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上海双龍ラグビー倶楽部

上海にてラグビーを愛する者達の活動報告です。

(Vol.258) アイスブレーカーカップ@北京,2009[②]

2009-03-19 08:55:32 | レフリー日記
「おいおい、このままだと、セミファイナルは遺恨試合になりかねないよ」

北京の事情を知る複数のレフリー仲間から、こんな声が聞こえて来だした。

グループA予選、北京デビルズvs龍邦=北京農大のOB=は、一進一退の
攻防を繰り返し乍らも、デビルズが自滅する様な形で敗戦。この結果、僕
が担当予定のセミファイナル(グループBの1位vsグループAの2位)は、
ブラザーズvs北京デビルズとなった訳だ。

話は1年程前(?)に遡るが、とある酒場での出来事。ブラザーズの選手と
デビルズの選手が口論となって、ブラザーズの選手がデビルズの選手を、
ボコボコにしてしまったと。勿論、警察沙汰にもなった様だが、それとは
別にデビルズは「向こう1年、ブラザーズとは試合を致しません」という
宣言を出していたそうで、結果、この2チームが相対するのは約2年振り
の事になるらしい。

当然、両チーム関係者はその事を意識するし、(知らぬが仏の)僕だって、
無茶苦茶する。それでなくてもブラザーズの予選での行状(合計カード=
6枚)という事も有り レフリー部も行動を起こし、実は僕が担当する試合
のアシスタントレフリーの1人が「今回が初めて」の方だったんだけど、
それをベテランさんに変更。万全のサポートを敷いて頂いた。

ELVsでは「タッチジャッジ」から「アシスタントレフリー」と、その
呼び名も変わった通り、その仕事内容の重みが増している。レフリー本人
と2名のアシスタントレフリーがピッチ上、そして両サイドから「3人で
1組のチーム」の意識で仕事に当る。中国のトップレフリー;劉さんの事
を思い出した。「これはもう、頼りまくろう」。

コイントス時の両チームキャプテンとのブリーフィングには時間を掛けた。
こういうのがレフリー権限として許されるのか否かは「?」だけど、試合
開始前から「警告発令済み」の状態とし「不行跡は勿論、故意の反則も、
試合では1発目からイエローカードを出しますよ」とする等、予め規制を
強化。そして最後は「とにかくラグビー、ラグビーをしよう!」と強調し、
握手をして両チームに戻らせた。

果たして試合開始早々、ブラザーズがノット10mの反則を犯すが、故意
によるものではないと判断。イエローカードは出さなかったが、その意図
をデビルズにもいちいち説明したり、その後も早い目のホィッスルは勿論、
そしてホィッスル後の両チームの動きには神経を尖らせた………と同時に、
いつにも益して選手には笑顔で接した。実は僕は一部のレフリー仲間から
「よく笑ってるレフリー」だと言われている。無駄な事ではないと思って
いる。

そして、そうこうする内に、試合そのものが何となくシックリして来た。
前半終了間際まで両チーム無得点という展開に、選手も「こりゃおかしな
事をやっている場合ではない。真剣に『ラグビー』をしなければこの試合、
負けてしまう」という意識になっていた。

前半の得点は結局、ブラザーズのPGによる3点のみ。

迎えた後半。両チームの真っ向勝負が続くが、ディフェンスの足が止まり
出したデビルズに対し、逆にブラザーズの走りは加速を増し何度もゲイン
ラインを突破。後半10分頃、ようやくこの試合初のトライ(ゴール失敗)
で8対0。それ以降も引き締まった試合は続き、最後はデビルズの選手が
ボールもろともタッチラインを割ってフルタイム。こうしてブラザーズが
決勝へとコマを進めた。

1つ後悔(反省)しているのはブラザーズの選手のノーバインドタックルを
見逃してしまった事。そして同じ反則をブラザーズは次の試合=決勝戦=
vs毛蟹でもやらかしてしまった事。早い段階でキチッと指導出来ていたら、
決勝戦でのノーバインドタックルは防げたかも知れない。

自己(好)評価しているのは、スクラムの組み直しが、ボールが上手く入ら
なかった1回だけだった事。毎回のスクラムで、両フロントへの意識付け
が功を呈した。

とにかく、非常に疲れたけど、故にまた非常に清々しい気分で終える事が
出来た40分の試合だった。

←マッチオフィシャル

(「つづけなくても結構」(by中ちゃん)と言われても、つづく)

Micheal.
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(Vol.256) アイスブレーカーカップ@北京,2009[①]

2009-03-17 13:12:34 | レフリー日記
既報の通り、先週末は北京へ。

実は昨年も同じ様な事を書いているのだが、今回も先ずはお天気の事から。
今大会も昨年に続いて好天に恵まれ、正ににラグビー日和の1日だった。
この1年の、北京のラグビー関係者の行いに対して先ずは謝意を。これで
2年「アイスブレーカー」の面目を躍如した訳だが、どうにもこうにも、
一昨年の「極寒」体験を未だ払拭し切れておらず、たぶん来年も「寒かっ
たらヤだなぁ。」と心配し乍らの参加になるんだろうと思う。

さて本題。

結局、参加したのは地元北京から5チームと、上海から昨年優勝の毛蟹の
合計6チーム。試合は15人制、そして20分ハーフ(前後半)。

先ずは北京原人隊の事から。AとBに別れたグループ分けで、北京原人隊
は毛蟹、ブラザーズ=アイランダー系主体のチーム=と共に、グループB
での登場。

←練習風景

開幕試合となった対毛蟹戦が0vs83、1試合分のインターバルを挟み、
対ブラザーズ戦が0vs46と何れも完封負けで得点力不足は否めないかも。
しかし毛蟹戦では前半10分過ぎまでは随所で素晴らしいタックルを見せ、
毛蟹に得点を許さないばかりか、相手をゴールライン附近に釘付けにする
場面も見られた。ただそれ以降は足が止まり、下を向く選手も多く、この
辺りはフィットネスと精神面の両方の問題かも知れない。ジャパンの試合
でもよく見られる事だが、攻めて攻めて攻めて………でも攻め切れずに、
最後はミスからターンオーバー~カウンターアタック×1発で取られる~
後はズルズルと大量失点という感じでだったかな。

