                      
          今回は、3人の感想と指導した先生のコメントをご紹介します。
                                      
                                     
Daiya(小6男子)くんの感想
                                     
 ぼくは、初めて全国大会に出場しました。結果は入賞できませんでした。しかし、悔いは残っていません。なぜなら、全力でスピーチし、これまでで、一番良かったと思ったからです。しかも、皆さんにきちんと言いたかったことが、伝わったと思ったからです。

 ですが、皆さんのスピーチを聞いて、上手だなと思いました。なので、ぼくも負けてられません。中学生になっても、どんどんレベルアップし、また全国に出場し、皆さんに伝えたいと思います。がんばります。
                                     
Met(中1男子)くんの感想

 僕は、中学生になって初めての全国大会に出場する機会を頂きました。小学生の時とは発表が違い、自分で作文を考える作業に大変苦労しましたが、経験を活かした内容の文章が出来ました。

 スピーチ当日は、水野先生から「中学生の部12人のうち、中3が6人、中1は1人だけだよね。でも、1年生らしくやればきっと良いスピーチができるよ」と、アドバイスをもらいました。

 また、みんなのスピーチコンテスト教室大会の感想を書いたプリントを持ってスピーチに臨み、勇気をもらってスピーチすることができました。

 結果は優秀賞でした。自分の名前が呼ばれた時はびっくりしましたが、指導してくださった先生方、支えてくれた家族へ感謝の気持ちを忘れず、これからも英語をがんばっていきます。

S.F.(中2女子)さんの感想

 全国大会の会場についた時、去年よりは緊張していない事に気が付きました。今回は優秀賞をいただきました。恐れ多いことです。私はこれで三回目の全国大会でした。

 今回スピーチをして、気づいたことがあります。まず、どんなに上手に文が読めたとしても、伝えたいという気持ちがなければ相手の心には響かないということです。

 ある事柄を伝えようと思ったなら、精一杯自分のできる声色、表情、しぐさを駆使しなければならない。これまでもそのことを事実として認識はしていました。しかし、今回ほどその事実がすとんと心から納得できることはありませんでした。やはり知識として知っているだけでは駄目で、経験すること、それが非常に重要であるということを痛感しました。あくまでスピーチだから、まずは伝えなければいけないのだなあ、と身に染みて理解しました。

 なので、今回は、あまり賞にこだわらず、去年より伝えることを意識できたと思います。スピーチをしていると、自分のスピーチについてさらに考察を深めたり、どうしたらうまく伝わるかなど、英語だけでなく、たくさんのことを考えさせられます。私にそんな貴重な機会を与えてくださったすべての皆さんへ、お礼を申し上げます。

 最後に、丁寧に指導してくださった先生方、ありがとうございました。


浅野先生からのコメント

 小6男子くん、全国大会お疲れ様でした。9月末に教室代表になってから5ヶ月近く、本当によく練習頑張りましたね。

 練習中に何度も確認したように、スピーチで大切なのは、伝えることです。が、スピーチコンテスト小学生の部のように、課題文がある場合は、伝える前に、先ず、課題文から「受け取る/読み取る」ことをしなければなりません。

 小6男子くんとは課題文のアインシュタインについて、たくさんのことを話合いました。ここに全て書き切れませんが、この課題文の大きなポイントに、アインシュタインにはかなりな学習障害があり、ユダヤ人であり、彼の両親は敬虔なユダヤ教徒であったことがありました。それらを含めて課題文を深める中で、「アインシュタインが今、私たちに伝えたいことはきっと、課題文の一番最後の “everything is just right(きっと大丈夫).”だね。」となり、それを聞いている人に伝えることを目標に練習を重ねました。

 スピーチはコミュニケーションです。聞いている1人1人に伝わるように、聞いている人の反応を確認しながらのスピーチは、かなり高度で難しいです。小6男子くんはこの高度で難しいスピーチを見事に成し遂げました。本当に素晴らしかったです。

 小6男子くんにはこれからも、日本語でも英語でも、伝えることの難しさ・伝わらない悔しさ・伝わった嬉しさ喜びをしっかりと感じながら、スピーチを学び続けて欲しいです。

 全国大会審査員の先生がおっしゃってみえて、先生も丁度2年前、まさにこの全国大会感想に書かせていただきましたが、今回の全国大会に出場した生徒さんは20数人。出られなかったLL生徒さんは何人いたのでしょう?

