大日山(加賀甲)からの白山と別山
2013/3/26(火) 越前甲(1319.6m)~大日山(加賀甲1368m) 石川県小松市
白山日神社(6:00)→横倉登山口(7:15~30)→大日峠(9:05)→越前甲山頂(10:15)→
大日小屋分岐(11:45)→加賀甲(大日山山頂 12:00~40)→越前甲(14:20)→大日峠(14:55)
→横倉登山口(15:55~16:10)→白山日神社(17:20)
大日山からの白山は圧巻!
早朝は雲が多めながら、天気予報は運良く午後から好転の兆しで、この山域で再び白山に会えるのが嬉しい♪
代休を取ったYさんを含めて、KHCメンバー6名で(福井県側からの登山口)横倉にやってきた。
2010年に越前甲まで Nさんと2人で登った時に、その先に続く稜線がとても気なっていたのだが、
今回は加賀甲(大日山)まで足を伸ばす!と言う、嬉しいKさんの計画のお誘いを頂いたのだった。
しか~し…最強メンバー5人に私は着いて行けるのか?しかも地形図上の距離は約2倍もあるぞ!!
と言うところでやや不安ではあったが、新しく購入した10本爪のアイゼンもある事だし…と決意(^^ゞ
道中ビックリしたのは、1月のような雪景色が見られた事!昨夜降った雨が、山沿いでは雪だったのだ!
3月も終わりとなれば、黄砂などで汚れたザラメ雪だろうと想像していたので、これは嬉しい誤算であった。
山中では風などで飛ばされて積もっていない箇所もあったが、多い所で30cm以上の新雪(パウダー)である。
東京ではもう桜が満開?散り始め?…そんなニュースが嘘のような世界が広がっていた。
気温が低い為、木々が樹氷のように白く、新芽の芽吹きを覆う小さなエビの尻尾も見られて
北陸は例年より雪が少ないように感じたが、この山域ではもうしばらく山スキーが楽しめそうだ。
この日は、越前甲山頂でボーダーの単独男性と出会ったのみ!後は私達の貸し切りであった。
大日峠からは急登になるので、少し手前でアイゼンを付ける。
新雪と言っても急登の場合その下は固く凍っているので、やはり10本爪は頼りになった。
今回はスキーストックを持参したのだが、大日山まで足を伸ばすならピッケルも必要だったと感じた。
実際に超難所が1ヶ所あり、雪庇を下る段差で、Nさんのピッケルをお借りして難を逃れたのである(^^ゞ
登りでも、急登のトラバースでストックは固い雪に刺さらず、長過ぎて邪魔になったりしたので
足を踏み外した場合なども含めて、残雪時期はピッケルの方が使い道は多く、ずっと頼りになるようだ。
アップダウンが多く、コースタイムは登りが約4時間半、下りは約3時間15分であった。
Yさんの報告 によると、累計標高差は(1470m)とのこと。もしや白山に登るより大変だった?かも?
雲でずっと頭を隠したままだった白山が、11時頃からスッキリ顔をだして、カメラの出番も増えた。
その後は山頂でも、下りの稜線からは左手にずっと、越前甲からは正面に大きく見えており
太陽の日差しが届いて風もなく、長い稜線だったが、白山と共に楽しく歩く事ができた♪
<スマホのGPSログ> 今回も下り途中で電池切れになったが、山旅ロガーでGPS軌跡を取ってみた。
電波が拾えず、大きな乱れ2ヶ所と電池切れが気になり、山頂で(早めの)電池交換をすべきだったと反省(^^ゞ
前日に積もったふわふわ新雪を歩く。。。
越前甲の駐車場は除雪されていなかったので、国道R416(除雪の最終地)に車を止める。
昨夜積もったパウダースノーで、道路も真っ白であった。
誰かさんの足跡と落し物を発見!(^^ゞ ここ大日峠からアイゼンを付ける
急登を過ぎると穏やかな稜線となり、雪庇に気を付けて、まずは越前甲を目指す!
見た目も感触も生クリームのようにミルキーで、真っ白ふかふかのパウダースノー
越前甲山頂から加賀甲(大日山)中央ピークへの稜線…先は長いぞ(^^ゞ
青空が増えて回復の兆し!…白山の頭はまだ雲の中だった。
左手に大日小屋が見えて来た。
左手のギザギザ雪庇は、かなりやばそう…。
3月の終わりにこんな景色が見られた。
膨らんだ新芽も綿帽子で寒そう。。。
白いブナ林が美しい
奥が大日山、手前のピーク超えが本日一番の難所だった!
ここで一旦足止め!やや苦戦!
一つ上の画像でも分かるように、左には行けないので、4人はほぼ直登、2人は少し右を巻いたが
新雪は風で飛ばされ、固い雪で、画像で見るよりかなり急登であったことと、
巻いた後に尾根上に上がる時の段差でもやや苦戦、下りではピッケルを手掛かりに下りた。
難所を過ぎたら白山が全貌を現し、首はずっと右に曲げつつ、後は優雅に山頂まで。。。
大日山山頂に到着!
山頂から白山①
山頂から白山②
山頂から白山③
山頂から大日小屋方面…奥に見えるのは浄法寺山か?
山頂から越前甲までの稜線…スキージャム勝山のゲレンデや経ヶ岳、荒島岳なども望めた。
のんびり食事のあと下山開始!
大日小屋方面
風景も良いけど遊び心も大事?
大日小屋と白い木々…何となく絵になるのでパチリ!
こちらも大日小屋と…気温が低いので午後になってもサンゴのような枝っぷり!
雲はすっかり晴れて、白山がいつまでも美しい。
この辺りからしばらくは、左手に白山を見ながらの優雅な稜線歩き
下りの画像は迫力!右手側は大きく切れていて、登りで難所だった所は、下りの方が怖かった!
昨年のセイモアでのピッケル訓練より、ずっと現実的(^^ゞ…1ヶ所だけNさんのピッケルをお借りして
Yさんに助けて頂いて、何とか乗り越えられた。 皆さんに感謝 m(__)m
エビの尻尾発見!今日は一日中穏やかだったが、この辺りは風の通り道のようだ。
今度は正面に白山を見ながら、越前甲に戻る。
越前甲からも1180尾根までは、ずっと正面に白山!
風の芸術…新雪(白銀)のうねりと、太陽に日暈のコラボ
大日峠から眺望の余韻を楽しむ♪ 着地!流石に道路の雪は融けていた。