←@vs毛蟹

後で分かる事だけど、グループBの北京原人隊以外の2チームが決勝戦に
進出している訳で、まぁ、とても過酷な予選グループだったと言える(?)。

その後、北京原人隊は5位6位決定戦へと進み、対アードバークス=語言
大学=に、前半の接戦も及ばず12vs43となり3戦3敗の成績であった。

←@vs毛蟹

春以降は季節も好くなり、ピッチレベルでの練習も充実したものになると
思うので、5月16日(土)、上海から双龍を迎え撃つ時には、大きく進化
した姿を見せて欲しいと思う。

←ビールの早呑み競争は勝利!


次にレフリーの事。

既報の通り試合数が少なく、上海から参加のアーロン君も僕も、担当した
のは1試合だけだったが、我々2名のゲストレフリーにはセミファイナル
を充ててくれた。気を遣って頂いたと思うし、素直に喜びたい。

僕の担当試合は午後の為、午前中はノンビリとラグビー観戦でもしようか
と緩み切っていたんだけど、急遽、雲行きが怪しくなって来た……という
のも、グループBの第2戦;毛蟹vsブラザーズが大荒れに荒れたの試合に
なってしまい、イエローカード×3枚、レッドカード×3枚、これら全て
がブラザーズに出されるという、これは異常事態発生宣言だ。

←試合前のハカ

試合序盤、レフリーのジャッジがちょっと………という部分も否定出来ず、
それでストレスを貯めていったのはむしろ毛蟹の方なんだけれど、だから
ブラザーズが故意の反則や暴力行為をする必要は全く無く、本来なら毛蟹
が自滅するのを待ってれば好かったんだけど、アイランダー諸君はその辺
のコントロールが出来ないのか、もう無茶苦茶な状態だった。しかし結局
は僅差でブラザーズの勝利。ブラザーズはその後の北京原人隊戦にも勝利
を収めて予選を1位通過。毛蟹は敗者復活を賭け、グループAの1位との
対戦に臨む事に。

←レフリーズ@ハーフタイム

一方、グループAでは優勝候補の一角、北京デビルズと龍邦=北京農大の
OB=が、予選1位を賭けて対戦。セミファイナルでブラザーズ戦の相手
となるのはどちらなのか?………スカウティングをしている時だった。

(つづく)


Micheal.

追) 静香さん、(21歳の)お誕生日おめでとう!


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(Vol.254) 上海杯【SHR vs HGH】

2009-03-12 08:43:36 | レフリー日記
7日(土)は上海杯の初戦、上海 Rhinos(SHR) vs 杭州 Harlequins(HGH) の、
レフリーを担当した。

私自身としては1月末のRBCS7's(@バンコク)以来、そして15人制という事

では昨年末の「SAS先生's=今回双龍が対戦したチーム vs HGH」を担当して
以来という事になる。

結果から先に書くと;

 前半 SHR(0T0C):(3T2C)HGH
 後半 SHR(1T1C):(1T0C)HGH
 -------------------
 合計 SHR(1T1C):(4T2C)HGH
      ⇒(7)   :(24)
 ●シンビン:(36分)陳 万鵬/SHR、反則(警告後の危険なタックル)の繰返し
       (38分)李 文明/SHR、不行跡

さて、我々レベルの試合でも、一応はスカウティング…という程のものではないが、
それらしき心構えをしてレフリングに臨んでいるものだ。

戦前、大方の予想は、HGHによる大量リードであったと思われるが、蓋を開けて
みると、これが接線。前半10分過ぎSHR側の1人が負傷退場。15人ジャスト
で試合に挑むSHRにリザーブは居らず、14人のまま前半20分過ぎまでをほぼ
膠着状態に保ち凌ぎ切った。その後トントントンと3本取られはしたが、前半終了
間際、SHRが2枚のイエローカードを受け、相手が12人となったにも関わらず、
HGHは1本のトライも取れない。そして後半だけを見るとSHRが優っていると
いう結果であった。

正直なところ、これはSHRがどうのこうのとは別次元の問題で、HGHのスキル
があまりにも稚拙過ぎた(……というか期待外れ?)。接点、特にFWがグリグリと
やる分には未だ何とかカッコも付いていたが、BKのSO~CTBにあまりキレが
見られず、ボールがWTBまで渡ったのはホンの僅か。未だ若くて経験も浅いのだ
ろう、SOのキャッチング、パスともひ弱で、SHRの早い出だしに後ろに下って
ヒョロヒョロとしたキックで逃げるというパターンが何度か見られた。この辺りは
今後、試合経験を積み乍ら成長して行ってもらいたいところだ。



一方のSHR。一時は15人でのチーム編成すら危ぶまれたが、当日までに何とか
メンツをかき集め、取り敢えずピッチに出て来た事は賞賛されるべきだろう。

また2月~3月と、ジェームス君を中心に、毎週(ひょっとしたら平日も?)熱心に
練習していた姿を見ているだけに、負けたとは言え試合自体を壊わさずに戦えたと
いう事実が、十分に成長した証だと思う。

この日は香港人のエリックは勿論、台湾人の張さん(?)=FWのデッカイおじさん、
そしてSOにも、46歳のやはり台湾人プレイヤーが入り、彼等がゲームメイクに
貢献していた。張さんは若いプレーヤーの好き指導者として非常に好感が持てるし、
台湾人SOも「15年振り」(本人談)とは思えないステップワークやキック、更に
タックルで魅了した。ただ、何せ15年振り。ELVの事もご存知なかった様で、
何度「スクラムから5m下がれ!」と私に叫ばせた事か(苦笑)。

ただ、これら香港人、台湾人、ジェームズ君、李文明さん(=毎度の事乍らコイツ
の不行跡は全く非文明!)らに、他の大部分のプレイヤーが付いて行けていない…
スキル的にも、体力的にも、ルール認知度的にも……ところが弱点であり、試合後
も色々と教えてあげたい気分にさせられた(実際に、何点かアドバイスもしたよ!)。

とにかくこのチームは「何が何だか解らないけど、ラグビーって楽しいんだという
事だけはよく解ってますねん」という雰囲気が、見ているこちらに痛い程伝わって
来る連中の集まりなので、今シリーズ、何とか全試合を乗り切って、勿論、トライ
や勝利といった結果も生み出せる様にと、願ってやまない。



ちょっと好く書き過ぎたかな?


