消費税増税に反対して、離党することも視野に入れている、と発言したのだそうである。
「国民の生活が一番大事」と持論を展開する姿がテレビニュースで報じられていた。
私も消費税増税には反対なのだが、今の小沢氏の消費増税反対の姿勢をみて、その主張通り、この人は国民の生活を第一に守るためがんばっているんだ、と受け止める人がどれくらいいるのだろうか?
選挙に当選するため、仲間を多数当選させて権力闘争に勝利し続けるため、オポチュニストというかマキャべリストというかポピュリストというか、確たる主義主張などかけらもなくどうすれば選挙に勝てるのかという戦術だけを考えて、ただ有権者の目先に餌をぶら下げて票をかき集めようとする行為にしか見えない。
だけど、世の中ではどう受け止めているのだろうか?
政治の話なんて人とすることは殆どないから、ちょっと気になる。
以前から野党にいながらしぶとく権力を離さない、小沢氏のバックグラウンドはなんだろう、と気になっていた。
小沢氏は一体誰の、何者の代理人として力を維持し続けているのか、一時はアメリカかと思っていたが、ケビン・メア氏の著書を読むと米政府は小沢氏をまったく評価していないという。
メア氏が正直に、本音で全て書いているかどうかは分からないが(日本が核兵器を作る能力があるかどうか、という論点ではどうやら意図的に日本の能力を低く見積もって書いているらしい)、手下を引き連れての中国詣でや、天皇陛下を無理に習近平氏に引き合わせ、抗議した宮内庁官僚を木っ端役人呼ばわりした不遜、不敬極まりない態度を見るとアジア寄りとも見えた。
しかし、さすがの小沢氏のパワーもここにきて陰りが見える。
手下をまとめて、キャスティングボードを握ってはいるけれども、その手下は前回の反自民・民主ブームで当選したガールズとか言われる、訳の分からん素性も知れない素人みたいな人たちばかり。
第三極として日の出の勢いの、橋下大阪市長一派との連携も不透明、というか小沢氏は橋下氏に嫌われているみたい。
ここで政界再編が始まるのかもしれないが、小沢氏はもはや主役を張ることは出来ないのではないか、と思える。
はたして今年後半、我が国の政治はどのように動いていくのだろうか。