なでしこジャパンがW杯を制してまことにお目出度い事です。
自分の国の代表が他の国の代表に勝つのはやはりうれしい。
特に我が国は人種としては体格に恵まれないので、知恵だとか根性だとかスタミナだとかで補って、スポーツで勝ってくれるのは最高!
男子も頑張ってくれよぉ、と思っていたら原田哲也氏の事を思い出した。
1993年にオートバイの世界選手権250ccクラスに参戦、初年度に世界チャンピオンになった選手である。
ヤマハのワークスライダーで、前年には全日本でホンダワークスの岡田忠之氏との、天才同士の壮絶なもつれにもつれた死闘を制して全日本チャンピオンになっている。
私は原田選手の活躍をテレビ東京の深夜放送で見ていた。
原田選手は最終戦でライバルのカピロッシ選手に勝ってチャンピオンになるのだが、そこに行き着くまでもドラマチックな名勝負が何度も繰り広げられた。
といってもほとんど忘れていたのだが、さっきインターネットで検索したらユーチューブで初戦でデビューウィンしたレースを見ることができた。
中継しているのはテレビ大阪の千年屋アナウンサー、この人がまた熱い人で中継しながら泣いているんではないだろうか、と思うこともしばしばだった。
解説は山田純さん、この方は自分もレースをやっておられたようで、控えめだけど分かりやすくて良かった。
初戦はオーストラリアのサーキット。
ライダーはおそらく大半はヨーロッパ人、それもアングロサクソンは少なく、イタリア、スペインが多く、フランス、ドイツなども続く。
メーカーは、日本のホンダ、ヤマハ、スズキにイタリアのアプリリア。
エンジンの性能はホンダが一番、次いでヤマハ、スズキとなるみたい。この年はアプリリアは初戦では目立たない。
レースはホンダのロリス・カピロッシ、マッシミリアーノ・ビアッジ(この二人イタリアン)、ヤマハの原田選手、スズキのコシンスキー(この人はアメリカ人、有名なアメリカ人ライダーの弟子らしい、見てるほうからするとトリックスター的存在です)、この4人がもつれにもつれて競います。
ユーチューブだとパート1、パート2に分かれていて、レースの真ん中は省略されているみたいですが、十分面白い。
F1の場合、抜きつ抜かれつとかサイドバイサイドとか言っても、結局オーバーテイクはできない事が多いが、バイクの場合はガンガン抜きつ抜かれつやりあいます。
で、素人にも分かりやすく山田さんが解説してくれます。
パート1ではカピロッシと原田選手が絡むところ、カピロッシの後ろから原田選手が追いすがるのですが、右から左への切り替えしの際にカピロッシがパワーをかけ過ぎて少しウィリーしてしまい、倒しこみが遅れる所を、すかさず原田選手が抜き去っていきます。
うわー、豪快だなー、と思っていたら、山田さんが「カピロッシがウィリーして、倒しこみが遅れた隙を原田が突きました」と的確な解説。分かりやすい。
パート2ではビアッジ、カピロッシは脱落し、原田選手とコシンスキーの終盤一騎打ち。
非力なスズキのバイクに乗っていても、テクニックを駆使して先頭を譲らないコシンスキー。
最終ラップに入ってもその差は縮まらない。
ところが、一瞬コシンスキーがミスをしてバイクが暴れて、原田選手が差をつめる。
私は詳しいこと分からないのですが、原田選手の走りは立ち上がり重視らしく、直線で離されてもコーナーの立ち上がりでグッと距離をつめる走りです。
最終ラップで、ミスをしたコシンスキーですが巧みにブロックをして原田選手を押さえ込み、ついに最終コーナーの立ち上がりまでやってきます。ここでも前を走るのはコシンスキー。
原田選手はコシンスキーとの差をつめてピッタリ後ろにつけています。
ホーム・ストレートでゴールラインめがけてわずかな距離を疾走する2台のバイク。
ウィキペディアによると、コシンスキーはスリップストリームに入られることを嫌って、バイクを横に振ったそうです。
ユーチューブを見ていても、確かに右にバイクをよせています。
その、影から出てきた原田選手は一気に加速して、コシンスキーを抜き去ります。
コシンスキーが防ごうとしたスリップストリームを防がせなかった、のかなと思います。
コシンスキーが右に逃げなくてもたぶん原田選手がスリップストリームを使って抜いていたでしょう。
こうして原田選手の快進撃が始まるのですが、本当にドラマチックなレースばかりでした。
原田選手の活躍に、いまさらながら乾杯したい気分です。
自分の国の代表が他の国の代表に勝つのはやはりうれしい。
特に我が国は人種としては体格に恵まれないので、知恵だとか根性だとかスタミナだとかで補って、スポーツで勝ってくれるのは最高!