寒々とした写真だけど(実際、寒かったけど)、かなりホットに飲み交わしましたよ。

さて、自身のレフリング。この試合はそんな訳で(そんなチーム同士の対戦なので)、
取り敢えずオープン攻撃がどうのではなく、非常に狭いところ=ブレイクダウンの
周辺だけに神経を集中させれば良い(四畳半のレフリング)………って感じでした。
直ぐにグチャーッ!となって、寝たままだし手は出るし横入りはするし……なので、
早い段階でのホイッスルを心掛けた。ラックアンプレアブル、何本取ったかねぇ、
好いお勉強にはなったかな?

さぁ、今週末は北京アイスブレーカー。殺人モンゴルチームは、今年もエントリー

するのかぁーーーっ???

………ととと、気合を入れ始めた時に同行(好)のアーロン君から連絡。今年は何か
参加チームが少ないらしく「レフリーするチャンスもあまり多くなさそうだね」と。
しかも専用のレフリージャージも間に合いそうにないとの事で、気持ちは益々引き
気味。でもチケットも買ってしまってるし「まぁたとえ1試合でも吹けるんなら、
その限られた時間を楽しみましょうや」という事でお互いを慰め合いました。何事
もネガチブな発想で居ると気持ちが高揚しますね。香港からアセッサーが来るかも
(?)との事だし、試合数の多少に関わらず「一吹入魂!」で務めて参ります。


Micheal.


追) 3月10日付の村上晃一さんの「ラグビー愛好日記」経由でお読みになった方
  も居られるかと思いますが「奇跡の弱視ラガー」というお話が、その中で紹介

  されています。先ずはご一読下さいな。ちょっと心を動かされる部分が有って、
  それはどの辺りでか?………その、弱視のハンデがどうのとかいう事ではなく、
  ズバリ!村上さんも書いておられるこの一文;
  ⇒彼に「ラグビーとは」と聞くと、「自分にしかできないことがあるという
   ことを気付かせてくれました。」
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(Vol.236) RBSC7's@バンコク

2009-02-01 22:10:07 | レフリー日記
何かと総スカンのバンコクへ行って来ました。RBSC(Royal Bangkok Sports Club)7's
に参加する為です。

スワンナプーム国際空港に到着するや、早速「ふるちん」のお出迎え。


AJRC2008のバンコク開催が結局お流れとなった時に、バンコクジャパニーズ(BJ)
の「シモさん」こと、下前原さんから「こんな大会がバンコクであるけど………」といった
ご連絡が有り、それはプレイヤーとしての募集だったんですが「レフリーは要らんかぇ~」
と反応してみたら、見事に大会事務局と話を付けて頂いたと、こういう事です。

会場は競馬場のトラックの内側。


ラグビー(サッカーやクリケットも)が出来るピッチが2面、それにゴルフのショートコース
も隣接していて利用者(かなりの厳格なる会員制だと思う)の憩いの場となっています。香港
なんかもそうですが、日本の競馬場とかも、こういう土地の有効利用とかすれば良いのに…
と思います。


この場所、BJの40周年記念試合でも使用されていて、ご記憶の双龍メンバーも居られる
かと思いますが、あの時は雨上がりの「重馬場」でした。しかし今回はお天気に恵まれ芝生
のコンディションも上々です。


さて大会は参加12チームを4つのプールに分けての予選結果に従い、カップ、プレート、
ボウルの決勝トーナメントへ………というオーソドックスなシステム。時節柄、海外からの
参加チームは無く、11チームが地元バンコクの、1チームがパタヤのチームでした。警察
とか陸軍とか空軍とか(カップの優勝と準優勝チーム)、そういうのが目立ちましたね。

こちらはBJの試合風景(vs Royal Thai Air Force=空軍ですな)


この素敵なジャージィはチュラロンコン大学。日本でいうところの東京大学に相当する様な
大学らしいです。確かに、選手は賢そうな顔してましたね。


合間にはエキシビジョンとしてキッズラグビーの試合も有りまして、写真はBJキッズ。


8歳児とか10歳児とかのカテゴリー毎にチームを組むんですが、BJキッズは男女総勢で
30名弱位は居たでしょうか? BJのメンバー(親御さん)が熱心に指導されていました。
スッゲェ~ッ!と思ったのは、このBJキッズ(12歳)の試合で、SOとCTBとでサイン
プレー(シザース)とかをやっていた事。周囲の大人からひときわ大きな歓声が聞かれました。

先般(元)双龍キッズ;コーヤ君の「花園デビュー」の事を書きましたが、BJキッズからも
そう遠くない将来にトップリーガーが誕生するかも知れません………というのも、読売新聞
の衛星(バンコク)版に「子供の作文」特集が有って、こんなのを目にしたんですね。


この相部君もキッズの試合に出ていて、見事なスワーブで相手ディフェンダーを置き去りに
していました。

さて肝心のレフリングですが、会場入りしてバンコクレフリーズに自己紹介するや「ほな、
開幕の第1試合、吹いてみるけ?」との事。ゲストに対する敬意の表れか、単に試されてる
だけなのか? 勿論、それが目的で遥々上海から来ているんだし断る理由も無いので、栄え
有るオープニングのレフリー、楽しませてもらいました。
やば、下腹だいぶ出て来た………

