日向の夢

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今日の読書 34冊目

2009年01月20日 23時22分50秒 | 雑記
■今日の雑記■

明日は朝早くから友人達とスキーに行ってまいります。

過去3回くらいスキー(というかボード)に行った経験があるんですが、どれもまぁ年に1回とかそのくらいで、しかもたいがいのものはレンタルで貸してくれるんで、何にも持ってなかったんですよ。

なんですが、今回行くところはホテルで貸してくれるものの中に小物類(帽子、ゴーグル、手袋)が無かったので、買いに行ってきたんです。


これがまた高いのねっ!

3つ買って、4000円くらいまでに収まればいいなーなんて思ってたのも店に着くまで。近くにほぼ唯一といっていいスポーツ用品店に行ったら、まずゴーグルの下限が4000円(笑) これだけで予算一杯!

んで、帽子と手袋もなるたけ安いのを買って、たしたらざっと8000円でございますよこんちくしょー。あまりの高さにびっくりして友人にメールをしたら、「俺はゴーグル2000円で買ったけどね」発言。

品揃えっ!!


まぁ、仕方が無いので買ってきました。吹雪いたらゴーグルなどは必須ですしね。しっかしまぁ、こういうのにぽーんと8000円も出せるなら、俺さっさと恋姫無双買っちゃうべきですよね~。



■今日の読書■


33冊目で日本のワーキングプアについての本を読んだので、34冊目はアメリカのほうに視点を移してみました。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
堤 未果
岩波書店

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結論から言えば、この本からもかなりの衝撃を受けました。

誤解を恐れずに言えば、日本のワーキングプアなんて生易しいもんなんだ、ということがはっきりと分かりました。社会の下層部分に目を向けたとき、アメリカという国は日本と比較にならない程「ひどい」ことになっています。しかも、国が「そう仕向けている」とすら思える。

この本は、アメリカ人に肥満が多いことを取り上げ、実は「貧困層の肥満率が高い」ことを示しています。日本で言うところの生活保護制度に頼って暮らす人には「フードスタンプ」と呼ばれる食品関係の金券のようなものが支給されるようようで、食費を切り詰めなければいけない人ほど「安いが身体に悪いジャンクフード」を購入しなければいけない現実がある、ということでした。

また、災害対策、医療、保険など、生命に大きく関わることすらも民営化されていき、そのために苦しんでいる人が多くいることも、一般の人にかぎらず医療に従事する人などのインタビューも踏まえて鮮明に想像することができます。

それだけではありません。
そうした社会構造の中で転落した人、外国からの移住者、不法入国者、就職に失敗し奨学金の返済に苦しむ大学卒業者など、様々な境遇の貧困にあえぐ人たちを、アメリカの軍は「借金の肩代わり」や「市民権」をえさに入隊させ、そして戦地に送っていると言うのです。

そのうえさらに、「派遣労働者」としてイラクなどに送られる人もいるのだそうです。送られる人たちはアメリカ国内に住む人に限らず、フィリピンなど賃金が安いところから集められ、非常に安い賃金で危険な重労働をさせられるのだとか。もはや、同じ人間のすることとは思えません。


すべてが「戦争」のためなのかは分かりませんが、戦争をするために多くの人を「貧困」に突き落とそうとしている、と言われたら今の僕は納得してしまうかもしれません。それくらい、国が関わっている部分が大きい。

明日、オバマ新大統領の就任式だと聞きました。アメリカという国がこれから変わっていくように、また日本がアメリカと同じ方向に傾いていかないように、今は祈ることしかできません。