那須太社 錦輔 の日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

燃ゆるとき

2011-07-30 10:03:54 | 読書感想文
燃ゆるとき 高杉良 角川文庫
あっさり読めた。
インスタントラーメン業界のことが少し理解できた。
今まで、自分としては、日清食品=カップヌードル以外は何を食べても不味い、パイオニアらしいけどイメージばかりで努力が足りない。東洋水産=弱小メーカーみたいだけれど、美味しい。ハズレが少ない。一番お気に入りのラーメン・メーカー。という評価だった。
この小説を読んで、直感に根拠があったな、と思った。

日清食品の創業者はインスタントラーメンを発明した立志伝中の人物として世間一般では扱われているようだが、この小説に描かれていることが半分でも事実なら、恐ろしくダーティな人物だという事になる。
実名小説だそうだが、これだけ批判されて悪役扱いされて訴訟沙汰など起こさなかったのだろうか。

昨日、スーパーで見たら今まで気にしていなかったが、確かに、赤いきつね・緑のたぬきとそっくりの赤と緑のドンベエが売られていた。

主人公の森和夫氏はつい最近お亡くなりなったらしい。
現在のようなデフレの時代にあっても、森氏の掲げられた誠意を持ってお客さん、取引先、従業員など全方面に対していく企業姿勢は十分通用するはずだし、通用して欲しいし、自分も見習いたい、と思った。

今朝のごはんは東洋水産のマルちゃんカレーうどん(具にお揚げを入れた)。

写真は美味しいからまた買おう、と思って、でも商品名とかすぐ忘れてしまうのでパッケージを取っておいた物。
両方とも東洋水産だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原田哲也氏

2011-07-26 21:58:52 | 日記
なでしこジャパンがW杯を制してまことにお目出度い事です。

自分の国の代表が他の国の代表に勝つのはやはりうれしい。
特に我が国は人種としては体格に恵まれないので、知恵だとか根性だとかスタミナだとかで補って、スポーツで勝ってくれるのは最高!

男子も頑張ってくれよぉ、と思っていたら原田哲也氏の事を思い出した。
1993年にオートバイの世界選手権250ccクラスに参戦、初年度に世界チャンピオンになった選手である。
ヤマハのワークスライダーで、前年には全日本でホンダワークスの岡田忠之氏との、天才同士の壮絶なもつれにもつれた死闘を制して全日本チャンピオンになっている。

私は原田選手の活躍をテレビ東京の深夜放送で見ていた。
原田選手は最終戦でライバルのカピロッシ選手に勝ってチャンピオンになるのだが、そこに行き着くまでもドラマチックな名勝負が何度も繰り広げられた。

といってもほとんど忘れていたのだが、さっきインターネットで検索したらユーチューブで初戦でデビューウィンしたレースを見ることができた。
中継しているのはテレビ大阪の千年屋アナウンサー、この人がまた熱い人で中継しながら泣いているんではないだろうか、と思うこともしばしばだった。
解説は山田純さん、この方は自分もレースをやっておられたようで、控えめだけど分かりやすくて良かった。

初戦はオーストラリアのサーキット。
ライダーはおそらく大半はヨーロッパ人、それもアングロサクソンは少なく、イタリア、スペインが多く、フランス、ドイツなども続く。
メーカーは、日本のホンダ、ヤマハ、スズキにイタリアのアプリリア。
エンジンの性能はホンダが一番、次いでヤマハ、スズキとなるみたい。この年はアプリリアは初戦では目立たない。

レースはホンダのロリス・カピロッシ、マッシミリアーノ・ビアッジ(この二人イタリアン)、ヤマハの原田選手、スズキのコシンスキー(この人はアメリカ人、有名なアメリカ人ライダーの弟子らしい、見てるほうからするとトリックスター的存在です)、この4人がもつれにもつれて競います。