大会の時間割がまた不思議で、第1試合のキックオフが13時。それ以降日が暮れても延々
と続いて、最終戦;カップの決勝が行われたのは21時半過ぎ。勿論、ナイトゲームですね。


尚、BJの成績は、ボウルの決勝にまで駒を進めたものの、残念乍らそこで負けてしまって
(ボロ負けではない)結果はボウルの準優勝。しかしまぁ、BJのメンバーも皆よく走ります
わねぇ。いわゆる「独走」のシーンも幾つか有りましたが「走り切れて」いました。

私はといえばレフリーを3試合、アシスタントレフリーを4試合、キッズ
の試合を5試合と、存分に堪能させてもらいました。

大会を通じての感想は;

・BJは勿論、タイ人主体のチーム、西洋人主体のチームとも概ね(=100%ではないが)
 フェアプレーの精神がとても浸透しておりレフリーの忠告にもキチンと耳を傾けてくれる。
 偶発的なプレーによるイエローカードも有ったが、いわゆる不行跡的なものは皆無
 ⇒普段、上海でやっている時と比べ、格段にストレスの無い状況。
・タイ人は総じて身体が小さいものの、ランのスピードとスキルが無茶苦茶高く、15人制
 よりは7人制向きと思われる。長いパスでピッチを幅いっぱいに使う時も、中国のチーム
 の様に「停滞(或いは後退)」せず、必ず前へ出るアタックをしているので、見ている方も
 ストレスを感じない。
・自身のレフリングに付いて。昨年末(12月)以来、約2ヵ月振りのホィッスルにしては、
 まぁそこそこ無難に出来たかな?………という感じ。ミスも無かった訳ではないが、短い
 時間の中で気持ちの処理=修正をする事が出来た。今回は、ブレイクダウンの場面でも、
 出来るだけ広くピッチを見渡す視線を残そう……という課題を持って臨んだが、或る程度
 意図するレフリングは出来たと勝手に思っている。

………の3点。

そんな訳で、素晴らしい経験をさせて頂いたRBSC、バンコクレフリーズ、そして暖かく
迎え入れて頂いたBJの皆さんに、大・大・大・感謝です!

「大王@バンコク面白案内人」

ところで、冒頭にも記しました「総スカン」のバンコクですが、街はいたって平穏でしたよ。

BTSも、
トゥクトゥクも、
セパタクローに興じる若者も、
ゾウさんも
………いつも通り。

実際、昨年末のゴタゴタの時も、空港とか観戦道路とかは混乱していたみたいだけど、街中
はそうでもなかったらしいです。しかしまぁ、外から来る者としては、その空港やら道路が
やられては近付く事が出来ない訳ですがね。

そんなこんなで2009年の「初笛」。やれやれです。


Michael.
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(Vol.224) レフリー活動2008

2008-12-31 12:24:43 | レフリー日記
時の経つのは速いもので、2009年も残すところ365日となりました。

2008年最後の双龍ブログ更新は、ワタクシゴト乍ら、レフリー活動の
総括で終了です。

先ずは手元の「Micheal's. Memo」を紐解いてみますと………;

・2008年の「初笛」は3月8日(土)の毛蟹緑黒(紅白)戦。それ以降;
・総レフリング時間:1,074分。その内訳は………;
 ⇒15人制:660分、10人/13人制:240分、7人制:174分。
・総試合数:30.5試合。その内訳は………;
 ⇒15人制:14.5試合、10人/13人制:6試合、7人制:10試合。

これに、タッチジャッジ(アシスタントレフリー)がほぼ同数程有ると思い
ますので、こう考えてみると、随分と長い時間、沢山の試合に関わる事が
出来て、ラグビー的には非常に充実した1年だと自負しております。

色々な場面でチャンスを与えてくれた各チーム、大会関係者、レフリー部
の皆さん、そしてラグビーの神様に感謝です。

勿論、チャンスは自分から奪いに行かねばなりません。2008年は年頭
に当り「出来るだけ場数を踏もう。その為には自分からレフリーをしたい
と申し出よう」というのが、1つのテーマでした。

ところが蓋を開けてみると「初笛」はアイスブレーカーカップ(@北京)を
前週に控えた3月まで待たねばならず、大きな大会を前に約4ヶ月振りの
レフリングはズタズタなものでした。

アイスブレーカーを何とか乗り切った後も、4月~6月は「上海杯@春」
をはじめ15人制での厳しい試合が続きました。試合中、プレイヤー同士
のいざこざが絶えない。双龍のプレイヤーにレッドカードを出したのも、
この頃でした(4月12日)。因みに、今年使ったカードはこの1枚と、秋
の上海7'sで出したイエローカードの、合計2枚です。


来年こそ、使用機会がゼロであります様に………のグッズ。

どうにかこうにか「余裕」みたいなものを持てる様になったのは、9月の
中学・高校生の大会辺りからでしょうか。ちょうどその時に「10月末の
イエローシーカップ(10's)で吹いてみないか?」というお誘いを頂いて
香港へ。活動の場がほんの少しですが拡がった様な気がしました。

その後も「いつでも吹きまっせ」の気持で迎えた上海7'sでは、こんな事
も有りました。最終日ボールの決勝。それまでの予選で当初予定の担当を
終えていた私は、他のレフリー仲間から「ご苦労さん」という事でビール
の入ったカップを手渡されていたんですね。で、それに口を付けよう……
いや、実際にはひと舐めした感じのところでちょっと思い止まったのです。
虫の知らせというか「いつお鉢が回って来るかも知れないので」という事
でカップをテーブルに置こうと後ろを向いた時、背中に「Micheal.OK?」
の声。キックオフの直前、予定していたレフリーが脚を攣らせてしまった
ので急遽のピンチヒッターという事で、レフリー部一同による大拍手……
だったと記憶……に押され、ピッチに飛び出したのでした。「あのビール、
グィッ!やってなくて良かったぁ」という気分で吹いたその試合は、今年
のベストパフォーマンス……だと、自分では思っています。

