那須太社 錦輔 の日記

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ロンドンの港湾施設について

2024-01-28 13:39:13 | 旅行

インターネットでタイタニック号についての記事を読んでいたところ、この船はイギリスのサウサンプトン港から出発した、と書いてあった。

どこにあるのかな、とGoogleマップで検索をしたら、イングランドの最南端ワイト島という島の影に陸地に切れ込んだ入り江がありその奥がサウサンプトン港だった。

ちなみに、近くには軍港であるポーツマス港がある。ポーツマスというと聞いたことがあるなと思って調べたところ、日露戦争後に講和条約が調印された地名だった。ただしそのポーツマスはここではなくて、アメリカ・ニューハンプシャー州にあるポーツマスだった。

さらにちなみに、サウサンプトンの少し北にウィンチェスターという都市があって、ここはノルマン・コンクエストでロンドンが首都になる前は、アングロサクソン人の王国の首都だったそうだ。

それはさておきサウサンプトンはロンドンからはだいぶ離れており、ロンドンの港ってどこなのかとGoogleマップを見たのだが、ロンドンから海に向かって流れるテムズ川の河口付近には港湾施設のようなところがパッと見たところ見当たらない。

それで検索をしてみると、ロンドン東部のテムズ川両岸には元々ドックランドと言われる港湾施設が多数建設されていたようだ。マップを見ると確かにプールのような四角張ったドックが大小たくさん存在する。これらをドックランズと呼んだそうだ。

だが、船舶が大型化するにつれて川を遡上してこれらの内陸港湾に入れる事が困難になった事と、ドックランズがコンテナの積み下ろしに対応できなかったことから、ロンドンからテムズ川ずっと下った北岸にティルベリーという港湾施設が建設され、さらにロンドンから北東に120㎞以上離れたフェリックストゥにコンテナターミナルが建設された。

そのため1960年代から80年代にかけてドックランズは営業を停止してゆき、ロンドン市の東側に広大な廃墟が現れた。

英国は再開発に取り組み、21世紀の今日、ドックランズ跡にはヨーロッパ最大の高層ビル群が立ち並ぶようになったという。

https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BA_%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

また、近年テムズ川河口付近に外資によって新たにロンドンゲートウェイポートという港湾設備が建設され、前記のフェリックストゥ、サウサンプトンの2港と合わせた3港が、イギリスのコンテナ取扱量の約75%を取り扱っている、との事だった。

そういう知識を仕入れてGoogleマップを検索すると、パッと見ても何も見当たらなかったテムズ川河口付近に「DP ワールド・ロンドン・ゲートウェイ・ポート」という港湾施設が確かにある。

https://www.jpmac.or.jp/img/research/pdf/B201743.pdf

そうなると、リヴァプールも港湾都市だったはずだが今はどうなんだろうかと思うが、2008年以降のデータしかないがコンテナ量の世界トップ100の表にでてこないので、上記3つの港よりは規模が小さいのだろう。

https://www.phaj.or.jp/distribution/earth/top100.html

ロンドン・英国の港については何となく理解できた。

 

元々は輸送船がテムズ川を遡上してロンドンまで物資を運んでいたのだが船の大型化・コンテナ導入に対応できなくなり、今は海に面しているか、もしくは直近の河口近くに位置する3港が主たる港として稼働している、という事らしい。

 

ロンドンについては理解できたが、イラクのバスラについてが未だに謎だ。

イラク最大の石油積出港なのだが、ここも内陸港湾なのである。

地図で見るとチグリス川とユーフラテス川が合流したシャット・アルアラブ川が市内を貫通してペルシャ湾に流れ込んでいるが、けっこう曲がりくねっていてこんな川をタンカーが上り下りするのかな、と思ってしまう。

もう一本ペルシャ湾のイラクとクエートの国境地点の海岸から名前の分からない川を北上すると人口湖っぽい大きな湖があり、そこからほぼ真っ直ぐなバスラ運河という流れがありバスラ運河を遡っていくと、バスラのあたりでまた人口湖っぽい四角張った輪郭の湖がある。

これらの人造湖から石油を積みだしているのだろうか?

自分の感覚では大きな川の河口付近は大体コンクリートで固められた港湾施設があるものだと思っていたが、外国では河口付近は三角州があちことにあったりで自然のままに放置されていて、川を少し遡ったあたりに港がある事が多いような気もする。河口で大工事をして港を作るより、少し上流に造ったほうがコストパフォーマンスが良いのかもしれない。

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