ユーチューブだとパート1、パート2に分かれていて、レースの真ん中は省略されているみたいですが、十分面白い。
F1の場合、抜きつ抜かれつとかサイドバイサイドとか言っても、結局オーバーテイクはできない事が多いが、バイクの場合はガンガン抜きつ抜かれつやりあいます。
で、素人にも分かりやすく山田さんが解説してくれます。
パート1ではカピロッシと原田選手が絡むところ、カピロッシの後ろから原田選手が追いすがるのですが、右から左への切り替えしの際にカピロッシがパワーをかけ過ぎて少しウィリーしてしまい、倒しこみが遅れる所を、すかさず原田選手が抜き去っていきます。
うわー、豪快だなー、と思っていたら、山田さんが「カピロッシがウィリーして、倒しこみが遅れた隙を原田が突きました」と的確な解説。分かりやすい。
パート2ではビアッジ、カピロッシは脱落し、原田選手とコシンスキーの終盤一騎打ち。
非力なスズキのバイクに乗っていても、テクニックを駆使して先頭を譲らないコシンスキー。
最終ラップに入ってもその差は縮まらない。
ところが、一瞬コシンスキーがミスをしてバイクが暴れて、原田選手が差をつめる。
私は詳しいこと分からないのですが、原田選手の走りは立ち上がり重視らしく、直線で離されてもコーナーの立ち上がりでグッと距離をつめる走りです。
最終ラップで、ミスをしたコシンスキーですが巧みにブロックをして原田選手を押さえ込み、ついに最終コーナーの立ち上がりまでやってきます。ここでも前を走るのはコシンスキー。
原田選手はコシンスキーとの差をつめてピッタリ後ろにつけています。
ホーム・ストレートでゴールラインめがけてわずかな距離を疾走する2台のバイク。
ウィキペディアによると、コシンスキーはスリップストリームに入られることを嫌って、バイクを横に振ったそうです。
ユーチューブを見ていても、確かに右にバイクをよせています。
その、影から出てきた原田選手は一気に加速して、コシンスキーを抜き去ります。
コシンスキーが防ごうとしたスリップストリームを防がせなかった、のかなと思います。
コシンスキーが右に逃げなくてもたぶん原田選手がスリップストリームを使って抜いていたでしょう。

こうして原田選手の快進撃が始まるのですが、本当にドラマチックなレースばかりでした。

原田選手の活躍に、いまさらながら乾杯したい気分です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭用セキュリティ機器

2011-07-25 23:36:52 | 日記
近頃は休日ちょっと外出するとき部屋のドアは施錠しますが、ベランダの窓などは開けっ放しです。
いちいち部屋を閉め切っていては帰ってきた時部屋が暑くてたまりません。

でも、ちょっと不安な気になることも事実。

ふと思ったのが、固定電話機にセンサーとカメラをつけて、外出前に留守電ボタンを押すとセンサーが起動。
誰もいない部屋の中でセンサーの前を何かが横切ると、自動的にカメラがシャッターをきり、同時にあらかじめ登録した啓太電話に発報する。

携帯電話で応答すると、部屋の中の音を固定電話経由でモニタリングできて、こちらの声も固定電話のスピーカーから流せる。

法人むけには製品化されている機能ですが、個人向けではまだないはず。

そもそも個人向けの固定電話が売れなくなって、各メーカーさんお義理のような感じでいちおうラインナップしているみたいな感じがするのですが、これは新たな市場開拓の切り口になるのではないかと思ったりして。

固定電話でパケット通信できれば、メールであちこち同報するとかもできると思いますが、防犯用途なのでリアルタイムで反応する電話がいいのではと思います。

コードレス子機にも親機に連動するセンサーをつければ、何箇所かで部屋を監視できます。

携帯電話を作ってるメーカーさんなら、カメラとかのモジュールはたぶんお安く仕入れられるので、原価も抑えられるんでは?
メーカーさんが共同して、留守番防犯電話、とかやってシール同梱、玄関に皆さん貼ってください、とやれば盛り上がるかも。

パイオニアさんとか結構固定電話で新コンセプトの新製品出されているので、チャレンジしてみてほしいと思うこのごろです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸川とサイクリングロード

2011-07-21 23:00:21 | 自転車

先日の休日、自転車で江戸川サイクリングロードを走った。
往復で140kmくらい。
もう、二度とやりたくない、と思うほど疲労した。

まあ、夏場だからというのもある。

江戸川サイクリングロードを走っていると、淡々とペダルをこぐ事に段々飽きてくるのだが、風景は多彩なのである。
五輪真弓さん的に言えば、マラソン人、少年野球人、少年サッカー人、楽器人、ラジコン人、釣り人、ジェットスキー人、ローラーブレード人など、様々な人がいて見ていると飽きない。

絵本作家の安野光雅さんに旅の絵本というシリーズがあって、馬に乗った旅人が昔のヨーロッパの町並みを通り過ぎていく所を、えがいていて、いたるところにイソップだのグリムだの童話ベースの絵が書き込まれている。

自分としては安野先生に江戸川サイクリングロードを旅の絵本見たいな感じで描いていただけると面白いと思うのです。
冬と夏で2冊は出していただきたい、と思うのだが、先生もご高齢なので歩いたり、自転車でというのはまず無理だろうか。
お弟子さんでもいいのだけど書いてもらえないだろうか?