さて、そんなこんなで迎える2009年。先ずは1月31日(土)に予定の
RBSC7's2009@バンコク。バンコクジャパニーズさんを経由して、
先ずはこれに立候補しました。自分で履歴書書いて正に「頼もーッ!」と
いう感じです。由緒もお楽しみも有る大会らしく、今からワクワクです。
その後は3月のアイスブレーカー? 5月にソウル(…で何かやりたいって
John閔先生様言ってたけど、何かやるなら呼べよ!)? そして数をこなす、
ボリューム勝負っていうのは今年と同じですが、2009年はそれ加え、
内容の充実にも重点を置いて行きたいという事で、具体的には、チェック
シートによるレフリングの点数化なんかを考えております。その節は双龍
の皆さん(特にベテランの方)にもお手伝いをお願いするかと思いますが、
何卒宜敷くお願い致します。


こちら「華東橄欖球裁判協会」のロゴ。
⇒でもレフリーの仕事の実際は、よく見て、よく話し、よく聞く事が大事。


それでは、さようなら2008年!  そして皆さん、どうぞ好いお年を
お迎え下さいませ。


Micheal. 
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(Vol.217) レフリー部、クリスマスパーティ&表彰式

2008-12-12 13:08:53 | レフリー日記
日曜日(7日)の夕方からレフリー部主催の「クリスマスパーティ&表彰式」が、
レフリー部の1人、チャーリーブラウン(←スヌーピーの登場人物と同姓同名)
の家で催された。

クリスマスとはちょっと気が早い様だが、周りを見渡してもポインセチアやら
ツリーやら、そういう時期なんですねぇ。

弊社の受付ロビーにも;


これは昨年(2007年)も開かれたのだが、AJRC@シンガポールと重なり
私は欠席だった。

パーティの前には、今年1年のレフリー部の総括とか、メンバー全員への表彰
なんかが行われ、今年の私は「BEST DRINKER AWARD」との事だった。


たぶん上海7'sの時のファンクションでのパフォーマンスが認められたんだと
思う。写真が有るけど、載せられる内容ではないので割愛。

因みに昨年は「MOST IMPROVED REFEREE」という事で、もっとも本格的に活動
し始めたのが昨年からなので「初期加速度」の恩恵だと思うけど、でもこれは
素直に嬉しい。昨年と今年の表彰基準というか評価の分野が何で異なるんだ?
………ってのは有るけど。

表彰状は手作り感抜群。副賞はウォッカ;


今年のレフリー活動総括はまた別の機会にしようと思うが(2008年は未だ
継続中)、取り敢えず1つの区切りとして上海レフリー部同志の皆さん、今年
もお疲れ様。来年はまた顔触れが少し変わりそうな雰囲気だけど、この稼業、
何か一期一会的な性質が有るし(それがまた変に心地好い事に気が付いたこの
1年だった)、何はともあれ「TEAM DAVID 2008」サイコーの仲間達でした!


Micheal.

追)帰宅途中の信号待ち。足元に1元玉が落ちていた。でもこれは拾わずに、
  今度は何気無く視線を上げたら、商業ビルに設置された大型スクリーンに
  何とラグビーの映像が。放映は1分半位続いただろうか。1元玉を拾って
  そのまま道路を渡ってしまえばたぶん気付かなかったであろう。1分半の
  ラグビー映像を1元で買ったみたいなもん………とは違うか? ちょっと
  前の出来事。

  上海電視台(体育台)のニュース画面みたい。英国vs豪州。
 







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(Vol.215) SAS先生's vs 杭州(HQ)

2008-12-09 19:13:05 | レフリー日記
6日(土)は上海アメリカンスクール(SAS)先生's vs 杭州ハーレクィンズ(HQ)
のレフリーを担当した。

この日はもともと、SAS先生'sは上海体育学院(SUS)との練習試合を予定して
いたがSUS側がドタキャン。一方で、杭州HQも、双龍やら何やらとのショート
タイムの試合を予定していたが、双龍も人数不足という事で、結局、上記の試合が
成立したという訳。杭州HQも、2週連続の上海ツアーが無駄足にならず、先ずは
やれやれ。

さて、試合は15人制、40分ハーフの前後半。

いやいや、久し振りというか、レフリーメモをひっくり返してみると、15人制で
80分フルにレフリーしたのって、今年の5月17日以来なんだねぇ。10'sとか
7'sとか、細切れに1日何試合というのも1回毎にリセット出来て、それはそれで
面白いけど、80分間じっくりレフリングというのも、重みが有って宜しい。ミス
を犯しても試合の中で自分自身で気持ちを切り替え、修正して次の場面に臨まねば
ならない。

試合は、SAS先生'sが恐らく3分之1は「ラグビー素人のただのおデブちゃん?」
という感じだったけど、そいつらが(偶然?)反則も犯さずにパワー全開だった為、
2~3フェーズでゲインラインを突破。自陣からキックを蹴っても、飛距離が伸び
ないのでカウンターでやはり突破……と、杭州HQは完全に力負けした感じだった。

【結果】前半 SAS先生's( 6T1C):(0T0C)杭州HQ
    後半 SAS先生's( 6T1C):(0T0C)杭州HQ
    ------------------------
    合計 SAS先生's(12T2C):(0T0C)杭州HQ
            ⇒(64)   :(0)

………とまぁ、前後半全く同じスコア。

以下、試合中での事………;

