NHKで色々な動物の「走り」について取り上げた番組をやっていた。
その中で、ペンギンの走りが紹介されていた。
ペンギンの親は子供を鍛えるために、エサをやるそぶりを見せて逃げ出して子供に追いかけさせるという。
その様子を見ると、足が短いうえに直立して羽でバランスを取るため不格好ではあるが、けっこう速くてスタミナもあるようだった。
泳ぎがメインの鳥がやむなく不得意な足を使って移動している、という感じではない。
結構、走るのも得意で、地上での移動もそれなりに大丈夫なのではないかと思う。
番組ではそのあと、ペンギンの親がエサで釣って子供たちを海に誘い込む所も映していた。
海岸で子供は最初はためらっており、ちょっと踏み込んでは戻りを繰り返しているのだが、何度か誘われてついに波に飛び込む。
すると体を水中に沈めてスイーっと地上とは違って、楽な感じで海の中を泳ぎ始める。
飛ぶことのできないペンギンにとっては水の中こそが自由に動ける場所。
ずっと地上で育てられてきた子供のペンギンが、初めて海に入って自分が自在に動けることを知った時の感覚ってどんなものなのだろうと思った。
ペンギンであってもやはり感動のようなものはあるだろうか?