那須太社 錦輔 の日記

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大英帝国衰亡史 中西輝政

2016-06-30 14:47:42 | 読書感想文

 

長い間、積んだままにしていた本。

レトリックがやたら大げさで、全10巻とかの大部の本を読んでいるような気になった。

ハルツームのゴードン。ゴードンはもっと行け行けのお調子者かと思っていたら、きわめて禁欲的な人物として描かれており、認識を新たにした。

ボーア戦争 五十万人の軍で三万五千人のボーア軍に苦戦した。

第一次大戦 イープル、ガリポリ、ユトランド海戦。第二次大戦よりもイギリスの戦死者は多かった。

第二次大戦 アメリカに取って代られる。

第二次大戦後、フランスやイタリアでは配給制度がほとんど施行されなくなっても、イギリスでは厳しい配給制度や代用食品が出回っていた、というくだりが興味深かった。

また、1947年は記録的な大寒波がイギリス中を襲い、戦争で弱っていた国民生活をさらに危機的状況に陥れ、大英帝国の落日を象徴的に演出してしまったらしい。

もっと分厚い本にするか、時代ごとに何冊かに分けてもっと細かく著者の薀蓄をもりこめば読み応えが出たのでないかと思う。

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