作日、実家の墓掃除に出かけた。八雲町の土地柄言えば外様の身分だか
ら墓も町内ではない。この辺りの墓掃除、墓参りはよく見ており様子
はわかる。ところが実家の墓と言えば少子高齢化、核家族の煽りを喰い
『墓の過疎化』『墓の限界集落』なる言葉も生まれそうになってきた。
昔は盆前の日曜日など親子連れ、一家連れで墓掃除に出かけハカバは賑
やかだった。ところが昨今は彼岸であろうが盆であろうが賑やかとはほど遠
く、年寄りが痛い身体を庇いながらコットンコットン、歩くのは叶わんとタクシー
で山門横付け、それも超疎らのこと。
墓場は墓終いにより歯抜け状態。これに加えてコロナ騒動により帰省云々で
足は更に遠のくことになる。
ならばと墓参りの代行業者が出現、自治体も負けじと『ふるさと納税』の返礼
品に墓掃除を用意している。一番驚くのはご主人様たちであろう。そろそろ
身内がやって来て身辺をきれいにしてくれるだろうと心待ちにしていたら見も
知らぬ人たちが来て勝手に拝んで帰っていくのだから。
お上のお達しによれば、これからは何でも『新しい生活様式』をキーワードにし
て変えていくのだとか。
誰もが何れかの時期にあちらの世界に行くことになる。通信の世界は新しい時
代を拓く5Gで米中のつばぜり合いが激しい。6G・7Gと進んでいった時、革新
的な技術が開発されこの世とハカバの世界の通信ができるようになっているか
もしれない。年寄りは乗り遅れるなとまたまたお上から御触れがでるかも。