NYダウ3日続伸64ドル高 好決算セールスフォースけん引
北米
2021年5月29日 5:15 (2021年5月29日 5:45更新)
【NQNニューヨーク=古江敦子】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比64ドル81セント(0.2%)高の3万4529ドル45セントで終えた。27日夕に市場予想を上回る四半期決算を発表した顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが大幅高となり、ダウ平均をけん引した。もっとも、ダウ平均は過去最高値圏にあり、短期的な利益確定売りも出て上値は重かった。
セールスフォースの2021年2~4月期決算は市場予想を上回る増収増益となり、22年1月期通期の見通しも上方修正した。株価は5%上昇し、1銘柄でダウ平均を約80ドル押し上げた。
新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う景気回復期待も相場を支えた。ワクチン普及で、夏場にかけて景気回復が勢いづくとの期待からクレジットカードのアメリカン・エキスプレスやスポーツ用品のナイキなど消費関連銘柄も高い。
ダウ平均の上げ幅は一時、150ドルを超えたが、その後は上値が重くなった。31日のメモリアルデーの祝日を含む3連休を前に「持ち高調整や利益確定の売りが出やすかった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれた。
ダウ平均は5月に月間で654ドル60セント(1.9%)高となり、4カ月連続で上昇した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比12.463ポイント(0.1%)高の1万3748.739で終えた。半導体のエヌビディアが1カ月半ぶりに上場来高値を更新した。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体関連株の上げが目立った。
ナスダック指数は5月に213.942ポイント(1.5%)安となり、月間では7カ月ぶりの下落となった。