桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

秋季レク、キーワードは『ぼけ封じ』

2019年11月06日 18時05分20秒 | 活動報告

秋の長雨にうんざりしていたのがうそのような秋晴れ、それもそのはずもう11月で霜が降

ったかのような気温の朝。

桑炭会の会員、いつもお世話になっている方を合わせ25人で鳥取県中部地方への物見

遊山。ごく一部の人を除き松江市から離れた所に向かうことも少なくなり『久しぶりに通る

ー』の声も聴かれる。山陰道も時々、新しい区間の開設があり『ここは何処の辺?』

左手に海を見ながらガイドさんの名調子を聞いているうちに神崎神社に到着する。昔の

事、鳥取への道すがら何度もこの近くを通りながら神社の存在すら知らなかった。

しかし、神社に行くとガイドさんがおられ懇切丁寧に説明していただく。神崎神社は壁、

天井に彫られた彫刻が見事で中でも拝殿の天井の龍は3本の爪で玉をつかんでいるの

『ドラゴンボール』と呼び若者のパワースポットになっている。

ガイドさんがレーザーポイントを使い彫刻の説明をしてくれるのでよく分かるが、もしなけ

ばその多くのものを見逃していたと思う。

               ドラゴンボール

25人の集団、誰にも負けないのはパワーと結束力、ながら厠の問題にはめっぽう弱い。

参加者をピックアップしながら自動車道に乗り一息ついたところは『トイレ休憩』で有名な

本おたふく堂にて少々早いショッピング。勿論、ここの名物おたふく饅頭。

おたふく堂を離れ東へと進み『あおや和紙工房』に到着。八雲町には昔々、雁皮紙を生

し世界に広めた安部栄四郎の記念館があり今でもその技術伝承、生産が続けられて

り和紙との関わりは無縁ではない。和紙の織り成す繊細さが光を通して別の空間を作

出す、古来からの折紙や紙細工で花鳥風月を創造する。

かと思えば材料からこうした和紙を作り出すまでには忍耐と根気を保ち続けなければい

ものはできない、それとの闘いであろう。

和紙とLEDライトの灯りに送られ鹿野ICを下り道の駅にある『西いなば気楽屋』で昼

食タイムとなる。美味しい美味しい刺身を中心としたお昼を頂く。食後は道の駅でお

土産を物色し倉吉にある大平山金比羅院に向かう。

腹の皮と目の皮の関係で墜ちそうになった頃、『到着』の声で我に返る。

檀家を持たずご祈祷、お祈りだけで賄いがついている稀有なお寺さん。まずは住職さ

んの有難い説法から。

一つまみにすると本心から『何事にもありがとう』の気持ちを持ち、先祖を大切にする。

これの延長で我、欲はなくなる。物事がうまく回る。ありがとう。いつか、どこかで聞いた

ことのあるような気がする。しかし、この度はどうしたことかストーンと落ちるような気がした

のは事実。さて、現実に戻ろう。今日、参道した面々、誰が何を言おうとも『ぼけ』とは対

峙しなければならない。

そ・こ・で、やって貰おう『ぼけ封じ』その方法がユニーク。住職さんと副住職さんが般若

心経を唱えながら一人一人の背中を叩いて『ぼけ』を追い出す。その後、絵馬に名前、

年齢、ぼけ封じ以外の願い事を書く。絵馬に書かれている『ぼけ』の文字は外れるように

なっており、それを外して封と書かれた箱に入れ、絵馬は本堂の一角に吊るす。

オーバーに言えば、これで何だか肩の荷が下りたような・・・・気がするだけでも結構。

『ぼけ・ぼけ』飛んでけ~お寺さん出て本道に出るまで3分くらい、本道からお寺を見ると

未だ住職さん、副住職さんが手を振って見送っておられる。

檀家を持たないお寺さん、ひょっとして住職さんたちのこんな心遣いが人々とつながりを

保っているのかもしれないと思った。ありがとうございました。

それにしても福住職さんの声、張りがあり力強く素晴らしいと皆の声。

              ぼけを抜いた絵馬

               ぼけの集まり

          可愛いお地蔵さんのお迎えとお見送り

最後は東の旅のお決まりの寿城でおみやタイム。米子からよなごから松江へは一飛び、

出発点すこやか会館に戻ってきた時は秋のつるべ落とし、夕間暮れ。

10日(日)やくも収穫祭、それから本格的な炭焼きが始まる。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