●好プレーを疑ってみる(?);
 こう書くとちょっとうがった見方というかヒネた性格の様だが、そうではなくて
 何回かのスクラムから、ボールを保持していない側のFL(⑥)の出足が無茶無茶
 速く、相手SOに好チャージを掛けていたが、果たしてこの⑥は、オンサイドの
 状態から出ているのだろうか? 早く突っ掛け過ぎなんじゃなかろうか?2度の
 スクラムでそんな事を考え、次はちょっとそっち側に回って見てやろう………と
 思ったけど、結局3度目のスクラムは無かった。

●ラインアウトで;
 ④番か⑥番に合わせる様な、山ナリのボールが放られた。④番も⑥番もジャンプ
 して手を伸ばしたが、そのボールは誰の手にも触れる事なく、そのままレフリー
 の足元でワンバウンドし、レフリーに当ってしまった………で、スクラム。これ、
 何か時間が止まった様な瞬間だったけど、僕も相当ボーっとしてたんだろうねぇ。
 反省。

●リスタートは?
 杭州HQ陣。ゴールを背にしたマイボールの5mスクラム。杭州HQのSHから
 ボールはインゴールに居るSOへ。SOが蹴ったボールをSAS先生'sがナイス
 チャージ………するもボールはデッド。この場合のリスタートは?
 (答)SAS先生'sボールでの5mスクラム。
 以前にも書いたかも知れないけど、この場合、どちらがボールをデッドにしたの
 かではなく、どちらがボールをインゴールに持ち込んだのかが、判断材料となる。
 今回のケースではボールをデッドにしたのはSAS先生'sのチャージだが、その
 前にボールをインゴールに持ち込んだ(ゴールラインを超えさせた)のは杭州HQ
 のSHのパス。従って、22mからのドロップアウトにはならない。珍しい様で
 ちょくちょく見られる出来事。【競技規則 第22条 22.11(a)】

●リリース・ザ・ボールと、ロール・アウェイ;
 レフリーが「ちゃんと見てシッカリ取ってよ」と度々受けるアピールにこの2つ
 が有る。ボールがテンポ好く動く事を身上とする、特に最近のラグビーに於いて、
 この2つの反則を犯さない事、犯させない事は非常に重要。どちらもタックルの
 成立時に発生する(タックルを)前者がされた側、後者がした側に課せられた義務
 だが、どちらが先とか後とかでなく、双方とも置かれた情況下で真っ先にせねば
 ならないプレーだと、基本的にはそう思っている。ただその際の体(タイ)の具合
 とか倒れた時の勢いによってはどうしても両者のそれに時間差が出る。そんな時、
 僕は「どちらが早い遅い」でなく、どちらがボールが停滞する原因を作り出した
 のかを重視する事にしている。

●せこい事すんなよ!;
 PKを得たものの、不完全なタップキックからスタートしたSAS先生'sのSH
 に対し、それを無効として杭州HQボールでのスクラムを命じた。これに不服の
 SHは「さっきのアイツの時は何も言わなかったじゃないか!」と、こう来た。
 過去のプレーで見落としていたのなら、これはレフリーのミス。その事は素直に
 詫びないといけないが、それを良い事に、自分でも判っている反則を「前は良か
 ったのに」で繰り返すのなら、それは「昨日ここを通った時は50km/hオーバー
 でも捕まらなかったのにぃ」と悔しがるチンピラドライバーと、まるで一緒じゃ
 ないかっ!ナメられたもんだ。イエローカード出したろかと思ったけど、グッと
 気持ちを抑えた次第だ。しかし、教職員にあるまじき行為だ、全く!

週末の出来事は、まだまだ続く。


Micheal.
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(Vol.198) イエローシーカップ(Yellow Sea Cup)@香港

2008-11-04 19:11:50 | レフリー日記
続いて、イエローシーカップ(Yellow Sea Cup=YSC)に付いてレポート致し
ましょう。

この大会は、もともと上海、北京、ソウルの、主に西洋人を主体としたチーム
(つまり上海なら毛蟹)で構成されておりましたが、後に広州も加わって現在は
4チーム体制となっています。相互にホーム&アウェイで試合を行いトータル
の勝数(勝ち点?)を競う方式で、1年近くを掛けて試合を消化して行きます…
だったと思います。ホームアウェイなので、香港で試合をする事は無かったの
ですが、ブレディスローの試合が有るという事で「それならテストマッチ観戦
と合わせて香港で試合をしよう」という様に、話が進んだ様です。


今回はシリーズ最終節で上海(毛蟹)vs北京(デビルズ)、広州(ラムズ)vsソウル
の対戦ですが、前者は勝った方が総合優勝という、大一番となりました。この
大会は15人制のフル規格です。

会場となったのは Kings Park。利用に於いては地元香港協会の全面的支援を
受けています。


小高い丘の上に在って見晴らしの良い環境です。ピッチは人工芝でラグビーに
適した柔らかい素材です。


そのYSC(15人制)に先立ち、今回は特別に10人制のミニ大会も開催され
ました。どうせならYSC加盟4チーム以外の皆も集まりましょうや…という
事ですねが、そこで集まったのが;

・上 海 (毛蟹…の15人制に出ないメンバー)
・広 州 (ラムズ…の15人制に出ないメンバー)
・青 島
・成 都
・杭 州
・マニラ

………の6チームが、プール予選~ボウル/プレート/カップ決勝を戦いました。
合計試合数;9試合を4名の私;Micheal.を含め4名レフリーで担当。今回も
レフリー×2試合(予選×1、プレート決勝×1)と、TJ×4試合。結構タフ
に動き回りました。そんな訳で、試合の方に意識を集中させていたので、写真
は撮れませんでした。

10人制が終わっていよいよ15人制。当初は広州vsソウルのTJだけの予定
だったんですが、上海vs北京で予定されていたTJが急遽キャンセルとなった
為、2試合ともTJを任せてもらえました。「やってくれ!」と言われれば、
足が棒になってでも走りますよ!(実際、最後はちょっと「棒」になりかけて
ましたが………。)

