那須太社 錦輔 の日記

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ねじまき鳥クロニクル読了

2011-07-11 22:58:16 | 読書感想文
ねじまき鳥クロニクルを読了。
ファンタジー風味の濃いハードボイルドとして面白かった。

笠原メイはノルウェイの森の緑だった。
クミコは直子だ。

メイ=緑は魅力的で、クミコ=直子はフェロモンの無い存在。
そのあたりはノルウェイの森と似ている。
フェロモンの無い配偶者が失踪して、追いかける主人公に才気走った
魅力的な少女が絡んでくる。
あと、オバサンが出てくるところも似ている。
赤坂シナモンとノルウェイの森のギター弾きのオバサン。

ストーリーは細かいところを省略しているケド、特に欲求不満にな
るような事もなかった。

邪悪なる綿谷ノボルと、主人公岡田トオルの戦い。
いろいろ暗喩、隠喩が埋め込まれているのだろうけど、それは分か
らなかった。
残念ながら。

でも、ハードボイルドとして楽しめた。

主人公が野球のバットを神聖なシンボルのように持ち歩くのは、
スティーブン・キングのブラック・ハウスとちょっと似ている。

細かいところで疑問な点がいろいろ。
1、後ろでに縛った中国人をバットで殴り殺したあと、その中国人
が軍医の腕をつかんで暴れるけど、縛られてできるのか。
2、米軍の潜水艦がわが国の輸送船に大砲や機関銃を向けて、撃沈
するから退去せよ、というシーンがあるのだが軍艦が民間の船を沈
めてもいいのだろうか。

でも、楽しめた。
村上春樹さんの小説は、食べ物がおいしいそうです。
コップに水を入れて飲んだ、だけでもおいしそうなのです。
なんでかな?
コメント
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