日向の夢

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

今日の読書 32冊目 読了

2009年01月17日 23時23分08秒 | ゲーム
■今日の雑記■

そういえば、最近MHFをやってないなーと思う今日この頃。3日か4日くらいやってないかな?

HRが50になって、ボレアスに勝たないとその先にいけない→ガンナー装備作らないと→モノブロスハート出ない

というかんじでちょっち疲れてしまったかんじです。
モノブロスはソロ限定なんで、面倒ってのもありますけどね~(笑)

まぁ、それ以外にもフルフルのレア素材が出なかったりなんだりとあるわけですよ。あわせて、唐突に読書熱が湧き上がってきまして。いつもなら夜中の1時頃からモンハンやるわけですが、昨日はずっと本を読んでましたね。まぁ、遊びたいより本を読みたいのほうが衝動としては文化的なんで、いいかな、と。

60日間分のアカウント買ったの失敗だったかな・・・?



■今日の読書 32冊目■

読み終わった。

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
内田 樹
講談社

このアイテムの詳細を見る



一度携帯からも書きましたが、本当に衝撃的な本でした。読んだ後になんか心がぐらつくというか、不安定になるというか、すげーいいエロゲ/ギャルゲをやったあとみたいなかんじ。

4章構成で、

1:学びからの逃走
2:リスク社会の弱者たち
3:労働からの逃走
4:質疑応答

というふうになっています。4章が質疑応答なのは、これがもともととある講演会で著者の内田樹さんが話したことを元に書かれた本だからだと思います。

最後まで読んで、やはり一番素晴らしかったのは、1章「学びからの逃走」でしたね。
小学校で「この勉強は何の役に立つんですか?」と質問する児童は「勉強と言う苦役」と「勉強によって得られる利益」は「等価交換」されなければならないと思っている。その背景には、子供が「(家庭内の)労働」ではなく「消費」を通じて、初めて社会的な主体を確立するようになった「変化」がある、という指摘の鋭さに素直に感動してしまいました。と同時に、それがもたらすであろう影響、変化にかなりショックを受けました。
同じく1章で書かれていることですが、児童(に限らないが)は「等価交換」を求める一方で、「学び」ということの価値を正確に測れないのです。というよりも、誰にも「学び」という行為の正確な価値なんてわからないはずでしょう。であるにもかかわらず、「消費者」として振舞う児童や若者は「自らが判断する主観的な価値」を盲目的に信じて「等価交換」を行おうとする。

やっかいなのは、その価値測定が「主観的」であることに気づいていても、それを「未来の自分」に担保させることで正当化してしまう者が多いことだそうです。つまり、「今の自分が間違っていても、(未来の)自分が責任を取る」という自己責任の考えで、現在の自分の判断を肯定してしまう。

別に、これが「悪い」わけではないでしょう。しかし、危険な考え方であるとも思います。

2章では、1章で出てきた「自己責任」に関して、自己決定自己責任の原則では、自己決定に係るリスクをヘッジすることも自己の責任になるが、そもそもリスクヘッジとは単独では行い得ないものではないか? という指摘をしています。

3章は「労働からの逃走」と題されていますが、割といろんなところに話が飛びます。1章や2章の補強のために、ニートや転職、大学の単位制度なんかが登場します。労働の範疇ではないこともけっこう多いような。

4章は、その講演会(?)での質疑応答からピックアップしたものみたいですね。アメリカのことや、師弟関係なんかについての話が読めます。


感想が徐々にトーンダウンしているのは仕様です(笑) 1章のインパクトが大きすぎて、それ以降がちょっと物足りなかったんですよね。難しい単語も多かった気がします。

なんにせよ、1章・2章だけでも是非読んでもらいたい本ですね。かなりの驚きと発見が得られると思いますよ?