決勝(上海vs北京)の笛を吹いたのは、劉さん。普段は広州在住らしいのですが、
香港協会のパネルレフリーで、毎週末は香港でレフリーをやっているとの事。
劉さんは決勝のレフリーの為だけに招待されました。

この劉さん。流石に動きもジャッジもキビキビとして、全身からは「自信」が
にじみ出ています。また(勿論良い意味で)TJの存在を非常に有効利用される
タイプの方らしく、色々と意見を求められる事も有りました。そうなるとTJ
からも積極的にレフリーにアピールをしますが、インカムなどを持たない我々
レベルの試合の場合、TJのアピールにプレイヤーが反応してしまった場合、
しかしレフリーがそれを採用しなかったとすれば、1つ間違えば混乱を来たす
事になりかねません。難しいところです。

さて試合はと言うと、これは中々シビれる内容でした。立ち上がり早々に毛蟹
が敵陣10m附近左サイドのラックを支配、右へ大きく展開して一気にゲイン
ラインを突破、そしてトライ。コンバージョンも右隅の難しい位置からキチン
と決め、理想的に7点を先取しました。大量点も予測されましたが、その後は
デビルズのディフェンスが冴えゲームは膠着状態に。

前半の終盤、デビルズが立て続けにシンビンでBKから2名を失い、13人で
戦う時間が約8分間も有りましたが、このピンチにもディフェンスが崩れる事
無く、ここで毛蟹に点を取らせなかった事は特筆に値するでしょう。しかし逆
に攻め手の方はチグハグで、後半早々には2度のPKでゴールを狙いますが、
2度とも失敗。その後に1トライを返しましたが毛蟹はその直後、敵陣10m
中央から鮮やかなDGを決めて突き放し、更に立て続けに2トライを追加した
ところでノーサイド。結果は20対5で毛蟹の勝利でした。


こちらはファンクションパーティでインタビューを受けるレフリー;劉さん。
39歳。レフリー歴は約10年。


ファンクションパーティはピッチ上で行われました。下が人工芝なので食べ物
をこぼしたりしないかと、気を遣います。


例によって今回のレフリー's。右から劉さん、Richard(マニラから)、そして
お馴染みの、Aaron、Chris(北京から)、そして私;Micheal.。


こんな人も来てました。現在はドバイで働いています。
←目を瞑ってしまった!

ボウル決勝を戦った成都と杭州の両チーム。試合は杭州が勝ちましたがビール
競争は………?


この人は、ニュージーランドでは有名なラグビーコメンテーターらしいです。
シャツの色が白ければ「裸の大将」みたいですが………。


杭州(ハーレクィンズ)のキャプテン、Alanaさんは米国籍女性で ポジションは
SH。ボウル決勝では見事なサポートプレーで自らトライを取りました。


プレート優勝の広州(ラムズ)キャプテン。


成都のチームカラーは白と黒なのでパンダの格好。


ここからはYSC(15人制)の表彰。優勝した毛蟹にカップが授与されます。


毛蟹はこの試合の為に、9月からはほぼ毎日22時~23時頃まで練習を重ね、
またセレクションマッチをした上で、レギュラー&リザーブメンバーを決めた
そうです。力の入れようが半端ではありません。

毛蟹のチームカラーは緑と黒なのでスイカのジャケット。


スポンサー;China Pub Company の偉いさんとデビルズのキャプテン(髭の人)。
デビルズのキャプテンはシンビンを喰らった2人の内の1人なので、この日は
ちょっと元気が有りませんでした。



★上海を離れ、この様な大会でレフリーをするのは初めてでした。最初は少し
 緊張もしましたが、初めて会う他国の同志達とラグビー(主にレフリー)談義
 をする事がとにかく今は無茶苦茶楽しいですねぇ。色々なところにアンテナ
 を張り巡らし、機会を作ってはまたレフリー修行の旅に出たいものです。
 
 そんなこんなで半日、本当に充実したラグビーディでした。


Micheal.

追) 米沢Jr、(17歳の)お誕生日おめでとう!
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(Vol.194) 10月18日、上海杯バーバリアンズvs毛蟹戦(レフリーとして)

2008-10-24 19:52:58 | レフリー日記
10月18日(土)の試合では、前半を私;Micheal.、後半を Aaron君が
レフリーを担当。



久し振りの15人制、しかも大人の試合という事でしたが、意外と(?)
スンナリ、ゲームに入り込めました………つもり。

ただ、自身の立ち位置が悪いのか、プレイヤーの数が多い分、ちょっと
邪魔したかな(?)という、懸念が無い訳でもありません。皆さん、やり
辛くなかったですか?



今回はELVsは使用しませんでした。

⇒10月31日に毛蟹が決勝を戦う Yellow Sea Cup への練習マッチを
 兼ねており、この大会がELVsを使用しない形式で行われる為。

後半はタッチジャッジを担当。

コンバージョン後の「ダッシュ競争」ではバ~バン♪に連戦連勝!

走る(前)!=「疲れている人」と「楽しんでいる人」


それにしても後半だけで7本~8本位のトライラッシュだったか???
よお走ったわぁ~。

走る(横)!


