那須太社 錦輔 の日記

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イタリア史10講 北村暁夫 岩波新書

2020-02-23 09:02:00 | 読書感想文

読んでいる途中だが、イタリア史の概略を把握するには凄く良い本ではないかと思う。

ただ駆け足の記述になるので、やや没入しづらい。
初めて知った事も色々ある。
神聖ローマ帝国って今ひとつ分からなかったのだが、わかりやすくまとめてあり理解できた。
ゲルマン人の侵入でローマ帝国は滅びた。
ゲルマン人のランゴバルドが北イタリアを占領、割拠する。
ゲルマン人のクローヴィスはキリスト教に改宗しフランク王国を築く。
フランク王国はローマ教皇にラヴェンナ総督領を寄進するなど、良好な関係を保つ。
その後ランゴバルドがローマ教皇領に侵入すると、フランク国王シャルルマーニュは兵を進めランゴバルドを征服、ローマにおいて皇帝として教皇から戴冠される。
フランク王国は三分裂する。
そのうち現在のドイツにあたる東フランクのオットー1世がイタリア遠征を行い、962年教皇から皇帝の冠を授けられる。
これ以降東フランクの国王が連続して皇帝位に就くこととなる。これをもって神聖ローマ帝国が成立したとされる。
ただし、歴代神聖ローマ帝国皇帝はイタリアを支配しようとして、諸々の事情で成功しなかった。
 
ルネサンスというフランス語を初めて歴史用語として用いたのは19世紀のフランスの歴史家ミシュレであり、それを15世紀イタリアの文化事象に適用したのは19世紀のスイスの歴史家ブルクハルト。
従って同時代にはこうした用語法は存在しなかった。
とはいえ、学芸や芸術を再生する、という考え方は14ー15世紀の人文主義者の間に見られた。
たとえば、ペトラルカは、栄光の古代のあとに暗黒の時代が訪れたと認識し、古典古代を再生する事が必要であると提唱している。
 
追記20201226 「狼の口 ウォルムスフント」久慈光久作 という漫画を読んでいたら、神聖ローマ帝国は北イタリアは領有支配していたと書いてあった。
物語の舞台は1300年代初頭。
かなり残酷なストーリーだが面白い漫画である。
絵は手慣れた感じで上手い。ちょっと古い絵で、なんとなく望月三起也を思い出させる。
 
 
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宮沢賢治 「告別」 土田世紀 編集王

2020-02-16 13:41:13 | 読書感想文

漫画家の故・土田世紀氏の編集王という作品で、宮沢賢治の詩、「告別」を知った。

漫画家を志す山形青年と、彼の才能を愛してはいるが、雑誌を売るため読者に迎合し、山形青年の作品掲載をあきらめて、エッチな学園物漫画の連載を始めた編集者の疎井。

その二人が離別する場面で背景に流れる。

何度読んでも感動するシーンだ。

その中で、「ひとさえへひとにとどまらぬ」というフレーズがあるのだが、その意味するところの解釈ができず、ネットで検索していたら、宮沢賢治について意外なことを知った。

1)宮沢賢治の実家は裕福だった。

2)高校教師として5年ほど勤務したが、当時の高校教師はエリートだった。

3)楽器はあまり上手ではなかったが弾くことができた。

意外なことばかりだった。

貧しくて不器用な人、のようなイメージを持っていたが実際はそうではなかったよだ。

賢治は5,6年で高校教師をやめて自作農民として暮らし始めたのだが、そのための家や農地も実家から与えられたものだったという。

当時、周囲には金持ちのボンボンの道楽、と批判する者もいたらしい。

 

また「告別」には特定のモデルがいて、沢里武治という賢治の生徒だという。

彼は絶対音感の持ち主だったが、農家を継ぐため音楽の勉強を続けることができないのである。

生徒、沢里に教師、賢治の贈る言葉が「告別」だったのだ。

「おれはもう四月には学校にいないのだ」という言葉が急にリアルになってくる。

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はじまりのうた

2020-02-11 21:55:53 | 映画

面白かった。

キーラ・ナイトレイ主演

パイレーツオブカリビアンなどに出てるらしい。

美人なのになぜか魅力を感じなかった。

顔はガリガリなのにふくらはぎがやけに太い。

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