男子も頑張ってくれよぉ、と思っていたら原田哲也氏の事を思い出した。
1993年にオートバイの世界選手権250ccクラスに参戦、初年度に世界チャンピオンになった選手である。
ヤマハのワークスライダーで、前年には全日本でホンダワークスの岡田忠之氏との、天才同士の壮絶なもつれにもつれた死闘を制して全日本チャンピオンになっている。
私は原田選手の活躍をテレビ東京の深夜放送で見ていた。
原田選手は最終戦でライバルのカピロッシ選手に勝ってチャンピオンになるのだが、そこに行き着くまでもドラマチックな名勝負が何度も繰り広げられた。
といってもほとんど忘れていたのだが、さっきインターネットで検索したらユーチューブで初戦でデビューウィンしたレースを見ることができた。
中継しているのはテレビ大阪の千年屋アナウンサー、この人がまた熱い人で中継しながら泣いているんではないだろうか、と思うこともしばしばだった。
解説は山田純さん、この方は自分もレースをやっておられたようで、控えめだけど分かりやすくて良かった。
初戦はオーストラリアのサーキット。
ライダーはおそらく大半はヨーロッパ人、それもアングロサクソンは少なく、イタリア、スペインが多く、フランス、ドイツなども続く。
メーカーは、日本のホンダ、ヤマハ、スズキにイタリアのアプリリア。
エンジンの性能はホンダが一番、次いでヤマハ、スズキとなるみたい。この年はアプリリアは初戦では目立たない。
レースはホンダのロリス・カピロッシ、マッシミリアーノ・ビアッジ(この二人イタリアン)、ヤマハの原田選手、スズキのコシンスキー(この人はアメリカ人、有名なアメリカ人ライダーの弟子らしい、見てるほうからするとトリックスター的存在です)、この4人がもつれにもつれて競います。
ユーチューブだとパート1、パート2に分かれていて、レースの真ん中は省略されているみたいですが、十分面白い。
F1の場合、抜きつ抜かれつとかサイドバイサイドとか言っても、結局オーバーテイクはできない事が多いが、バイクの場合はガンガン抜きつ抜かれつやりあいます。
で、素人にも分かりやすく山田さんが解説してくれます。
パート1ではカピロッシと原田選手が絡むところ、カピロッシの後ろから原田選手が追いすがるのですが、右から左への切り替えしの際にカピロッシがパワーをかけ過ぎて少しウィリーしてしまい、倒しこみが遅れる所を、すかさず原田選手が抜き去っていきます。
うわー、豪快だなー、と思っていたら、山田さんが「カピロッシがウィリーして、倒しこみが遅れた隙を原田が突きました」と的確な解説。分かりやすい。
パート2ではビアッジ、カピロッシは脱落し、原田選手とコシンスキーの終盤一騎打ち。
非力なスズキのバイクに乗っていても、テクニックを駆使して先頭を譲らないコシンスキー。
最終ラップに入ってもその差は縮まらない。
ところが、一瞬コシンスキーがミスをしてバイクが暴れて、原田選手が差をつめる。
私は詳しいこと分からないのですが、原田選手の走りは立ち上がり重視らしく、直線で離されてもコーナーの立ち上がりでグッと距離をつめる走りです。
最終ラップで、ミスをしたコシンスキーですが巧みにブロックをして原田選手を押さえ込み、ついに最終コーナーの立ち上がりまでやってきます。ここでも前を走るのはコシンスキー。
原田選手はコシンスキーとの差をつめてピッタリ後ろにつけています。
ホーム・ストレートでゴールラインめがけてわずかな距離を疾走する2台のバイク。
ウィキペディアによると、コシンスキーはスリップストリームに入られることを嫌って、バイクを横に振ったそうです。
ユーチューブを見ていても、確かに右にバイクをよせています。
その、影から出てきた原田選手は一気に加速して、コシンスキーを抜き去ります。
コシンスキーが防ごうとしたスリップストリームを防がせなかった、のかなと思います。
コシンスキーが右に逃げなくてもたぶん原田選手がスリップストリームを使って抜いていたでしょう。
こうして原田選手の快進撃が始まるのですが、本当にドラマチックなレースばかりでした。
原田選手の活躍に、いまさらながら乾杯したい気分です。