向井万起男さんの「アメリカと野球の「ちょっとイイ話」」を図書館で借りたところ巻頭のコラムで、良い映画、と書いてありちょうどamazonプライムビデオで無料だったので観た。
向井さんの本では、みなラブロマンスの映画と思って観てないみたいだがいい映画なのになあ、みたいに書いておられたが、観始めたとたん物語の中にスッと引き込まれた。
派手なアクションとか目を引く演出はないのだが、アンソニー・ホプキンス演じる老企業家とチャキチャキしているが情緒不安定な長女とのやりとりが面白く、その後に出て来る次女とその交際相手でホプキンスの部下でもある男も短いシーンの中で会話で観客のこちらをつかんでくる。
これは監督が上手いのか、俳優が良いのか、なぜだかよくわからないけど軽快なのである。
俳優も皆、顔が良く演技も上手い。
というかブラッド・ピットとアンソニー・ホプキンス以外は初めて見る俳優ばかりだが、ブラッド・ピットが一段落ちるようにみえるほど。
だが脚本が今一よくわからない。
最初、明るい青年を演じていた時はブラピも良かったがそのキャラを演じていたのは最初だけで、「ある存在」に乗り移られてからは良くなかった。
ストーリーも荒唐無稽になって今一つだった。
このキャストで普通にロマンチックコメディに仕立てた方が良かったのではないだろうか?