新しい窯はよく燃える。火入れしてから焚き木を追加していくが燃えがいいから煙は勢いよく
モクモク出る。しかし温度の上がり具合は急激と言うことはなく以前とほぼ似たような状態に
ある。この辺りが見た目と実際の窯の動きが違うところかもしれない。
朝方の温度は75℃を越え昼前にはほぼ80℃、この調子なら夕方までに炭木に着火となると話し
ていたら、その通りになった。ここで炭木に着火というのは正確にいうと炭木の上に詰め込ま
れている枝木に着火したことである。大体80℃前後でこの状態に到達し、出て来る煙は酸っぱ
い刺激臭で、ほぼ同時期から良質の木酢液が出始める。
これからは炭木全体に火が回るよう通風口と煙突の調節をしながらの作業となる。炭焼きが始
まると当番の人も当番ではない人も入れ替わりの訪問があり炭窯はご機嫌である。
焚口閉鎖後の様子