(Phote by YOU & NANAE)

以上です。来週は香港へ武者修行して来ます。


Michael.
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(Vol.186) China Cup Rugby @SAS Puxi Campus

2008-10-13 19:12:33 | レフリー日記
昨年に続き、今年もこの大会にレフリーとして参加して来ました。日程は
10日(金)夕方~11日(土)終日~12日(日)午前中と、足掛け3日間。
この種の大会にしては長丁場です。

最近は17時頃になるとかなり暗くなります。夕方の試合はナイトゲーム
です。


男女、そして(日本で言うところの)中学生レベルと高校生レベルに分けた
4つのカテゴリーとなっています。各カテゴリーとも4チームで、SAS
(浦西)だけが全てのカテゴリーにエントリーしていますが他の学校は様々。
参加チームと順位は以下の通りです。

●男子(高校生);
 ⇒①SAS(浦西) ②ISB ③SAS(浦東) ④HKIS
●男子(中学生);
 ⇒①SAS(浦西) ②ISB ③French ④HKIS
●女子(高校生);
 ⇒①ISB ②SAS(浦西) ③HKIS ④SAS(浦東)
●女子(中学生);
 ⇒①SAS(浦西) ②ISB ③HKIS ④Rego
*SAS: Shanghai American School
*Rego: 上海の英国系スクール
*French: 上海のフランス系スクール
*ISB: International School Beijing
*HGG: Hong Kong International School
※順位は一部不明確です。

SASチームの愛称は「Eagles」。ピッチサイドにこんなのが居てました。


ラグビー米国代表の愛称も「Eagles」ですが、どうもこの学校では運動系
のクラブ全てに「Eagles」の愛称を用いているみたいです。

2日目(11日・土)の夜には、SAS近くのスポーツバーで大会スタッフ
とレフリー陣との簡単なミーティングが開かれました。途中、議論が白熱
して………;


…というのはウソで、この目ン玉ひん剥いているスキンヘッドのオジサン
に悪気は有りません(たまたまこんな風に写ってしまっただけです)。

プレイヤーが中・高校生という事で、試合中でも随時ルールを説明します。
反則が起きたその時点で直ぐに説明するから、効果が有るのです。


ハーフタイムにはレフリー、タッチジャッジで意見交換。


短い時間ですがお互い気付いた事など意見交換をします。「選手も疲れて
来てるので少しタックルが高い目になってるね」とか「ノット10m気味
なんでTJからのコールを聞いてよ」とか「笛の長短、メリハリ効かせた
方がイイよ」とか簡単な事ですが、より好いパフォーマンスを発揮出来る
様に、レフリー、TJも頑張っている訳です。

心配されたお天気も、2日目からは秋晴れの清々しい青空が広がりました。

決勝のピッチに出るSAS(浦西・女高)とSAS(浦東・男高)。同チーム
の他のカテゴリーのメンバーが花道を作ってプレイヤーを送り出します。
アドレナリン出まくりの瞬間でしょう。


キックオフの直前にもう1度円陣を組んで、機運を高めます。この写真の
チームのメンバーはこのシーンの後「何とかカンとか Eagles!」と叫んで
円陣を組んだまま跳び上がります。


アンダー19のルールは;
・スクラムのプッシュは1.5mまで。
・スクラムは45度の回転で組み直し。
………などが、一般のルールと異なる点です。
・ヘッドキャップの着用義務。
………は、日本のローカルルールです。今回の大会では、ヘッドキャップ
着用者は少数派でした。幸い大怪我は無かったですが、ヘッドキャップの
着用義務は全世界ルールにした方が好いのでは(?)と思っています。

今年の大会は女子(7人制)も10分ハーフで行われましたが、IRB規則
では7人制の試合時間は14分以内と規定されています。

私;Micheal.は男子の5試合、女子の2試合を担当、まだまだ余裕ですね。
しかしシーソーゲーム有り、1トライ差で競ったゲーム有りと、シビレル
内容の試合も少なくありませんでした。女子の中学生部門なんかですと、
もうジャッジがどうのより「行け!そこだ!ナイスサポート!ワォー!」
とか、一緒にボールを追い掛け回している雰囲気になってしまいますね。

最終日は双龍(V1/躊躇なく)ジャージィを拝借しました。「躊躇なく」
は、レフリーのジャッジにも必要なスピリットです。



上の写真は今回の「チーム・レフリーズ(全員ではありません)」。右から
Willy、Aaron,、Alex,、Look(スペル=?)、Michael.。Aaronと私以外は、
香港からのゲスト。Willyは去年もこの大会に若いレフリー2名を連れて
来ていました。経験を積ませる好い機会だと考えている様です。因みに、
Look君が18歳、Alex君に至ってはなんと17歳! 今大会のプレイヤー
とは殆ど同年代という訳ですね。

最後に食堂に集まっての表彰式。


こちらは女子・高校生の部の表彰シーン。各チームのキャプテンや代表者
全員が舞台に上がっています。


ところで、最終日の朝、残念なニュースが飛び込んで参りました。それは
前日の晩、香港チームの男子が、どこかで飲酒有りの宴会を開いていたと
いうのです。実は昨年にも同様の事件が有ったらしく、今年は各チームへ、
特に厳重に通達を出し、誓約書にも署名をしてもらっていたそうですが、
こういう事になってしまい、香港チームのコーチから出場自粛の申し出が
有り、それが受理されたという次第です。いやはやおバカさんというのは
どこにでも居るもんですなぁ。上記の若いレフリー(2名)は香港在住者で
年齢も近い事から、香港チームのプレイヤーとも親しい様です。「若しや、
奴等も同席していたのか?」と心配しましたが、それは無かったいう事で
安堵しました。しかしその為、男子の2試合がキャンセルとなりました。
SAS(浦西)には素晴らしいプレイヤーが多く、彼等の試合を担当する事
を楽しみにしていたので、非常に残念な事でした。

さて、ここまで努めて感情を抑えて書いて来ましたが、全試合が終わった
後のランチで、或るレフリー(*)がボソッとひと言「本当に申し訳無いん
だけど…」。何が申し訳無いのかと言うと………;

「………高校生にもなると女の子もキレイになって来るよねぇ。そういう
目で見るのは良くない事だけど、でもそういう目で見てしまうよねぇ。」

………という事でした。 全く同感! いやぁー、人間ってやっぱり正直で
あるのが一番イイわぁっと思い乍ら、今大会を任務を終えました。

初秋の日差しが柔らかく感じられました。

(*)そのレフリーとは、NZ人ですが日本語と中国語もペラペラのナイス
  ガイです。
  

Micheal.
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