棟上げという言葉はあるが建築で『桁上げ』などとは言わないが、素人大工の説明に使
うのに具合がいい。本来、桁上げは算数に出てくる位を上げる、あれのことだが・・。
柱はとっくに立てていたので残りの柱を立て、桁を乗せていく作業。建物の基礎はなく
柱を土中に埋め込むものだから、穴の具合で設計上の高さに揃えるのは、ちょっとテク
を要する。
棟上げという言葉はあるが建築で『桁上げ』などとは言わないが、素人大工の説明に使
うのに具合がいい。本来、桁上げは算数に出てくる位を上げる、あれのことだが・・。
柱はとっくに立てていたので残りの柱を立て、桁を乗せていく作業。建物の基礎はなく
柱を土中に埋め込むものだから、穴の具合で設計上の高さに揃えるのは、ちょっとテク
を要する。
天井作業を終え暫く自然乾燥させた後に中に入れた焚き木(炭木)に火を点けて、ゆっく
りとしたスピードでじっくりと乾燥させるのが理想的。前回の天井作業の時に焚口を設
置していたので、通常の炭焼きと同じ手順で窯に火を入れる。
種火が残る程度に焚き木を追加して4~5日くらい乾燥させていく。
窯乾燥1
1㍍の内壁が出来上がり窯の形が出来上がり、いよいよ天井を作る。窯の中に炭木を
入れ、その上に小さく切った枝木を詰め込んで天井の形にしていき土を盛っていく。
土を一度に盛ってしまうと土の間に隙間ができ乾燥すると割れ目が出てくるので、少し
盛っては叩いて固めていくことを繰り返す。土に水分を含んでいるから叩いていくと形
が定まらず整形するのに苦労したところだった。少しでも割れ目や通気するような穴が
出来ると、煙突、通風口を閉鎖しても窯内を真空にすることが出来なくなり窯としての
機能を果たせなくなる。
天井作業
窯の奥に煙道の切込みを作り、煙の通り道を作る。
この部分は乾燥させておく必要があるらしく、煙道の内外から火をかけて乾燥させてい
く。煙道の中に入れた生の枝に火がつくようになると火力が増し乾燥が進む。窯を乾燥
させる時も強い火よりも、弱火でゆっくりの方がひび割れを起こさないから、煙道でも
同様の事が言える。夕方、帰り間際に最後の焚き木を煙道に入れて乾燥作業は終了する。
煙道つくり
壁の高さを90cmまで上げ、機械と人力で叩き固めていった。壁の内側は型枠で作られ
た形になっている。壁にできているデコボコを無くすためと土を内側から固めるために
木槌で叩く。土は叩かれると引っ込み、隣が盛り上がる・・・モグラ叩きを繰り返す。
窯の一番奥には煙道を作るため切れ込みを作り、窯底に埋めた竹とつながるような位
置取りをする。泥を固めただけのものだから雨などに当たることだけは避けなければな
らない。梅雨時期の作業はこうしたことへの備えなど余分な仕事をさせてくれる。
壁形成