でも旅の絵本を描いた安野先生が、江戸川サイクリングロードをのんびりさかのぼられたら、すこく喜ばれると思います~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥州藤原王朝の謎

2011-07-21 21:48:51 | 読書感想文
河出書房新社の文庫本で西荻窪の古本屋さんで購入。
以前から思っていたのだが、司馬遼太郎さんとか、歴史小説の大御所がこの頃を舞台とした作品を出されていないような気がして、中々面白い穴場ではないだろうか?
備忘録的に思いついたことを書き留めておく。

武家の棟梁といわれる、源義家(八幡太郎義家)、その弟の源義光(新羅三郎義光)らが奥州を鎮圧、既存の豪族が滅ぼされたあとで後の第3勢力となる奥州藤原氏が力を蓄えていく。

ちょっと下って、保元の乱では豪勇の源為朝(鎮西八郎為朝)が大暴れ、2年半後の平治の乱では、源義平(悪源太義平)が平清盛一族を相手に奮戦するも破れ刑死(武人は皆ニックネームみたいな別名があって格好良い)。

平清盛は天下の実権を握り、平氏は我が世の春を謳歌する。

しかし源頼朝が立つと平氏は敗北を重ねる。
富士川、倶利伽羅峠の2大合戦で破れたのは、平氏のビジュアル系若武者の筆頭たる平維盛。
彼の作戦ミスというより、部下の武将が言うことを聞かなかったみたいで、後の義経とよく似た構図に思える。
大敗を喫した美青年が慙愧の念にさいなまれる所など漫画的に絵になるところだ。

奥州に隠れていた義経も頼朝の下へ馳せ参じる。
ここで源義仲(旭将軍)が立って平氏を破り入京、源氏、平氏、奥州藤原氏と並ぶ第四勢力となる。
源氏も平氏もここで奥州18万騎を味方につけようと、奥州藤原氏に秋波を送る。

奥州藤原氏はここでどのようにも動けた。
1、平氏に合力して奥州から関東の頼朝勢を圧迫し動きを止める、あるいは攻撃する。
2、頼朝に合力して恭順、あるいは同盟を申し入れ西方鎮圧に参加する。
3、義仲に合力して頼朝を挟撃、上京した後平氏を討つ。
しかし奥州藤原氏は動かなかった。

その間、義経は平氏を西に追い詰め壇ノ浦でついに全滅させる。
敗北を覚悟した女房たちは幼帝を抱いて海に身を投げる。
なんたる無残、しかし何たる潔さ。
(追記)彼女らは、平氏の盛衰をジェットコースターのように体感していたのだろう。
清盛一代で天下を取り、しかし清盛没後は連戦連敗、都落ちしていくなかで、いつかこのような時が来る、という予感はあったのだろうか?
途中逃げ出す事などできなかったのだろうか?
逃げ出す事ができたとしても、滅びる平氏に殉ずることを選んだのだろうか?
天晴れな方々と思う。

そして天下を取った頼朝に攻められ、奥州18万騎の威力も見せぬまま敗北、総帥泰衡は命乞いをするが殺されて平泉は焼亡する。
(追記)平氏の女房たちの覚悟の深さに比べ、泰衡の心の弱さは好対照に見える。

八幡太郎義家の時代を描いた歴史小説、あるのかな?

なんか義家イコール国家権力、陸奥勢イコール自由なフリーダム衆、みたいな型にはまった小説は嫌だ。

あと、この時代年寄りの武将のエピソードがいくつかあって自分は混同していた。

1、松尾芭蕉とソラが歌った、兼房さん。
  この人は義経と一緒に戦死した人。
  卯の花に、兼房見ゆる、白髪かな

2、熊谷直実、この人は源平合戦のさなか、平氏の貴公子、平敦盛を組み伏せ、顔を見たところ自分の息子と変わらぬ齢格好の若  者であったことから躊躇するが、周囲に押し寄せる自陣の武者たちを見て、せめて自分がと敦盛の首を掻っ切る。
  その後出家する。

3、斉藤実盛、この人は身内同士の争いの中、幼い源義仲を助けた人。
  その後、平氏について義仲軍と戦う。
  白髪を墨で黒く染めて戦に出るが、ついに戦死、首を取られる。
  その首を水で洗うと白髪が現れ、見ていた義仲は幼き頃の大恩人の死骸を目の当たりにし号泣する。  
  無残やな、兜の下のキリギリス

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする