『山是山水是水』という短冊を掛けました。
山は山であり、水は水である…当たり前のこと。子供でも分かります。
これは禅語の世界では次のような説明がされています。
悟りを開く前は『山は山、水は水』という認識ですが、悟り開いていくうちに山も水も一体化される、つまり自然の一体化。さらに悟りを深めていくとやはり『山は山 水は水』となるというのです。
禅問答は何とも分かりにくいです。
この軸を茶掛けとして掛けるからには、上記の説明の他に、なにか茶道に関連づけてその意味を考えようと思います。
私見ですが、茶道も初めはお点前はいろいろあって貴人点・茶入荘・長緒等 識別されます。いろいろ稽古を積んでいくとお点前はいろいろありますが、すべてお茶を点ててお客様にお出しするというおもてなし行為という一体化の認識が生まれます。さらに稽古を積んでいくとやはりそれぞれのお点前がちゃんとあらたに認識することができるようになる・・・
禅語は公案のようなものなので正解はなく、それぞれの人がそれぞれの答えを出す・・・。
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