那須太社 錦輔 の日記

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ジブリの哲学

2019-11-27 13:23:00 | 読書感想文
鈴木敏夫さん、あまり良いイメージはない。
アートのこと、物語のこと、分かってない、ただの宣伝屋と思ってた。
なのに宮崎駿本人以上にメディアに出てあれこれ喋りまくってる。
でももしかして違ったのかも。
P180の押井守氏との対談でこんな事言っている。
鈴木 雑な言い方をすると、「ナウシカ」のときは自然を破壊する人は悪い人、という単純明解な論理で作ればよかった。でも「もののけ」では、もうそれじゃ無理だ、という宮さんの悩みがそのままあらわれた。
押井 でも、一方であの映画には宮さんならではの爽快感がない。
鈴木 俺も悩んでるっていう映画なんだよ。
押井 そういうの、誰も望んでないって。

なぜ宮崎駿作品がダメになっていったか、分かってたのかも?
だとしたら、より罪が重い。
どこかの時点で宮崎監督に、古き良き冒険活劇への回帰を促すことができていれば、素晴らしい功績と言えたのだが。

あと、セクハラでハリウッド中から訴えられている、ハーヴェイ・ワインシュタイン氏の事を、自分の気概を認めてくれた古い友人、と自慢しているが、今となっては残念な話にしか聞こえない。そこに鈴木氏の罪は何もないが。
追記
鈴木氏が、あんなことになったけどそれでもワインシュタイン氏は良いやつで友達なんだ、というなら立派だと思うが、そこまでよく知ったらわけではないと思う。
よく知らない人物なのに、ハリウッドの大物にも一目置かれてるんだぜ、みたいな軽い自慢をしてしまったんだろう。

スタジオ・ジブリの体制についても、企画からフィルム編集まで一貫して行う事にこだわってきた、小さな会社ですがそうやる事を大事にしてきた、と何度か言ってるが出来たものはどうなんだろうか?
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