宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

茶道のこれから

2022-03-24 07:27:25 | 茶道
各服点になって丸2年。
今までのようにはいかなくなっています。一碗のお濃茶を皆で味わう、回し飲みはもうなくなりました。
お濃茶点前稽古も一客一亭でしています。

コロナが収束しても多分回し飲みは復活しないと私は思います。
湿し茶巾で飲み口を清めれば大丈夫とされるでしょうが、コロナの感染の恐ろしさを経験した私たちはもう前に戻ることは疑問です。
これからも新しい感染症が出てくるやもしれません。

利休様が今生きていらしたら、どうなさるでしょう?

茶道具にもどんどん新しい物を取り入れたり、小間の草庵を建てられたり、当時としては前衛的な改革をされて、茶の湯を盛り立てられた方です。
時代が時代ですから当時の茶の湯は、武士の士気を高めるために小間で濃茶を回し飲みしながら結束を固め、密談の場としていたともいわれます。
今のように禅の精神や思いやり精神を重んじるという悠長な茶の湯ではなかったと思います。
時代によって茶の湯の意義はどんどん変化していったのでは・・・
明治になるとまた茶の湯は苦しい時代になります。武士がいなくなり、外国のものがいっきに入り、伝統文化はますます窮地に。
お家元たちは茶の湯を存続させるため非常に苦労されたようです。立礼のお茶を考案されたり、女子教育に作法として茶の湯を取り入れたりされました。そのお陰で現代も茶の湯は多くの主に女性達が茶を趣味としてや、心のよりどころとして学んでいるのです。

本題に戻って、やはり利休様でしたら臨機応変に画期的に新しい茶の湯を考案されるのではないかと思います。
"新しい酒を古い革袋に入れる” のように感染症が起きた令和の時代に何か変化が起きるような予感が・・・
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