 また、英語を学びたくても学べない、英語どころか学校にも行けない子は世界中に何人いるのでしょう?皆が just right であるために、世界中の人と協力し、考え、行動する時に、英語は必須です。今、英語を学んでいる皆さんには、将来、この「世界中の人と協力し、考え、行動する」チャンスがあります。安心安全な毎日の中に、英語を学ぶ機会があることへの感謝を忘れないでください。私自身も教え・学ぶ機会への感謝、忘れずにいたいです。


水野先生からのコメント

 中1男子くんは、3回目の全国大会出場でした。昨年度は小学生の部で優秀賞を受賞しましたが、今年は、中学生の部では初めての優秀賞です。中学生12名のうち、中3が6人、中1生は1人だけ(しかも男子も1人だけ)の中の入賞ですので、立派です過去2回の経験が生きて、当日は生き生きと発表することが出来ましたね

 しかし、改善点はあります。小学生の時からこう伝えていました。「たとえ全国大会で入賞どころか優勝しようとも、改善点はあるんだからね。“結果良ければそれで良し”ではないんだよ。」

 今年一番の反省点は、感想文でも言っているように、作文を作る段階ですね。まず、日本語で作文を書いた訳ですが、それを完成させるのにとても苦労しました。先生(私)が何度も改善点を伝えて、話し合いを重ねながら、何度も書き直しをして、やっと完成させました。

 ただ、先輩達もスピーチを完成させるまでに、自分だけの力で書いたオリジナル日本語作文が、一度で「合格点」に達している例はほとんどありません。とはいえ、程度の差はあります。今後は、様々なことについて、日頃から自分の考えをもっと深めて、自分しか書くことが出来ないスピーチ原稿を作ることが出来るように努力をして下さいね

 教室大会前から、作文を出してくれた皆さんにこのように伝えていました。「聞いて頂いている人の心に響く自分だけのスピーチ原稿を書くことが出来るのは、他の誰でもありません。自分だけです

 中1男子くんは、素晴らしい表現力を持っています。また、様々な事に対して積極的にチャレンジしているので、チャンスをつかむことが出来ました。そうした良い点は、さらに伸ばしつつ、ここで先生が伝えているをさらに伸ばすことが出来ると良いですね

下記<追伸その2参照>

 中2女子さんも、3回目の全国出場です。“昨年も”全国で優秀賞を受賞していますが、感想文では、「“今回は”優秀賞を頂きました」と言っています。きっと自分で“今回も”と書くと、“自慢”のように聞こえるので、そのように書いたのでしょうか?謙虚で良いです

 中2女子さんの改善点は、自分でも言っているように、表現力です。声の出し方、顔の表情、アイコンタクトなど、もっと上手く出来るようになると良いですね。

 ただ、妙に作った“表現”は、空虚に響きます。心から出て来る“自然な表現”が大切です。そのためには、まず、スピーチの内容そのものが心から思っていることで、それを聞いている皆さんに共感して頂く必要があります。そして、皆さんに「伝える」という気持ちと共に、英語力や表現力などを超えた“何か”がなければ、皆さんの心には響かないと思います。

 その点では、中2女子さんのスピーチの内容は、非常に良かったです。オリジナル日本語作文の段階で、心に響くというよりは、“心に刺さる”部分が随所にありました。日本と中国だけではなく世界中の人が、いかに仲良く平和に暮らしていくことが出来るか?という、世界中で問題になっている、今、正に「ドンピシャ」の内容です。

 但し、スピーチ原稿を作成する段階での課題がない訳ではありません。中1男子くんにも伝えたように、オリジナル日本語作文を作る時に、先生(私)が繰り返し改善点を伝える以前に、自分の段階でさらに完成度を高めることが出来ると良いですね。

 なお、中2女子さんを指導していると、スピーチでも言っているように、「先入観を持ってはいけない」と改めて思います。普段の様子や練習では、とてもShy(恥ずかしがり屋さん)な印象なのですが、本番になると、“別人”になります。堂々としていて、強く心に迫ってきます。それが中2女子さんの個性なのだと思います。いずれにせよ、油断はしないで、いつもチャレンジャーのつもりで、さらに良いスピーチをすることが出来るように努めましょう

最後に、毎年、教室大会前から全国大会まで、常に伝えていることです。

 「自分が大会に出場することを当たり前だと思ってはいけないよ。与えられた機会に“感謝”する気持ちを忘れないでねそして、そこに出場することが出来ない非常に多くの皆さんの様々な「想い」の頂点に立っているのだという事は、絶対に心に留めておいて下さいね

<追伸その1>

「2016年度スピーチコンテスト全国大会を終えて」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/e965b2340591897273dc12020709ce04 

<追伸その2>

 オリジナルスピーチの完成までに、以下のような手順を踏んでいます。

 教室大会出場者の中で気持ちのある皆さんは、日本語作文を提出。

 中日本ブロック大会代表者は、教室大会の発表と日本語作文を総合的に判断して決定。

 教室代表に決まったら、先生がさらに改善点を伝えて日本語作文を何度も書き換える。

 日本語作文が完成したら、先生が英語にする。その際、論理構成等、修正を加える。日本語で何となく筋が通っているように思われる文章でも、英語にすると論理的な繋がりが、かなり曖昧であることが明確になってくるためです。

 最終的に、然るべきNative Speakerの先生にさらにご指導して頂いて完成。

<追伸その3>

 LL日進駅前教室の「全国ジュニア英語スピーチコンテスト」の過去の結果は、以下をクリック。
   http://llnisshin.com/eleven.htm

 


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