3月は釣り釜の時期。鎖が揺れる姿が三寒四温の春を思わせるので釣り釜をします。
吊るので五徳は外します。
お釜はやはり筒釜のようなものを使います。このお釜は口が狭く、炉用の柄杓だとお湯を汲むときにちょっと気を遣います。
筒釜は、普段は風炉釜として使い、その時は風炉用の小ぶりの柄杓を使います。
そこで風炉用の柄杓を使ってもよいかしらと、一瞬思い生徒さんに問いかけました。
その時に生徒さんのお一人が「ちょっと思いついたのですが、炉の時は柄杓を伏せて釜にかけ、柄の先は畳に付くので皮目が斜めに切られているものを使うのでは」と。
確かに皮目は畳付きになり斜めに切られているので畳にしっくり落ち着きます。
すごい発想!!!素晴らしい発見!!!
思わず皆様から拍手。私も「すごいわ」と拍手。
柄杓の柄の先の切り方を違えているのにはちゃんと理由があったのです。
多少やりにくても炉用の柄杓を使わなければならないことになりました。
生徒さんの茶道に対する習熟度が深まってきたことに、いたく感心し嬉しく、生徒さんから今日は学ばせてもいただきました。