主人が亡くなって5年経ちました。
一人の生活は気兼ねなくマイペースで過ごせるのでそれもまた良いと思って過ごしてきました。
しかし、何かにつけ「あー主人が生きていたらなー」と思ってしまいます。
TVで海外であれ国内であれ昔行ったことがある場所が出ると、「行った行った!わね」と共感してくれる人が欲しいのです。
又、美術鑑賞が趣味であったので、見たことがある絵画や美術館などが出ると「この絵見たわね」「あの美術館遠かったわね」等話す相手が欲しいのです。そんな時は主人の写真に向かって語り掛けますが、一方通行でしかありません。
50年も一緒に過ごしてきたので共通する思い出は沢山あります。それを語り合う相手がもういないことが悲しいのです。私も歳をとってきたからそう思うのかもしれませんが。
しかしそんなとき思うのです。
母も義理の母も祖母もそれぞれの夫に先立たれて10年や20年も一人の生活をクリアしてきていることを。
そう思うことで みんな頑張って一人暮らしをクリアしてきたのだから私も頑張らなくっちゃと自分に喝を入れます。